5月16日(火)のマーケット
5月15日の米国株式市場でNYダウは6日ぶりに小反発。債務上限問題の協議は16日に行われる予定のため、動向が見守られ、小動きだった。安値圏にあったバンク・オブ・アメリカには買いが入った。NYダウは前日比前日比47ドル(0.14%)高の33,348ドル。ナスダックも反発。エヌディア、AMD、メタプラットフォームズ、マイクロン・テクノロジーが反発した。NASDAQ総合指数は前日比80ポイント(0.65%)高の12,365。S&P500指数は前日比12ポイント(0.30%)高の4,136。
日経平均は3万円に急接近し、TOPIXは33年ぶりの高値となった。米国で半導体株が買われた影響でレーザーテックや東京エレクやアドバンテストが高い。リクルートは第1四半期も減益継続見通しだが、収益性改善策を講じる方針と開示姿勢が好感された。政府が家庭用電気料金の値上げを了承したため電力各社が上昇。ペプチドリームなど医薬品が高い。PCデポはMBO(経営陣が参加する買収)を発表し、ストップ高となった。楽天Gは増資報道で続落。海運が売られた。
スタンダード市場は11時以降は伸び悩み。Abalanceは決算発表を受け急反発。ビューティ花壇は6日連続ストップ高。まんだらけは上期の営業利益が通期予想を超過したため大幅高となった。自動車部品メーカーのGMBは前期好決算だったが今期見通しで大幅安となった。
グロース市場では、朝方の買いが続かずマイナス圏に。マーケティングDX支援のアライドアーキは12日の下方修正で2日連続ストップ安。モンスターラボが大幅安。GENOVAが大幅続伸。ispaceがストップ高となり、マイクロアドは業績上方修正でストップ高。リプロセルは年初来高値。
チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の極端に短い陽線で、十字足に近い形状。連日のギャップアップで3万円の大台まであとわずかの位置まで迫り、ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(2万9813円)を上抜けた。
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注目記事 Pick up
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【メガバンク 決算好調 みずほは中計前倒し】
日本証券新聞5月17日(水)紙面1面TOP記事掲載
次の注目材料は6月の日銀会合
メガバンクが堅調に推移した。15日に3社が決算を発表、2023年3月期は各社とも予想を上回っての着地となったうえ、今期も増益と増配を計画するなど安心感のある内容だった。
三菱UFJFG(8306・P)の24年3月期は親会社株主に帰属する当期純利益(以下、純利益)が1兆3,000億円(前期比16.4%増)、年間配当は41円(前期は32円)を見込む。自己資本水準の高さから自社株買いの実施が予想されていたが、今回は見送られた。
三井住友FG(8316・P)の24年3月期純利益は8,200億円(同1.7%増)、年間配当は250円(同240円)を計画する。26年3月期を最終年度とする中期経営計画では純利益9,000億円、ROE(自己資本利益率)の向上などを目指すとした。
みずほFG(8411・P)の24年3月期純利益は6,100億円(同9.8%増)、配当は95円(同85円)を計画している。24年3月期までだった中期計画を1年前倒しで終了させ、24年3月期~26年3月期までの3カ年の中計を再設定、最終年度にROE9%超、連結業務純益1兆~1.1兆円を目指すことを公表した。
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今日の市況概況
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5月16日(火)☆[概況/大引け]
TOPIXは33年ぶりの高値。半導体関連とリクルート、電力、医薬品が高い
大引けの日経平均は216円高の2万9,842円、TOIPIXは12ポイント高の2,127ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は995、下落銘柄数は767。出来高は16億419万株、売買代金は3兆5,529億円。
日経平均は3万円に近付き、TOPIXは1990年8月以来33年ぶりの高値となった。
インバウンド(訪日外国人)需要の回復期待、東証が3月末に企業に資本コストや株価を意識した経営を要請したことを受けて、自社株買いを発表する企業が増えていることや、米著名投資家のウォーレン・バフェットが日本株の追加投資を示唆したこと、企業の賃上げ、衆議院の解散総選挙になった場合に選挙までの株高経験則が最近の株価好調の背景となっている。
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