TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】5月22日(月)
コラム2023年5月22日

【本日のマーケット】5月22日(月)

5月22(月)のマーケット                                                                   

5月19日の米国株式市場は反落した。債務上限を巡るバイデン政権と共和党による非公開の交渉で、共和党の交渉担当者であるギャレット・グレイブス下院議員が協議を途中で退席した。イエレン財務長官が、一連の銀行破綻を受け一段の銀行合併が必要になる可能性があると述べたため、パックウエスト・バンコープやキーコープなど地方銀行株が売られた。NYダウは前日比109ドル(0.33%)安の33,426ドル。ナスダックでは半導体製造装置のアプライド・マテリアルズが第3四半期(5~7月期)の売上高見通しを第2四半期比減収と発表したことで反落した。他の半導体関連のエヌビディアとAMDも反落となった。NASDAQ総合指数は前日比30ポイント(0.24%)安の12,657。S&P500指数は前日比6ポイント(0.14%)安の4,191。

岸田首相がG7にゼレンスキー大統領を招いたことが好感され、内閣支持率が上昇した。解散総選挙の可能性も見えて来たという見方から日経平均は3万1000円乗せとなった。アドバンテストは1対4の株式分割で、東京海上は自社株買いを好感。防衛関連の三菱重工とウクライナ復興需要関連の期待でコマツが買われた。ソシオネクストはFTSE Japan指数に採用で上昇。空運と陸運が高い。一方、ルネサスは在庫日数目標の引き上げで利食い売り。銀行やノンバンクはさえない。

スタンダード市場では、Abalanceが2日連続ストップ高。名村造船が買われ、船舶用低速エンジンのジャパンエンジンは最高値を更新した。半導体関連のタカトリは大幅高となり、GMBにはリバウンド狙いの買い。クルーズと東映アニメは反落し、GCジョイコが売られた。

グロース市場では、ヘッドウォータースとispaceが大幅続伸。半導体工場の保守・運用を行っているT&Sは上げ幅を拡大。AIAIグループは中期経営計画を発表し、療育事業も拡大することが注目されストップ高。カバーやマイクロアドには利食い売りが出て、うるるは大幅安。

チャート上では、短い下ヒゲを伴う陽線。高値引けとなり、買い方の勢いが継続した。拡散するボリンジャーバンドのプラス3シグマ(3万1463円)に沿った動きとなった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均最高値(3万8,915円)が視界に
日本証券新聞5月23日(火)紙面1面TOP記事掲載

「歴史が動いた日」「残る壁はただひとつ」「日本株は青天井」…

依然として止まらない日本株。前週末の海外株安から軟調に始まった22日の日経平均も終わってみれば278.47円高となり、これで8連騰。仮に23日も高ければ、歴代23位タイ記録、24日も続けば、いきなりベストテン入り(10位タイ)となる。移動平均線カイ離率などを踏まえれば目先調整があっても不思議のない場面でも下値の買い物が途絶えないのが現状だ。

外国人主導の上放れ相場として、今回の展開になぞれられるのが、10年ほど前のアベノミクス相場。2012年初めから11月半ばまで9,000円を中心とした往来相場を続けてきた後、12月に1万円大台突破を果たすとそのまま翌年5月の1万5,000円台へと突っ走った経緯がある。最終的に、今日の3万円台に至ったわけだが、ここにきて、当時のような“地殻変動”の予感が強まりつつあるようだ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

5月22日(月)☆[概況/大引け]

3万1,000円乗せ。G7サミットにウクライナ首相を招いた成果で内閣支持率が上昇

大引けの日経平均は278円高の3万1,086円、TOPIXは14ポイント高の2,175ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,242、下落銘柄数は539。出来高は11億5,980万株、売買代金は3兆45億円。
先週末の米国株反落を受けて、週明けの日経平均は取引開始直後に119円安の3万689円となったが、すぐに前日終値を挟んだ状態に戻した。
岸田首相がG7サミットでウクライナのゼレンスキー大統領を招いたことで、内閣支持率は4月47%から今回56%に上昇した。
G7の余勢を駆って早期の解散総選挙が実施された場合、与党有利という見方から株高要因と期待された。
こうした見方により、後場は上げ幅を拡大し、3万1,000円乗せとなった。

詳しくはコチラ

関連記事