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コラム2022年10月17日

【本日のマーケット】10月17日(月)

10月17(月)のマーケット                                                                   

10月14日の米国株式市場は反落。ミシガン大学が発表した10月の消費者信頼感指数は59.8と、9月の58.6から上昇したが、家計の1年先の予想インフレ率は9月の4.7%から10月は5.1%に、5年先の予想インフレ率は9月2.7%から10月は2.9%に高まった。予想インフレ率の上昇で、FRBが大幅利上げを続けるという見方から、米国長期金利が4%台に乗せ、米国株は売られた。日米金利差拡大で円が売られ、一時1ドル=148円86銭と32年ぶりの円安水準となった。NY証券取引所では高PER銘柄のサービスナウや暗号資産関連のブロックが売られ、世界景気悪化への警戒で原油先物が反落したため石油株が下落し、消費関連のホームデポや産業ガスメーカーのリンデも敬遠された。NYダウは前日比403ドル(1.34%)安の29,634ドル。ナスダックではテスラやアマゾン、エヌビディアが売られた。NASDAQ総合指数は前日比327ポイント(3.08%)安の10,321。S&P500指数は前日比86ポイント(2.37%)安の3,583。

先週末の米国株反落が響き、日経平均も反落。プライム市場では、ソフトバンクGやキーエンスが下落し、米国の金融引き締めによる景気悪化で資源需要後退懸念から商社株の下げが目立った。Sansanが大幅安。三菱UFJは米子会社ユニオンバンクの売却が当局で認可されたため売却計上期待で買われた。海運株が上昇。テラスカイは上期好決算で急騰した。化粧品と健康食品のネット通販の北の達人は第2四半期の新規顧客獲得件数が第1四半期比41%増で大幅高。

スタンダード市場では、出前館が今期も営業赤字が続く見通しでストップ安。ウエストHDが大幅反落。マツモトは大幅3日続落。ハーモニックが調整を継続。一方、マイナンバー関連のフライトは大幅続伸。No.1は上期好決算で急騰した。CAICAが大幅高。Gダイニングが高い。

グロース市場は下げ渋り。アイドマは今期予想がアナリスト予想を下回り大幅安。リックソフトは通期予想を据え置きでストップ安。Rettyは東京都の「GoToイート」再開でストップ高。中古ブランド品買取のバリュエンスは大幅増益継続予想で人気。

チャート上では長めの下ヒゲを伴う十字足の状態。5日移動平均線(2万6,580円)を割り込むことはなかったが、上も買うことは出来ずレンジの狭い展開。乱高下する米国市場の値動きが気になるところ。

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注目記事 Pick up
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「為替介入」と「異次元緩和」両立せず!?
日本証券新聞10月18日(火)紙面1面TOP記事掲載

“元日銀”辛口エコノミスト クレディ・スイス証券 白川浩道チーフ・エコノミスト語る

なかなか一筋縄にはいかない相場展開だが、前週末の米国でNASDAQがあっさり安値更新した割には底堅さを示した17日の東京市場。とはいえ、足元で1ドル=148円台後半に達するなど“止まらない円安”の背景などについては所説飛び交っている。ここではあえて、13日のメディア向けセミナーで“古巣”日銀の対応に警鐘を鳴らした弱気派(?)のクレディ・スイス証券・白川浩道チーフ・エコノミスト(写真)の発言に耳を傾けてみたい。

「先に行われた円買い・ドル売りの為替介入に効果を持たせるには、(介入によって吸収された資金をそのまま放置する)『非不胎化』政策が必要となるが、それは金利上昇につながる。長期金利を0.25%以下に抑え込むイールドカーブコントロール(YCC)も修正に近づいた表れだろう」

「家計の1年先期待インフレ率は4%を超えてきた。リーマン・ショック時のように急上昇→急低下となる状況にはない。10月には食品値上げが相次ぎ、前年の通信費低下効果もはく落した。エネルギー・食品を除いた部分はドル円相場との相関性が高い。このタイミングで水際規制が緩和され、サプライチェーンが正常化する前にリベンジ需要が出てきた。日銀が警戒すべきは物価上ブレであることは明らかだ。1980年代後半以降のディスインフレ期の感覚でいると見誤る」

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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10月17日(月)☆[概況/大引け]

反落。これまでの調整が大きかったグロース市場は下げ渋り

大引けの日経平均は314円安の2万6,775円、TOPIXは18ポイント安の1,879ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は384、下落銘柄数は1,391。出来高は10億5,721万株、売買代金は2兆4,239億円。
先週末の米国株反落が響き、日本株も反落した。

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