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コラム2023年5月24日

【本日のマーケット】5月24日(水)

5月24(水)のマーケット                                                                   

5月23日の米国株式市場でNYダウは3日続落。共和党のマッカーシー下院議長は、共和党議員に対し、債務上限問題を巡るホワイトハウスとの合意は近づいていないと述べたと報じられた。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は「インフレが高水準にとどまり、我々の認識より定着するようになった場合は、政策金利をより長期にわたって高い水準で維持する必要が出てくる。そうなれば、銀行セクターへの圧力は強まる」と述べた。ビザとマスターカードが売られ、ディズニーも安い。ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズは、投資会社アーク・インベストメント・マネジメントが買い増したことで上昇した。NYダウは前日比231ドル(0.69%)安の33,055ドル。ナスダックも反落。テスラやエヌビディア、マイクロソフトが売られたが、モデルナには買いが入った。NASDAQ総合指数は前日比160ポイント(1.26%)安の12,560。S&P500指数は前日比47ポイント(1.12%)安の4,145。

日経平均は続落。中国の感染拡大を受けて、コーセーや資生堂、良品計画が売られ、インバウンド関連のOLCやJAL、JR東海も安い。日本ケミコンは米国で損害賠償訴訟の評決が出たためストップ安。一方、トヨタは反発し、レーザーテックは7日続伸。ソシオネクストは野村証券が目標株価を引き上げた。中国電力の今期業績予想と復配計画を受けて、他の電力株も買われた。トプコンはバリューアクト・キャピタルによる保有判明で注目された。

プライム市場は調整したが、スタンダード市場はもみ合い。EインフィニティやGameWithといった低位株が物色された。鉄人化計画はeスポーツ関連として買われストップ高。三栄コーポは中期経営戦略を発表しストップ高。ベクターやヨネックスは売られた。

グロース市場は小幅安。Arentが大幅高。政府が五輪での採用を見据えeスポーツ支援と報じられたため、ウェルプレイドやログリー、カヤックが人気を博した。一方、AIAIグループとBTMは反落し、グッドパッチは手じまい売りに押された。

チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陰線。ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(3万1049円)を下抜け、5日移動平均線(3万821円)を割り込んでの推移となった。終値で5日移動平均線を下回るのは4月27日以来のこと。

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PBR改善道半ば 主力銘柄の対応策に期待
日本証券新聞5月25日(木)紙面1面TOP記事掲載

ホンダは自社株買いと増配

24日は前日の米国株安もあり売りが先行、日経平均株価の下落幅が一時300円を超えた。ただ、TOPIX、日経平均株価は依然として33年ぶりの高値水準にある。ここまでの株価回復の要因はいくつかあるが、東京証券取引所がプライム、スタンダード市場の上場企業に対し、資本コストを意識した経営を実現するための対応を求めたことが大きい。PBRの改善を柱に資本効率の向上を求めるものだが、これに応えて、4月末から5月中旬の決算発表時には増配や自己株式の取得や消却などの還元策を打ち出す企業が増え、内外の投資家から、日本株に対する評価が高まった。

しかし、4月末時点でTOPIX構成銘柄の47%がPBR1倍割れの水準にあるなど、依然として改善の余地は大きい。表は東証プライム上場企業の中から、時価総額が1兆円以上の主力株でPBRが0.7倍を下回る企業をスクリーニングしたもの。20銘柄が条件に当てはまったが、PBR1倍以下に条件を拡大すると47銘柄に増える。

PBRが1倍を割る要因としては、ROE(自己資本利益率)が資本コストを下回っている、市況産業に属し利益の変動率の大きさを織り込んでいる、株主資本が毀損(きそん)する可能性を織り込んでいる、成長性に対する期待が低い――などが考えられる。

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今日の市況概況
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5月24日(水)☆[概況/大引け]

続落。中国の感染拡大で中国関連とインバウンド関連は安い。トヨタとレーザーテック、ソシオネクスト、電力株は上昇

大引けの日経平均は275円安の3万682円、TOPIXは9ポイント安の2,152ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は603、下落銘柄数は1,134。出来高は12億4,322万株、売買代金は3兆1,884億円。
日経平均は続落。中国の感染拡大を受けて、コーセーや資生堂、良品計画が売られ、インバウンド関連のオリエンタルランドや日本航空、JR東海も安い。

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