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コラム2022年12月30日

【本日のマーケット】12月30日(金)大納会 鈴木一之氏特別寄稿

12月30日(金)のマーケット                                                                   

12月29日の米国では週間の新規失業保険申請件数が前週比9千件増の22万5千件となり、市場予想と一致したが、労働市場が軟化し始めている可能性が意識され、長期金利が低下したため株式市場は反発した。バークシャーやディズニー、セールスフォースが買われ、ブロックやショッピファイの上昇率が大きかった。NYダウは前日比345ドル(1.05%)高の33,220ドル。ハイテク株に買戻しが入ったため、ナスダックの上昇率はNYダウよりも高く、エヌビディアやネットフリックスが買われ、テスラの上げが目立った。NASDAQ総合指数は前日比264ポイント(2.59%)高の10,478。S&P500指数は前日比66ポイント(1.75%)高の3,849。

本日は大納会。米国株大幅反発を受け日経平均も反発したが伸び悩んだ。ただ、大納会の上昇は7年ぶり。中国からイタリア到着便で変異株が検出されず、中国でiPhone生産増加が下支え要因。今期株主還元拡大視野の川崎汽船や業績上方修正のアダストリアが買われ、メルクやイーライリリーへのライセンス供与のペプチドリームは好調持続。中国以外のアジアの国々も春節休暇があるため、藤田観光やマツキヨココカラが高い。一方、レーザーテックは下落。

スタンダード市場では、フェローテックは中国の部品洗浄事業子会社が30日に深セン創業板市場に上場決定と発表し創業者利得が期待された。八千代工業やグラファイト、REMIXが高い。共和コーポが年初来高値。一方、阿波製紙は反落し、ケミプロ化成やきちりが安い。

グロース市場では、原材料価格高騰などで経営難の企業から事業承継のM&A仲介案件拡大観測でM&A総研が高い。アミタが大幅続伸。アジャイルは債務超過解消の見込みで一時ストップ高。バンクオブイノベやマイクロ波化学、EDPが売られ、日本電解は米国新工場着工延期で下落。

日足チャート上では、ギャップアップでスタートとなるも、5日移動平均線(2万6276円)で頭を抑えられ陰線。月足では寄付きが高値で、大引けがほぼ安値の大陰線を示現。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。波乱に満ちあふれた2022年相場も大納会を迎えました。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に象徴されるように、それまでの前提条件ががらがらと音を立てて崩れてしまうような、「波乱」という言葉しか浮かんでこない大きな変動の1年でした。

日本では安倍元首相が不慮の死を遂げるという、考えられないような出来事が相次いで起こりました。株式市場は厳しい値動きを余儀なくされましたが、それでも大きな変化を吸収して次の成長市場を模索するダイナミズムは続いています。

来年は卯年、どのような展開となるでしょうか。希望の種は十分にまかれていると感じます。上場企業の政策保有株の放出は企業経営の自由度の拡大につながります。

若い起業家が増え、政策的にも起業が後押しされ、新しいイノベーションが始まろうとしています。企業サイドもかつてなく設備投資を活発化させています。

2023年は何としても明るい年にしたいと切に願います。今年もたいへんお世話になりました。どうぞ明年もよろしくお願いいたします。

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注目記事 Pick up
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【波乱脱却 再び高値へ 日本株を巡る状況に好転の兆し
日本証券新聞1月1日(日)紙面1面TOP記事掲載 

グローバル投資家の受け皿に

コロナの次はウクライナ…、近年は想定外の事態が続発している。2022年初めに「0~0.25%だった米国政策金利が「4.25~4.5%」まで急上昇し、夏場には安倍晋三元首相が凶弾に倒れるなど、いったい誰が予想できたのか。そして迎える23年。4月に日銀・黒田東彦総裁任期と統一地方選挙、5月に広島サミットなど重要日程相次ぐが、おそらくはまた、現時点で想定し得ない“何か”が生じ、それを織り込みながらの相場形成となるのだろう。とはいえ、世間的な関心度はともかく、中期的に株価を決定付けるのは、あくまでも企業業績であり金利動向だ。前者は困難な状況下にあって着実な伸びが続き、焦点の後者にも転機の兆しが生じつつある。23年相場は「卯跳ねる」を地で行く上放れ展開が十分期待されてきそうだ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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12月30日(金)☆[概況/大引け] 

日経平均は辛うじて7年連続の大納会の下落を免れたが、TOPIXは6年連続の大納会黒星

大引けの日経平均は0.8円高の2万6,094円、TOPIXは3ポイント安の1,891ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は895、下落銘柄数は843。出来高は8億8,180万株、売買代金は2兆1,399億円。
米国株大幅反発を受け日経平均も反発したが伸び悩んだ。
辛うじて前日比プラスで取引を終え、7年連続の大納会の下落は免れた。

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