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コラム2022年8月31日

【本日のマーケット】8月31日(水)

8月31(水)のマーケット                                                                   

8月30日の米国株式市場は3日続落。NY連銀のウィリアムズ総裁は、高インフレに対処するため、来年に利下げが実施される可能性は低いという認識を示した。ドイツの8月の消費者物価指数は前年同月比8.8%上昇となり、7月の8.5%上昇から伸び率が加速したため、9月8日のECB理事会は大幅利上げと想定され、欧米の金融引き締めで需要鈍化という見方から原油先物が大幅反落となった。原油安を受けて、NY証券取引所ではオキシデンシャル・ペトロリウムやエクソン・モービルなど石油株が売買代金上位で下落した。NYダウは前日比308ドル(0.96%)安の31,790ドル。ナスダックではテスラやアップル、エヌビディアが安い。NASDAQ総合指数は前日比134ポイント(1.12%)安の11,883。S&P500指数は前日比44ポイント(1.10%)安の3,986。

米国株3日続落を受け日経平均は反落。プライム市場では、原油先物大幅反落で石油関連と商社が安い。海運も下落。F&LCは「マグロ」偽装報道を嫌気。岸田首相が新型コロナの水際対策緩和を発表したため、JALや三越伊勢丹などのインバウンド関連が高い。再生可能エネルギー関連のレノバが堅調。京セラは稲盛名誉会長の死去で相続税評価が確定するため、相続税軽減の株価抑制が不要になるという思惑買い。IRジャパンはインサイダー調査報告書受領で急騰。

スタンダード市場では、ソレキアが大幅反落となり、ワークマンは10日続落。リサイクル関連のアサカ理研とイボキンも安い。一方、いちご企業のホーブが反発。留学生関連のピーエイは続伸。パワー半導体向けSiC材料切断加工装置のタカトリが続伸。フジックスは3日連続ストップ高。

グロース指数は小幅続伸。霞ヶ関キャピタルは大和証券の新規「1」を好感。訪問薬局のヒュウガプライマは大幅続伸。ソーシャルワイヤーは翻訳BPOサービスの本格受注開始で、ブロードエンターはミサワホーム不動産向けサービス開始で上昇。TORICOは信用取引規制で急落。

チャート上では、寄付きがほぼ安値での陽線。底堅さを感じさせ、2万8,000円台をキープ。月足のチャートは、上ヒゲの長い陽線で8月を締めくくった。

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「9月高習性」銘柄を探せ
日本証券新聞9月1日(木)紙面1面TOP記事掲載

13連勝中・栗田工業に野村が絶賛評価 昨年の再現も!?

8月の日経平均は11カ月ぶりとなる2カ月連続高で着地。7月末の「2万7,801.64円」から17日には「2万9,222.77円」まで買われる場面もあったが、下旬にかけて“まさかの急失速”を強いられ、辛うじてのプラスにとどまった。さて、9月は…。

東海東京調査センターによると、直近50年間の「米S&P500平均月間騰落率」で、9月は0.73%安と12カ月中唯一のマイナス。2000年以降の22年余で見ても1.16%安と下げが突出しており(2位は6月の0.70%安)、「今も昔も変わらないという意味では、9月を“筋金入りのアノマリー月”と呼んでもいいだろう」などとしていた。

今週末9月2日に米雇用統計、13日に米消費者物価指数の発表、そして20~21日には焦点のFOMC(米連邦公開市場委員会)も控えて、今年も波高い展開が想定される。まずは市場参加者の多くが夏休みから復帰する9月5日のレイバーデー明け後の展開が注視されるところだ。

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今日の市況概況
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8月31日(水)☆[概況/大引け]

反落。海運や石油関連と商社が安く、水際対策緩和を受けてインバウンド関連は高い。レノバが堅調

大引けの日経平均は104円安の2万8,091円、TOPIXは5ポイント安の1,963ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は600、下落銘柄数は1,161。出来高は13億3,218万株、売買代金は3兆2,722億円。
NY連銀のウィリアムズ総裁が、高インフレに対処するため、来年に利下げが実施される可能性は低いという認識を示し、米国株式が3日続落となったため、日経平均も反落した。

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