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コラム2023年5月1日

【本日のマーケット】5月1日(月)

5月1(月)のマーケット                                                                   

4月28日の米国株式市場でNYダウは続伸、ナスダックは3日続伸。第1四半期の雇用コスト指数が前期比1.2%上昇し、22年第4四半期の1.1%から拡大し、市場予想の1.1%上昇も上回ったため、米国株は下落して始まったが、4月のシカゴ購買部協会景気指数が48.6と 43.8から上昇し、市場予想の43.5を上回ったことで景気不安が後退した。ビザやホームデポ、ディズニーといった消費関連やキャタピラーなど景気敏感株が買われた。ファースト・リパブリック・バンクは、連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に置かれる公算が大きいというCNBCの報道で売られ、安値更新となった。インテルの1~3月期決算は2四半期連続の赤字だったが、年後半にフリーキャッシュフローが回復し、粗利益率も拡大し始めるという見通しを示したことで買われた。その他、パソコン業界全般について、今年の出荷台数は2億7千万台、将来的には年3億台程度に増加するという見通しを述べた。NYダウは前日比272ドル(0.80%)高の34,098ドル。NASDAQ総合指数は前日比34ポイント(0.83%)高の4,169。S&P500指数は前日比34ポイント(0.83%)高の4,169。

円安と米国株高を受け、日経平均は寄り付きから2万9000円回復。メルカリは4四半期連続で営業黒字を達成し黒字化定着という見方から大幅高。NECはITサービス好調継続と海外5G事業の費用圧縮期待で急騰。小田急などの電鉄とJALなどの空運が高い。一方、ソニーGは今期営業減益予想で売られ、ソシオネクストは今期の業績鈍化予想で下落。エムスリーは決算がアナリスト予想を下回ったことで年初来安値を更新。キャリアDCが急落。

スタンダード市場では、住信SBIネット銀がGS証券による新規「買い」判断で反発した。ヘリオステクノがストップ高。enishはTVアニメ『ゆるキャン△』初のオンラインゲームが事前登録80万人突破で大幅高。一方、Abalanceは続落。エキサイトは安値更新となった。

グロース市場では、M&A総研が通期利益見通しがアナリスト予想を下回り急落。セルシードは治験届けの提出見込みが後ズレしストップ安。直近新規公開株のリッジアイとレオスキャピタルが下落。ispaceは初値を下回らなかったことで反発。PBシステムズは大型受注発表で急騰。

チャート上では大きくギャップアップとなり、ほぼ高値引けの陽線。終日2万9,000円台での推移で、ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(2万9,122円)に達した。2万9,000円台での大引けは22年8月17日以来となった。

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どうなる!?焦点のFOMC 大和証券 末廣徹チーフエコノミストに聞く
日本証券新聞5月2日(火)紙面1面TOP記事掲載

5連休は枕を高くして寝られるのか…

前週末の米株高を受けた5月1日の日経平均は連日の高値更新で、昨年8月17日以来の2万9,000円乗せとなった。月初の騰落としては10月以降7勝1敗だ。2021年9月以来の3万円大台も視界に入るところだが、ここで気になるのはカレンダー要因。1日は英・独・仏・中・韓などが休場となったのに対し、3~7日は東京市場が5連休となる。そしてこの間には、2~3日に米FOMC(連邦公開市場委員会)、4日にECB(欧州中央銀行)理事会、5日にも米雇用統計発表をが控え、連休明け8日には4日分の海外市場動向を一気に織り込むことになる。焦点のFOMCに波乱の芽はあるのか。連休中、枕を高くして寝ていられるのか。注目イベントの勘所などについて、大和証券の末廣徹チーフエコノミスト(写真)に話を聞いた。

――2~3日のFOMCをどうみているか。

「市場では『0.25%利上げ』が織り込まれている。『据え置き』となればかなりのサプライズだが、想定しづらい。パウエル議長会見などで利上げ“打ち止め感”のニュアンスが出るか、そうでないかが注目点となる。後者だとみているが、決め打ちはできない」

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今日の市況概況
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5月1日(月)☆[概況/大引け]

円安と米国株続伸を受けて、日経平均は寄り付きから2万9,000円回復。メルカリとNECが急騰

大引けの日経平均は266円高の2万9,123円、TOPIXは20ポイント高の2,078ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,356、下落銘柄数は417。出来高は12億2,921万株、売買代金は3兆1,184億円。
日銀が緩和策を維持し、欧米との方向性の違いから1ドル=136円台後半に円安が加速し、先週末の米国株が続伸となったことも支援材料となり、週明けの日経平均は寄り付きから2万9,000円回復となった。終値での2万9,000円は昨年8月17日以来。

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