9月5 日(月)のマーケット
9月2日の米国株式市場でNYダウは反落。8月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比31万5千人増加と市場予想の30万人増加を若干上回ったが、平均時給は前月比0.3%上昇と7月の前月比0.5%上昇から鈍化し、市場予想の0.4%上昇も下回った。前年同月比は5.2%上昇と7月の5.2%上昇と市場予想の5.2%上昇と同じだった。失業率は3.7%と7月の3.5%および市場予想の3.5%上昇を上回った。これらを受け、FRBが利上げを加速させる内容ではないという見方から、米国株は序盤上昇した。だが、ロシア国営のガスプロムが、天然ガスパイプラインの「ノルドストリーム」のガスタービンでオイル漏れが見つかったため、3日に予定していた稼働が再開できないと発表した。欧州のエネルギー不安が再燃したことに伴い、米国株は売られた。景気敏感株の3Mが売られ、投資会社のバークシャーも下落。一方、石油会社のエクソンモービルとシェブロンは買われた。NYダウは前日比337ドル(1.07%)安の31,318ドル。ナスダックは6日続落。テスラやエヌビディア、AMDが下落。スポーツウエアのルルレモン・アスレティカは通期の売上高見通しを上昇修正したことで上昇。NASDAQ総合指数は前日比154ポイント(1.31%)安の11,630。S&P500指数は前日比42ポイント(1.07%)安の3,924。
日経平均は先週末の米国株安を受けて朝方は売られたが、200日移動平均線近辺で下げ渋り、後場はもみ合い水準に戻した。プライム市場では、レーザーテックやリクルート、HOYAやSMC、富士通などグロース系の銘柄が買われた。1ドル=140円台の円安に伴い、越境EC関連のBEENOSは大幅高となった。ネクソン反発。第一稀元素は東海東京調査センターが目標株価を引き上げた。一方、デンソーやホンダが売られ、JALとJR東海が安い。アインHDは第1四半期決算で売られた。
スタンダード市場では、ブロックチェーンゲーム参入のクルーズが大幅続伸、ユニバーサルエンターはフィリピンのカジノの「オカダ・マニラ」の経営権再獲得と報じられ急騰。ハリマビステムは株式分割を発表し大幅高。ハーモニックや大谷工業は反落。じもとHDは通期赤字予想で下落。
グロース市場では、Pアンチエイジは子会社が東大と歯髄幹細胞培養上清液の開発・実用化に成功しストップ高。プレイドは新規事業開発の立ち上げを支援するサービス開始でストップ高。アライドアーキテクツは新機能「レビュー項目設定機能」の提供開始で上昇。サンウェルズは続落。
チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陽線。下値を切り下げたが、200日移動平均線(2万7,486円)がサポートラインとして機能した。
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注目記事 Pick up
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【ヤクルト連覇へ 関連株にも関心 ファン注目は村上選手「日本人本塁打記録」】
日本証券新聞9月6日(火)紙面1面TOP記事掲載
オープンハウス1億円住宅提供も
オープンハウスグループ(3288・P)は4日、プロ野球東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が日本人シーズン最多本塁打記録となる56本目以降の本塁打に、上限1億円の東京の家を提供すると発表した。立地や間取りはシーズン終了後に村上選手と相談して決める。ヤクルトは現在、2位に7ゲーム差つけてセ・リーグトップ。優勝と本塁打記録更新となれば親会社のヤクルト本社(2267・P)もご祝儀銘柄として話題を呼びそうだ。
従来の記録は王貞治氏が1964年に達成したもので、半世紀以上ぶりの新記録達成か、プロ野球ファンの注目も熱い。村上選手は4日の中日戦で51号を放っており、2.4試合に1本のペース。ヤクルトは残り22試合でこのペースならプロ野球記録60本(2013年の元ヤクルト・バレンティン氏)更新もあり得る。
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今日の市況概況
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9月5日(月)☆[概況/大引け]
26日のFRB議長講演を受けて大幅安。ほぼ全面安でグロース株の下げが目立った
大引けの日経平均は762円安の2万7,878円、TOPIXは35ポイント安の1,944ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は174、下落銘柄数は1,635。出来高は9億267万株、売買代金は2兆1,580億円。
パウエルFRB議長が26日の講演で、インフレ抑制のために利上げ継続姿勢を鮮明にした。
パウエル議長はインフレの背景には労働市場の逼迫があり、労働市場が極めてタイトな状態では利上げを小休止すべきではないという見解を述べた。
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