11月24日(木)のマーケット
11月23日の米国株式市場は続伸。11月1日~2日に開催されたFOMCの議事要旨が公表され、大多数の参加者が「近いうちに利上げペースを減速することが適切になる可能性が高い」と主張していたことが好感された。金利が低下し、高PER銘柄のハイテク株が買われた。NY証券取引所では農業機器メーカーのディアは、新年度の利益が過去最高になるとの予想を示したことで急伸した。NYダウは前日比95ドル(0.28%)高の34,194ドル。ナスダックではテスラやエヌビディアが買われた。NASDAQ総合指数は前日比110ポイント(0.99%)高の11,285。S&P500指数は前日比23ポイント(0.59%)高の4,027。
サッカーW杯ドイツ戦勝利の大金星で世相が明るくなることへの期待から株価上昇。日経平均は2万8500円の水準で上値が抑制されたが広範囲にわたる業種や銘柄が買われた。プライム市場では、海運や銀行、商社、保険、電機が高く、サッカーW杯関連ではサイバーエージェントやハブが急騰。コロナ飲み薬の塩野義は高寄り後、伸び悩んだ。米11月FOMC議事要旨で円高に振れたため、自動車株は小幅安。東芝は再建策で5年程度での再上場検討で下落した。
スタンダード市場では、パワー半導体切断加工装置のタカトリがストップ高。半導体フォトレジスト用感光材料の東洋合成や半導体用ハンドラ(選別装置)のテセックも高い。アルメディオが大幅続伸。新生銀行が買われた。三晃金属が年初来高値。一方、ハーモニックは7日続落。
グロース市場では、プレイドとCANBASが大幅続伸となり、HENNGEはSBI証券による目標株価の引き上げが好感された。マイクロアドは共通IDソリューションと連携で急騰。MRTの上げも目立った。Waqooとエフ・コードは反落。直近新規公開株のティムスは下落。
チャート上では、長い上ヒゲを伴い寄り引き同値に近い陽線。大きくギャップアップとなったが、2万8500円近辺では上値を抑えられた。
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【サッカーW杯と相場の“不思議な関係”】
日本証券新聞11月25日(金)紙面1面TOP記事掲載
日本代表大金星 TOPIX1月高値肉薄の背景に
24日の日経平均は10月26日以来の3日続伸。3カ月ぶりの2,000ポイント乗せとなったTOPIXは8月17日戻り高値を一気に払い、1月5日高値2,039.27ポイントまで0.8%足らずに肉薄する場面も。休み中の米国市場続伸を受けたもので、FOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨公表から米国長期金利が一段と低下したことが背景だが、市場では“もう1つの手掛かり材料”も指摘されている。23日のサッカーW杯で、優勝候補の一角にも挙げられたドイツを破った日本代表「大金星」だ。
人気やムードといったあいまいな要素が多分に作用するのが相場の世界。早朝の大阪・日経平均先物終値(2万8,350円)を超えて一時2万8,500円台まで買われたあたりも“W杯プレミアム”が生じた表れと言えるかもしれない。
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今日の市況概況
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11月24日(木)☆[概況/大引け]
サッカーW杯のドイツ戦勝利を好感したが、2万8,500円では上値抑制
大引けの日経平均は267円高の2万8,383円、TOPIXは24ポイント高の2,018ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,534、下落銘柄数は248。出来高は13億1,110万株、売買代金は3兆3,349億円。
サッカーワールドカップのドイツ戦勝利の大金星から今後の活躍が期待され、世相が明るくなることへの期待も抱かれたため相場は上昇。
ただ、日経平均は2万8,500円の水準では上値が抑制された。
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