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コラム2022年12月13日

【本日のマーケット】12月13日(火)

12月13(火)のマーケット                                                                   

12月12日の米国株式市場は反発し、終盤に一段高となり、NYダウは高値引けとなった。NY連銀が発表した11月の消費者期待調査でインフレ期待は1年先が5.2%と、10月調査の5.9%から低下し、3年先も3.0%(10月3.1%)、5年先は2.3%(同2.4%)と低下した。インフレや利上げのピークが意識され、13日の消費者物価の発表を控え、買戻しが入った。インフレ圧力や金融引き締めの低下期待で、ホームデポやビザなどの消費関連と資本財のボーイングが買われた。カナダから米国への原油パイプラインが、原油流出事故を受けて稼働を停止したため、NY原油先物は7日ぶりに反発し、エクソンモービルが買われた。NYダウは前日比528ドル(1.58%)高の34,005ドル。ナスダックではテスラは売られたが、エヌビディアやマイクロソフトが買われ、バイオ医薬品のホライゾンはアムジェンが買収すると発表したため急騰した。一方、買収負担によりアムジェンは下落した。NASDAQ総合指数は前日比139ポイント(1.26%)高の11,143。S&P500指数は前日比56ポイント(1.43%)高の3,990。

米NY連銀調査の期待インフレ率が前月に比べて鈍化したことで米国株が反発し、日経平均も乗じたが米消費者物価発表前で上げ幅は限定的となった。プライム市場では、海運が続伸となり、武田やコロナ飲み薬の追加供給契約の塩野義が高い。東邦チタニウムは東海東京調査センターが目標株価を増額。ラクスルは株式分割発表、明和地所は株主優待制度導入を好感。くら寿司は今期の営業利益予想がアナリスト予想に届かず売られた。MonotaROは月次売上鈍化で下落。

スタンダード市場では、ユークスが反発し、神島化学は8~10月期が2ケタ営業増益で急騰。チエルはキヤノンITソリューションズと資本業務提携でストップ高。トミタは株主優待制度の拡充でストップ高。田中化研が反発した。一方、Eインフィニティは続落となり、日本精密が反落。

グロース市場では、アクシージアは第1四半期が大幅増益で買われた。SOSEIはマイルストーン受領で高い。DMPが大幅高。エネチェンジとバンクオブイノベが反落。直近新規公開株でサイフューズとウェルプレイドは売られたが、調整していたPOPERには買いが入った。

チャート上ではギャップアップで寄付き、上下にヒゲを伴う陰線。一気に2万8000円台乗せとなり、25日移動平均線(2万7,946円)を飛び越えたが、上値は重くなった。

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注目記事 Pick up
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短期調整を経て来年末3万円へ 野村証券 池田雄之輔チーフ・エクイティ・ストラテジスト語る
日本証券新聞12月14日(水)紙面1面TOP記事掲載

向こう3カ月程度は「3つの懸念材料」を要警戒

米国株急伸効果も寄り付き直後の日経平均274.23円高までで一巡。“今年最後のビッグイベント”米CPI(消費者物価指数)発表&米FOMC(連邦公開市場委員会)を目前に、様子見色の強い展開へと転じた。年内立ち会いも残すところ13日(年間の5%強)となり、既に視線の先は翌年に向けられている。野村証券では12日、「2023年の見通し」と題した記者勉強会を開催。池田雄之輔チーフ・エクイティ・ストラテジスト(写真)は以下のように語った。

「来年末の日経平均は3万円と比較的強気の見通しを立てている。ただし、いったん下がって来春以降に上昇基調が定着するイメージで、3月末には2万6,000円台を想定している。日・米・中の懸念材料が背景だ」

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今日の市況概況
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12月13日(火)☆[概況/大引け]

反発したが米消費者物価発表を控え上げ幅は限定的。海運と医薬品が高い

大引けの日経平均は112円高の2万7,954円、TOPIXは8ポイント高の1,965ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,076、下落銘柄数は658。出来高は9億6,868万株、売買代金は2兆4,260億円。
NY連銀が発表した11月の消費者期待調査でインフレ期待は1年先が5.2%と、10月調査の5.9%から低下したため、米国株が反発した。
日経平均も反発したが、今晩の米国で11月消費者物価指数の発表を控えているため、上げ幅は限定的だった。

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