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コラム2023年4月6日

【本日のマーケット】4月6日(木)

4月6(木)のマーケット                                                                   

4月5日の米国株式市場でNYダウは小反発。企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した3月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数は14万5千人増加と市場予想の20万人増加を下回った。3月のISM非製造業景気指数は51.2と2月の55.1から低下し、市場予想の54.5を下回った。景気悪化が警戒されたが、不況抵抗力のあるディフェンシブ株に資金が向かい、ジョンソン&ジョンソンや医薬品のイーライリリーが買われた。医療保険のユナイテッドヘルスは、レイモンド・ジェームズが投資判断を引き上げたことが好感された。物流大手のフェデックスは2つの配送網を統合し、コスト削減を目指すことや増配を発表したことで上昇した。一方、農業機械と建設機械のディーアやホームセンターのホームデポは売られた。NYダウは前日比80ドル(0.24%)高の33,482ドル。ナスダックは3日続落。テスラやエヌビディア、AMD、アマゾンが売られ、医薬品のアムジェン(NYダウ採用銘柄)は買われた。NASDAQ総合指数は前日比129ポイント(1.07%)安の11,996。S&P500指数は前日比10ポイント(0.25%)安の4,090。

日経平均は続落。米国で低調な経済指標が相次いだことや、海外投資家からの「聖金曜日」前のポジション調整も警戒。レーザーテックと東京エレク、キーエンスの下げが目立ち、電機、機械、海運、鉄鋼、輸送用機器など景気敏感株を中心に広範囲に下落した。ダイセキ環境はスタンダード市場を選択することを嫌気。一方、不況抵抗力への期待で電力や医薬品、食品が買われた。GSIクレオスは高機能表面処理がサウジアラムコで採用され一時ストップ高。

スタンダード市場では、フェローテックやハーモニックが売られ、アバールデータは年初来安値を更新。赤阪鉄工はジャパンエンジンと連携強化で2日連続ストップ高となった。サイバーステップは新作ゲーム「テラビット」を20日にリリースすると発表し買われた。エヌリンクスが大幅高。

グロース市場では、cottaが単体の業績予想を発表し、短期的な出尽くし感から大幅安。DELTA-Pが反落し、駅探が年初来安値。かっこは不正注文検知サービスをカメラのキタムラが導入したためストップ高。食品製造販売のサンクゼールは新業態「メケル」への期待で上昇。

チャート上では、大きくギャップダウンとなり陰線。25日移動平均線(2万7,739円)を下抜け、200日移動平均線(2万7,370円)が目前に迫ってきた。

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注目記事 Pick up
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焦点は雇用統計 「大学ファンド」にも期待大
日本証券新聞4月7日(金)紙面1面TOP記事掲載

恒例の期初益出しのその先は…

6日の日経平均は一時385.60円安。5日(474.16円安)と合わせ、この一両日の下げは850円幅に達した。率にして2.9%だ。急速に台頭してきた米国景気後退懸念を受けたものだが、米国市場では、4、5両日でニューヨークダウが計0.3%安、NASDAQも計1.5%安だから、日本株には過剰反応の感も否めないところか。

もちろん、3月27日~4月4日の7営業日で902.17円高(3月20日安値からなら1,341.75円高)していた反動という面もあるが、短期急落の背景に、期初特有の国内需給要因を挙げるのは、大和証券の木野内栄治常務理事チーフテクニカルアナリスト(写真)だ。「実現益を確保したい機関投資家の売りが集中したため」で、例年の傾向としていた。確かに、例えば昨年の日経平均であれば4月1~12日に1,486.45円安。2021年も4月6~12日に550.52円安。20年は1、2両日で1,098.29円安など、近年は4月上旬に不時安に見舞われるケースが散見される。投資主体別需給からも4月第1週の金融機関売りが話題になる年も少なくない。

それでは、こうした売りの一巡から相場がひとまず底を打つのはいつか。

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今日の市況概況
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4月6日(木)☆[概況/大引け]

続落。「聖金曜日」前のポジション調整も警戒

大引けの日経平均は340円安の2万7,472円、TOPIXは22ポイント安の1,961ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は303、下落銘柄数は1,476。出来高は11億4,651万株、売買代金は2兆8,165億円。
米国で3月のADP全米雇用報告の民間雇用者数が14万5千人増と市場予想の20万人増を下振れ、3月のISM非製造業景況指数は51.2と市場予想の54.5を大幅に下回るなど、低調な経済指標が相次いだ。
キリスト教の「聖金曜日(グッドフライデー)」により7日は欧米アジアの主要市場が休場となるが、この日は米国3月雇用統計も発表されるため、その前に海外投資家から持ち高調整の売りが出てくることも警戒され、日経平均は続落となった。

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