4月10日(月)のマーケット
4月7日の米国株式市場はグッドフライデー(聖金曜日)で休場。3月の雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比23万6千人増加で市場予想の24万人増加をほぼ同じ水準。平均時給は前年同月比4.2%上昇と、2月の4.6%上昇からは鈍化した。市場予想は4.3%。インフレ圧力の後退観測から、5月2日~3日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)で0.25%の利上げが実施されても、これが最後の利上げとなるという見方から、CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の株価指数先物取引は小幅高となった。NYダウ先物ミニは64ポイント高の33,723。ナスダック100ミニは13.50ポイント高の13,184.25。S&P500先物ミニは9.5ポイント高の4,141.50。
日経平均は小幅続伸。米3月雇用統計を受け、賃金インフレが下火になりつつあると期待された。海運が続伸。任天堂はスーパーマリオの映画好調で高い。OLCやJRなどインバウンド関連が堅調。大阪ダブル選挙は維新の会が制したため、カジノを含む統合IR推進期待で、ダイコク電機や日本金銭機械、セガサミーが物色された。経産省による航空機向けチタン合金部品の設備投資半額支援で大阪チタニウムも注目された。安川電機がさえずファナックが安い。
スタンダード市場では、Eインフィニティが急騰。サイバーステップがストップ高。大日光エンジニアリングはEV関連として買われ、ストップ高。直近新規公開株の住信SBIネット銀行が続伸となった。半面、ジャパンエンジンは大幅反落となった。アイビーシーや元旦が売られた。
グロース市場では、不正注文検知サービスのかっこが3日連続ストップ高。ログリーはチャットGPT搭載の広告クリエイティブ自動生成ツールで2日連続ストップ高。エッジAIデバイス管理ソリューションのヘッドウォータースが大幅続伸。サイフューズやArentは安い。
チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陰線。25日移動平均線(2万7,728円)で頭を抑えられた。米国市場が休場のため、出来高も薄く、手控えムードが強くなった。
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注目記事 Pick up
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【キャッシュレス決済 100兆円突破(22年)】
日本証券新聞4月11日(火)紙面1面TOP記事掲載
デジタル給与今月解禁、関西万博は現金“封印”に
経済産業省は6日、2022年のキャッシュレス決済比率が過去最高となる36%だったと発表した。
同省ではキャッシュレス決済比率を25年までに4割程度にするという目標を掲げている。22年の決済額は111兆円となり、初の100兆円大台を達成。内訳は、クレジットカードが30.4%(93.8兆円)、コード決済が2.6%(7.9兆円)、電子マネーが2%(6.1兆円)、デビットカードが1%(3.2兆円)だった。
株式テーマとしての目新しさはないものの、市場の拡大余地はまだまだ大きい。4月1日から解禁された「デジタル給与」、そして25年の「大阪・関西万博」がキャッシュレス推進の加速化を後押ししそうだ。
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今日の市況概況
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4月10日(月)☆[概況/大引け]
続伸。海運と任天堂とカジノ関連が高い
大引けの日経平均は115円高の2万7,633円、TOPIXは11ポイント高の1,976ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,332、下落銘柄数は415。出来高は8億2,018万株、売買代金は1兆9,114億円。
米国の3月の雇用統計を受けて、週明けの日経平均は続伸となった。
第一生命経済研究所では、米国の雇用統計について、労働参加率が62.62%へと0.14%ポイント上昇したことが最大の収穫で、人手不足感が緩和する方向にあると解説。そして、賃金インフレの帰趨を読む上で重要な平均時給は、瞬間風速を示す3カ月前比年率(3カ月平均)の伸びが3.8%上昇と下向き基調を強めており、賃金インフレは下火になりつつあると指摘し、これはインフレ退治を最優先課題とすFRBにとって間違いなく朗報と総括している。
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