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コラム2023年1月26日

【本日のマーケット】1月26日(木)

1月26(木)のマーケット                                                                   

1月25日の米国株式市場はマイクロソフトとボーイングの影響で売り先行で始まったが、その後は下げ渋り、NYダウは小幅高で4日続伸。ナスダック上場でNYダウに採用されているマイクロソフトは、1~3月期売上高見通しがアナリスト予想に届かず売られたが、下げ幅を縮め、一時上昇に転じた場面もあった。ボーイングは10~12月期決算が2四半期連続の赤字となり、売り先行で始まったが押し目買いが入り、小幅高で取引を終えた。両社の影響で、NYダウは反落して始まったが、売り一巡後は下げ渋り、終盤小幅高に戻した。ナスダックも続落で始まり、その後は下げ幅を縮めた。NYダウは前日比9ドル(0.03%)高の33,743ドル。ナスダックでは、司法省が24日にグーグルがインターネット広告事業で支配的な地位を乱用したとして独占禁止法(反トラスト法)違反で提訴したと発表したため、グーグルの持株会者のアルファベットが売られた。ネットフリックスは4日続伸。NASDAQ総合指数は前日比20ポイント(0.18%)安の11,313。S&P500指数は前日比0.7ポイント(0.02%)安の4,016。

日経平均は5日ぶりに小反落。米国で半導体製造装置のラムリサーチの見通しがアナリスト予想を下回ったため、アドバンテストなどが売られた。コンテナ船のMSCとマークスがアライアンス終了予定を発表し、コンテナ船運賃下落リスクから海運株が下落。一方、賃上げが住宅需要を支えるという見方から不動産株は買われた。HIOKIは今期も最高益更新予想で高い。伊藤園はBofA証券が投資判断を2段階引き上げたことで注目された。

スタンダード市場では、テクノホライゾンが通期赤字予想と無配予想を発表し急落。ヘリオステクノやマツモトが下落。一方、阿波製紙とDNAチップ研に対する買いが継続し、日本パレットと日本ギアは業績上方修正で急騰。キムラユニティーは連結配当性向の引き上げが好感された。

グロース市場では、MacbeePがネットマーケティングの完全子会社化で財務悪化が警戒され大幅安。エディアが反落。エコモットは遠隔臨場システムが国交省の新技術情報提供システムに登録されストップ高。AIAIグループとpluszeroは連日のストップ高を演じた。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。高寄りして、2万7,500円にタッチするも、上値は抑えられた。一目均衡表の雲の上限が接近しており、ここを上抜けると一段と視界も広がってくる。

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東証、新市場の上場維持基準の経過措置に期限設定
日本証券新聞1月27日(金)紙面1面TOP記事掲載

崖っぷち企業の奮起なるか、株価の刺激材料に

東証は25日、2022年4月から始まった新市場の上場維持基準を満たしていない企業に適用している経過措置を25年3月で終了する方針を公表した。これまで「当面の間」として、プライム市場などの上場基準を満たしていなくても、暫定的に上場を認めてきたが、期限を22年4月の新市場区分移行日から3年間とする案を示した。その後1年間の「改善期間」を設け、この間に改善できなかった場合、監理銘柄に指定され、その後は整理銘柄を経て上場廃止となる運びだ。

プライム市場の上場基準は流通株式2万単位以上、流通株式時価総額100億円以上、流通株式比率35%以上、1日当たりの売買代金が2,000万円以上。東証の調べによると22年12月末時点で基準を満たしていない企業は269社だった。その後、8社が移行後の判定で適合を確認、33社が自社試算ベースで適合した旨を公表しているが、依然として200社以上が基準を満たしていないことになる。同じくスタンダード市場では170社以上が基準を満たしていないとみられる。プライムに関しては、経過措置の終了に伴い、新市場移行前に東証1部に上場していた企業に対しては、審査なしでスタンダード市場に移行できる機会を設ける(施行日から6カ月間)。

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今日の市況概況
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1月26日(木)☆[概況/大引け]

小反落。海運と半導体関連が売られ、不動産株は上昇。伊藤園はBofAが2段階引き上げ

大引けの日経平均は32円安の2万7,362円、TOPIXは2ポイント安の1,978ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は761、下落銘柄数は966。出来高は9億8,370万株、売買代金は2兆4,657億円。
日経平均は5日ぶりに小反落となった。

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