8月22 日(月)のマーケット
8月19日の米国株式市場は反落。リッチモンド地区連銀のバーキン総裁が「FRBはインフレを目標の2%に回帰させるようあらゆる措置を講じるが、即時に結果を得られるわけではない」と述べた。長期金利が上昇し、株式は売られ、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカも下落した。金融引き締めに対する警戒感で暗号資産(仮想通貨)が大幅安となり、暗号資産関連のブロックも売られた。一方、石油・ガス会社のオキシデンシャル・ペトロリウムは、投資会社のバークシャー・ハサウェイによる株式最大50%取得を連邦エネルギー規制委員会が承認したため大幅高となった。なお、バークシャー・ハサウェイは売られた。NYダウは前日比292ドル(0.86%)安の33,706ドル。ナスダックでは、半導体製造装置のアプライド・マテリアルズが売られたため、エヌビディアやAMD、ラムリサーチも安い。仮想通貨取引所のコインベースが大幅安。アクサム・セラピューティクスは、成人における大うつ病性障害の治療のための最初で唯一の経口NMDA受容体拮抗薬である「AUVELITYTM」の食品医薬品局(FDA)が承認したことで暴騰。NASDAQ総合指数は前日比260ポイント(2.01%)安の12,705。S&P500指数は前日比55ポイント(1.29%)安の4,228。
先週末の米国株反落を受けて日経平均は3日続落となったが、中国の利下げ発表に伴い下げ幅を縮めた。プライム市場では、東京エレクやメルカリ、リクルートが売られた。日野自はエンジン不正による出荷停止が小型トラックにも拡大したことで下落。富士石油はシティインデックスイレブンスなどの保有比率低下で大幅安。一方、INPEXや日揮は高い。第一三共など医薬品が買われた。日本政府が開発中の長射程巡航ミサイルを1000発規模保有検討で三菱重工が上昇。
スタンダード市場では、フェローテックが反落し、Jトラストは続落。東証プライム市場で大手海運株が投資判断引き下げで下落したことを受け、名村造船も安い。一方、サンウッドは自社株買いと増配を発表しストップ高。室町ケミカルはバイオディーゼル燃料の精製装置でストップ高。
グロース市場では、EDPやグローバルセキュリティが利食い売りで大幅安。Appierはプライム市場への変更申請を行い朝方は上昇したが、売りに押された。中期計画が好感されたアクリートは大幅高が継続。スポーツフィールドが再び買われ、Chatworkが高い。
チャート上ではギャップダウンとなり、5日移動平均線(2万8,951円)を下放れた。しかしながら底堅く推移し陽線を示現。調整はこのレベルで踏み止まれるか注目される。
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注目記事 Pick up
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【外資系機関投資家の動向を読み解く】
日本証券新聞8月23日(火)紙面1面TOP記事掲載
ブラックロック、クオリティ・グロース代表株 リクルートを追加取得
表:2022年6月21日~8月19日受付の大量保有報告書で新規取得、追加取得が判明した銘柄
表は6月21日~8月19日の直近2カ月の間に提出された大量保有報告書で、外資系機関投資家による新規取得および追加取得が明らかになった主な銘柄一覧。ここから機関投資家の買い付け動向を探ってみた。
外資系機関投資家は全般、一部処分報告が優勢。集計対象期間中の株式市場は米景気減速観測から米長期金利が低下し、利上げ加速への警戒感後退から米国株が上昇。これを受け日本株も上昇トレンドとなり、8月17日には2万9,222円と年始以来の2万9,000円超えをマークする相場展開から相応の戻り待ち売りも出たとみられる。
こうした中、表の通り、米JPモルガンは昭和電線HD(5805・P)、米インベスコはOBC(4733・P)、英シュローダーは日本電設工業(1950・P)、米キャピタルはLIXIL(5938・P)など、狙いを定めた銘柄について買い増しスタンスを維持していることが確認された。シンガポール籍の3Dインベストメントに至っては、富士ソフト(9749・P)を2021年12月の新規取得報告以降、猛烈なペースで拾い、保有割合は早くも19%超に達している。
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今日の市況概況
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8月22日(月)☆[概況/大引け]
中国の利下げで下げ幅縮小。東京エレクやメルカリ、リクルートが下落し、医薬品と建設の一角は上昇
大引けの日経平均は135円安の2万8,794円、TOPIXは1ポイント安の1,992ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は798、下落銘柄数は956。出来高は9億2,087万株、売買代金は2兆1,255億円。
先週末の米国株反落を受けて日経平均は3日続落となったが、中国の利下げ発表に伴い下げ幅を縮めた。
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