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コラム2023年5月12日

【本日のマーケット】5月12日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

5月12日(金)のマーケット                                                                   

5月11日の米国株式市場でNYダウは4日続落。ディズニーはストリーミングサービス「ディズニー+(プラス)」で1~3月期の会員数が落ち込んだことを明らかにしたほか、同事業で4~6月の赤字幅拡大を予想したため売られた。鉱山会社のフリーポート・マクモランは1~3月期が減収減益で下落。NYダウは前日比221ドル(0.66%)安の33,309ドル。ナスダックは続伸となった。検索サイトの「グーグル」を運営するアルファベットは、対話型人工知能(AI)「Bard(バード)」について、従来の英語に加え、日本語と韓国語でも利用できるようになったことや、近く40言語に対応する予定を発表したことで買われた。地銀のパックウェスト・バンコープは、先週に預金が9.5%減少したと明らかにしたことで売られた。NASDAQ総合指数は前日比22ポイント(0.18%)高の12,328。S&P500指数は前日比7ポイント(0.17%)安の4,130。

日経平均は年初来高値を更新。海外投資家の5週連続買い越しと自社株買いの増加が好感された。神戸鋼は今期大幅増益計画で急騰し、ホンダは今期営業益が初の1兆円予想と自社株買いを発表し上昇。住友不動は「経営戦略と中長期見通し」で大幅高。赤字決算のソフトバンクGと今期減益計画の武田は売られた。NTTは6月末に1株を25株にする株式分割を発表したが、発行済株式数が膨張するため、株価が上がりにくくなると警戒され下落した。

プライム市場の主力株が買われたため他の市場は投資家の関心が薄れた様子。スタンダード市場では、ヘリオステクノが大幅反落。GCジョイコは前期好決算だったが、今期の成長鈍化見通しで売られた。東洋精糖は受取配当金で今期の経常利益予想が拡大し、特別配当も発表したためストップ高。

グロース市場は下落。カバーや海帆が売られ、ライフネット生命は赤字決算で大幅安。マイクロ波化学は前期が営業黒字転換となり急騰した。DX支援のArentは業績上方修正でストップ高。顧客分析プラットフォームのプレイドは上期決算が赤字縮小で大幅高。

日足チャート上では、2万9000円を回復して堅調な展開。ボリンジャーバンドのプラス2シグマを意識する動き。本日の上昇で高値保ち合いを上放れとなった。週足でも5週連続の陽線。強いトレンドが継続している。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。順調な上昇を続ける株式市場は、連休明け早々に日経平均が年初来高値を更新しました。

日経平均以上にしっかりしているのがTOPIXです。先物・オプション市場の話題が集中するのは日経平均の方だとしても、今回の上昇ラウンドではTOPIXの方がより存在感を示しています。

TOPIXの特徴は大型株の影響を受けやすい点です。今回のGW前後の上昇ラウンドでは、大型株が小型株の上昇を上回った点がはっきりと見てとれます。

冷静に見れば、日経平均の予想PER(株価収益率)は14.5倍に達しており、多少の割高感が漂い始めているのも事実です。このまま一気に突っ走るには少し時間的な調整が必要になるでしょう。上値の重さが感じられる地帯に差しかかっています。

多少の押し目はあるでしょうが、好調な企業業績を背景に今後も段階的な株価上昇を期待したいところです。強気スタンスを維持しながら、好業績を発表した銘柄の押し目を待ちたいと思います。

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【不動産 経済再開の波に乗る オフィス空室率低下 分譲マンション好調
日本証券新聞5月15日(月)紙面1面TOP記事掲載 

住不は経常3,000億円達成時期を前倒し

住友不動産(8830・日足)

不動産各社の決算が出そろった。コロナ後の経済再開により、オフィス空室率が順調に低下している点、商業施設やホテルなどの施設運営の回復、分譲マンション・住宅の販売や仲介が伸びている点などが確認された。11日にはオフィスビル仲介の三鬼商事が4月のオフィス市況を発表。都心5区のオフィス空室率が6.11%と前月から0.3ポイント低下したことが明らかになった。12日はヒューリック(3003・P)東急不動産(3289・P)東京建物(8804・P)住友不動産(8830・P)日本空港ビルデング(9706・P)などが年初来高値を更新している。

この日、特に上昇が目立ったのが住友不動産だ。前日比285円高(9.1%高)の3,405円まで買われた。11日に発表した2024年3月期の連結業績は売上高が前期比3.2%増の9,700億円、営業利益が同5.7%増の2,550億円を見込む。決算と同時に持続的な成長に向けた経営戦略と中長期見通しを公表しており、これが評価された。

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今日の市況概況
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5月12日(金)☆[概況/大引け] 

年初来高値。海外投資家の5週連続買い越しと自社株買いの発表の増加を好感

大引けの日経平均は261円高の2万9,388円、TOPIXは13ポイント高の2,096ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,031、下落銘柄数は738。出来高は16億6,497万株、売買代金は3兆9,587億円。
日経平均は年初来高値を更新。海外投資家の5週連続買い越しと自社株買いの発表の増加が好感された。

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