4月12日（水）のマーケット 
4月11日の米国株式市場の主要3指数は高安まちまち。NYダウは4日続伸となったが、ナスダックは続落。シカゴ連銀のグールスビー総裁は「金融に絡む逆風の方向性を巡る不確実性を踏まえると、我々は慎重になる必要がある」と述べ、「過度な積極的な利上げに注意する必要がある」と発言した。これを受けて、キャタピラーや3Mなどの景気敏感株が買われた。景気悪化懸念が後退し、貸し倒れリスク増加懸念が和らいだためか、バンク・オブ・アメリカも上昇。一方、3月の消費者物価の発表を12日に控え、金利が上昇したため、セールスフォースなどのハイテク株は売られた。NYダウは前日比98ドル(0.29％)高の33,684ドル。ナスダックではマイクソフトやアマゾン、モデルナが売られた。FRBによる利上げがあと1回で終了するという観測からビットコインが上昇したため、コインベースが高い。NASDAQ総合指数は前日比52ポイント(0.43％)安の12,031。S＆P500指数は前日比0.1ポイント(0.00％)安の4,108。
日経平均は４日続伸。商社と海運が続伸となり、竹内製作所は決算が好調で急騰した。政府が大阪府・市が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(ＩＲ)整備計画を認定する方向と報じられ、日本金銭機械やオーイズミといったカジノ関連が大幅高となった。わらべや日洋は連結配当性向のめどを25％から40％に高め、増配を発表したためストップ高となった。ローツェは今期２ケタ減益予想で急落し、インターアクションは通期業績予想を下方修正で下落。
スタンダード市場では、カジノ関連のユニバーサルが買われ、大阪関連として杉村倉庫と大運、桜島埠頭が物色された。明治機械とくろがね工作がストップ高となり、化粧品関連の日本色材工業が大幅高。桜ゴムは信用取引規制で売られ、大日光エンジは日証金が申込停止措置で下落した。
グロース市場では、シリコンスタジオがＤｅＮＡのＥＶ転換シミュレーターの開発に協力したことで２日連続ストップ高。ＩＴインフラストラクチャーのボードルアは今期業績予想が好感されストップ高。歯科向け人材サービスのグッピーズは上方修正でストップ高。セルシードは下落。
チャート上では、上ヒゲを伴う陽線。2万8,000円の値固めをして、確りとした展開となった。4月4日の高値2万8,287円を捉えることが出来るかがポイントとなる。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【バフェットさんなら何を買う?】
日本証券新聞4月13日（木）紙面1面TOP記事掲載
銀行? 資源? 大手商社の次の候補は…
“バフェット効果”なお継続中。日本株に「追加投資検討」などとして大いに話題を呼んだ米国著名投資家、ウォーレン・バフェット氏の発言(日経、朝日がそれぞれ単独インタビュー)から一夜明けた12日の東京市場では大手商社がそろって順調な続伸歩調。3月高値まであと0.7%に迫った丸紅(8002・P)をはじめ、大手5社とも最高値まで3%以内の射程圏にある。業種別指数の「卸売」は前日の上昇率トップに続いて、33業種中2位だ。
大手商社人気はもちろん、バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの買い増しが明らかになったことが背景。昨年11月の変更報告書提出時点では、丸紅6.75%から伊藤忠6.21%まで保有比率に若干の差が生じていたが、「それぞれ7.4%まで高めた」と伝えられた(伊藤忠については1ポイント以上の増加で変更報告書提出が必要なはずだが…)。「(最大で)9.9%まで買い増すことになる」とあらためて言及したことが思惑を誘った格好だ。
もっとも、最大の注目点はそこではない。日本株で、大手商社以外の投資対象として「考えている会社は常に数社ある」とまで踏み込んだ発言を行ったためだ。
・・・続きは紙面・Digital版で！
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4月12日（水）☆[概況/大引け]
4日続伸。商社が続伸。カジノ関連が大幅高
大引けの日経平均は159円高の2万8,082円、TOPIXは15ポイント高の2,006ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,325、下落銘柄数は433。出来高は9億9,854万株、売買代金は2兆4,385億円。
日経平均は4日続伸。
詳しくはコチラ