4月26日(水)のマーケット
4月25日の米国株式市場は下落。ファースト・リパブリック・バンクが昨年末から今年3月末までで4割超の預金が流出したことが判明し急落。テキサス・コミュニティ・バンクシェアーズやケンブリッジ・バンコープなど他の地銀株も売られた。JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカも下落。宅配のUPSは1~3月期が減益決算で、通期予想が従来見通しの下限近くになると示したことで売られた。NYダウは前日比344ドル(1.02%)安の33,530ドル。ナスダックではマイクロソフトやエヌビディアが安い。NASDAQ総合指数は前日比238ポイント(1.98%)安の11,799。S&P500指数は前日比65ポイント(1.58%)安の4,071。
日経平均は反落。米国の金融不安再燃と連邦債務上限を巡る政争が警戒され、中国が中央政治局会議で追加の刺激策を見送るとの観測も重しとなった。銀行株が売られ、レーザーテックやキーエンスなどの値がさハイテク株も安い。一方、大林組は英シルチェスターが特別配当を株主提案で要求し、戸田建設も仏ロンシャンが自社株買いを求める株主提案で上昇。清水建設は自社株買いを発表したことで高い。いなげやはイオンによる子会社化でストップ高。
スタンダード市場では、フェローテックや東映アニメ、ウエストHDが売られ、三和油化が安値更新となった。ケイブは4日続落、シーズメンは3日続落。一方、Eインフィニティは信用取引の臨時措置解除で9日ぶりに反発。ジオコードはヘッドウォータースと連携でストップ高。
グロース市場では、マイクロアドが反落し、マクアケは安値更新。FIXERは対話型AI活用の企業向けプラットフォームで急反発。ELEMENTSはマイナカード機能のスマホ搭載に対応した本人確認方式提供でストップ高。イメージ・マジックは「スマレル」発表でストップ高。
チャート上ではギャップダウンとなり、上下にヒゲを伴う陰線。上値は5日移動平均線(2万8,570円)に抑えられた。4月14日に空けた窓を埋めに行くか、ここで踏み留まるか注目されるところ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ゼネコン急伸 背景に「2つの株主提案」】
日本証券新聞4月27日(木)紙面1面TOP記事掲載
シルチェスターの“次の一手”にも注目
米国株安を受けた全般軟調地合い下、異彩な強さを発揮したのが建設株。業種別指数33業種で上昇率トップとなり、大林組、鹿島、戸田建、若築、大和ハウスなどプライム銘柄の高値更新が2ケタを数えた。なかでも上げっぷりが目立ったのは、2020年6月以来の高値水準となった大林組(1802・P)と、昨年9月高値に迫った戸田建設(1860・P)だ。大林組は、英シルチェスター・インターナショナル・インベスターズが株主提案議案(12円特別配当=配当性向100%)を提出したと発表。戸田建設も、会社側が仏ロンシャン・SICAVから株主提案書(発行済み株式数の約10%の自社株買い)を受領したと発表している。
建設株といえば、かつてストラテジックキャピタルの提案を受けて大幅増配を発表した浅沼組が急騰した経緯なども想起されるところ。低PERのキャッシュリッチ銘柄も多い周辺株に連想買いが広がった格好だ。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4月26日(水)☆[概況/大引け]
反落。米国の金融不安再燃と連邦債務上限引き上げ問題を警戒。建設株は株主還元圧力で上昇
大引けの日経平均は203円安の2万8,416円、TOPIXは18ポイント安の2,023ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は274、下落銘柄数は1,516。出来高は11億990万株、売買代金は2兆7,267億円。
日経平均は反落した。
詳しくはコチラ