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コラム2023年4月4日

【本日のマーケット】4月4日(火)

4月4(火)のマーケット                                                                   

4月3日の米国株式市場でNYダウは4日続伸。OPECプラスの追加減産決定による原油高を受けて、石油株のエクソン・モービルやシェブロン、オキシデンシャル・ペトロリウムが買われた。3月のISM製造業景気指数が46.3と2月の47.7から低下し、市場予想の47.5を下回ったため、ディフェンシブ株にも資金が向かい、医療保険のユナイテッドヘルスや医薬品のイーライ・リリーが上昇した。一方、チャールズシュワブやセールスフォースは下落した。NYダウは前日比327ドル(0.98%)高の33,601ドル。ナスダックは小反落。電気自動車メーカーのテスラが売られた。値下げを発表した後、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は1月下旬に受注ペースが生産のほぼ2倍で推移していると発言していたが、1~3月期の納車台数は42万2,875台と前四半期から約4%の増加にとどまったため失望された。AMDやマイクロン、コインベースが売られ、TモバイルUSとモデルナが買われた。NASDAQ総合指数は前日比32ポイント(0.27%)安の12,189。S&P500指数は前日比15ポイント(0.37%)高の4,124。

日経平均は小幅高で推移。任天堂はスーパーマリオの映画公開接近で上昇。海運が反発。超低PBR銘柄の加藤製作やミツバが大幅高。安永はリチウムイオン電池の寿命向上技術を開発し急騰。大栄環境はSMBC日興証券による新規「1」で、Vテクは東海東京調査センターによる格上げで買われた。一方、鉄鋼株は売られた。しまむらは第4四半期が2ケタ営業減益で下落し、ネクステージは大幅減益で急落。デクセリアルズはモルガン・スタンレーが格下げした。

スタンダード市場では、Abalanceとゼネテック、桜ゴムが利食い売りで反落し、GCジョイコは続落。一方、インスペックは大口受注を発表しストップ高。ジャパンエンジンは船舶用低速エンジンが生産台数ベースで世界シェア10%を突破する見通しと報じられ、一時ストップ高。

グロース市場では、売上総利益予想の下方修正でジーニーが続落となり、今期赤字予想に下方修正のアスタリスクも大幅続落。セルシードが続伸となり、イメージマジックがストップ高。サイフューズは信用取引規制が解除されストップ高。霞ヶ関キャピタルは上期好決算で上昇した。

チャート上では、下ヒゲを伴う陽線。高値引けとなっており、昨日の高値を上回り、買いの勢いを感じさせた。RSIが89となっており、短期調整も考えられる局面。

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株主総会に見る株主アクティビズム隆盛
日本証券新聞4月5日(水)紙面1面TOP記事掲載

キヤノン御手洗氏「あわや選任否決」をどう読む!?

再び「株主総会」が話題。前週3月30日が12月期決算企業の定時株主総会集中日であり、4月4日は三京化成(8138・S)、6日にも日本製麻(3306・S)の臨時総会が開催される。臨時総会の2社は株主側による社長らの退任要求を受けたもので、日製麻については総会を待たず社長退任を発表済み。ゴーゴーカレーグループ会長の社長就任が決まっているが、これらはあくまでも個別の一部企業の話だ。

むしろ、大きな波紋を広げたのは12月期組のキヤノンの事例ではないか。3月30日開催の総会では、経団連会長も務めた名経営者、御手洗冨士夫会長兼社長の選任議案が「50.59%にとどまったことが分かった」と4日付日本経済新聞に報じられた。取り立てて不祥事もなく、今期も連続増益見通し。あわや否決の瀬戸際となった背景に「米議決権行使助言会社が取締役に女性がいないことを理由に反対推奨したこと」が挙げられた。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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4月4日(火)☆[概況/大引け]

上値は抑制されたが高値引け。任天堂と海運が買われ、鉄鋼は安い

大引けの日経平均は99円高の2万8,287円、TOPIXは5ポイント高の2,022ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は889、下落銘柄数は853。出来高は11億6,147万株、売買代金は2兆8,866億円。
日経平均は小幅高で推移したが、本日の高値で取引を終えた。
上値が抑制されたのは、TOPIXが昨年3月末の1,946ポイント(日経平均は同2万7,821円)を上回っているために、新年度入りで国内機関投資家から利益確定の売りが出易いとみられていることが影響した。

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