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コラム2023年1月24日

【本日のマーケット】1月24日(火)

1月24(火)のマーケット                                                                   

1月23日の米国株式市場は続伸。ウォール・ストリート・ジャーナルが、FRBは1月31日・2月1日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で、労働力需要や支出、インフレがあとどれくらい鈍化すれば今春に利上げを一時停止できるか議論を開始する可能性があると報じた。セールスフォースはアクティビスト(物言う投資家)エリオット・インベストメント・マネジメントがセールスフォースの株式を大量に取得したことが報じられ、上昇。NYダウは前日比254ドル(0.76%)高の33,629ドル。ナスダックではテラスやネットフリックスが買われ、エヌビディアやAMD、クアルコム、マイクロンなどの半導体関連も高い。バークレイズ・キャピタルがAMD、クアルコム、ハードディスクのシーゲイト・テクノロジーの投資判断をそれぞれ「Overweight」に引き上げた。中国での経済再開が「2023年の大きなテーマになる」とし、半導体産業は今年後半からその恩恵を受け始めると予想している。NASDAQ総合指数は前日比223ポイント(2.01%)高の11,364。S&P500指数は前日比47ポイント(1.19%)高の4,019。

日経平均は3日続伸。米半導体株高を受けて、アドバンテストやHOYAが高い。OLCはみずほ証券が目標株価を引き上げ8連騰。「脱ロシア」「脱炭素」によるエネルギー資源の需給逼迫が続くという見方から商社も高い。日銀の「主要銀行貸出動向アンケート調査」で企業向け資金需給DIが3四半期連続のプラスとなったため、ツガミやオークマなど設備投資関連を物色。一方、鉄鋼と海運には利食い売りも。しまむらは月次売上高鈍化で下落。

スタンダード市場では、新工場建設の阿波製紙と電動キックボード関連のサンオータスが再び買われストップ高。ナカボーテックは業績上方修正でストップ高となり、パレットレンタルのユーピーアールは大和証券が目標株価を引き上げ大幅高。Eインフィニティとサイバーステップは安い。

グロース市場では、シャノンがメタバース事業でキヤノンMJと提携しストップ高。ティムスはジェフリーズが新規「BUY」でストップ高。モルフォは「富岳」上のプロジェクトで製品が寄与と発表しストップ高。エディアは大幅続伸。マイクロ波化学とさくらさくプラスは反落。

チャート上では連日のギャップアップとなり、寄付きが安値の陽線。75日移動平均線(2万7,184円)、200日移動平均線(2万7,225円)を上抜き、昨年12月20日の日銀会合時の水準まで戻してきた。

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注目記事 Pick up
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躍動 アクティビスト銘柄
日本証券新聞1月25日(水)紙面1面TOP記事掲載

東洋建、フジテック、セブン&アイ、鳥居薬 次の焦点は…

6月下旬の株主総会シーズンまで半年近くを残すというのに…、アクティビスト絡みのニュースが“雨あられ”の様相を呈している。それは米国においても同じ。剛腕で知られるアクティビスト、エリオット・マネジメントの株式取得が報じられたセールスフォースは23日の米国市場で3.0%高と昨年11月以来の高値水準に買われた。3月上旬の株主総会に向けてプロクシーファイト(議決権争奪戦)展開中のウォルト・ディズニーも連日で昨秋来の高値を更新中だ。

そして東京市場。同じ23日付で発行された話題のアクティビストによる2つのリリース(写真)が話題を集めている。

1つは、任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」が東洋建設(1890・P)の武澤恭司社長ら3取締役再任反対方針を表明したもの。「株主の皆様とも広く対話を行い、(中略)活動を行ってまいります」としている以上、「アクティビスト」と呼んでも差し支えないだろう。東洋建設は昨年11月8日以来の900円乗せとなり、昨年4月高値998円(16年ぶり高値)も視界に入ってきた。

もう1つは、香港のオアシス・マネジメント・カンパニー・リミテドによるもの。

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今日の市況概況
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1月24日(火)☆[概況/大引け]

3日続伸。半導体関連ではHOYAと荏原が買われ、ツガミやオークマといった工作機械も高い。鉄鋼と海運は下落

大引けの日経平均は393円高の2万7,299円、TOPIXは27ポイント高の1,972ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,468、下落銘柄数は312。出来高は11億1,923万株、売買代金は2兆8,345億円。
米国でバークレイズが半導体のAMDとクアルコム、ハードディスクのシーゲートの投資判断を「Overweight」に引き上げた。年後半には中国の逆風が追い風に変わる可能性があるとみていることが理由。
こうした米国半導体株高を受けて、半導体検査装置のアドバンテストや半導体製造用マスクブランクスのHOYA、シリコンウエハ研磨装置(CMP装置)の荏原が買われた。

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