6月15日(木)のマーケット
6月14日の米国株式市場でNYダウは7日振りに反落。FOMCは政策金利の据え置き(5.00~5.25%)を決めたが、FOMCメンバーによる2023年末の政策金利予測は中央値が5.50~5.75%だったため、年内に0.25%の利上げが2回想定されていることになる。医療保険のユナイテッドヘルスは最高財務責任者(CFO)が、行動障害に関する医療サービスを求める人や、人工関節置換術などの手術を受ける患者が増えていると説明した。コロナ禍で緊急性のない外科手術の多くが延期されたが、今になって膝や腰の手術を行う人が大きく増えてきている様子で、医療保険会社にとっては支払い増加が警戒され、ユナイテッドヘルスとヒューマナが売られた。一方、人工関節のストライカーは買われた。NYダウは前日比232ドル(0.68%)安の33,979ドル。ナスダックは5日続伸。テスラが14日ぶりに反落となったが、エヌビディアは5日続伸だった。NASDAQ総合指数は前日比53ポイント(0.39)高の13,626。S&P500指数は前日比3ポイント(0.08%)高の4,372。
解散総選挙の観測を支えに日経平均は一時264円高となったが終盤もみ合いに。相場上昇を受け、証券株が高い。海運大手3社は野村証券が運賃回復は後ずれだが、それでも株価は割安と解説したことで買われた。ソシオネクストとアドバンテストが反発。HISは2~4月期が13四半期ぶりの営業黒字転換となったことで上昇。一方、レーザーテックとソフトバンクGは売られ、Vチューバーグループ運営のANYCOLORは今期予想が期待以下で下落。
スタンダード市場では、Abalanceは子会社がヤマダトレーディングと住宅用蓄電池の販売協業を発表し買われた。全固体電池関連のオハラとカワタが再び大幅高を演じた。ロングライフはMBO(経営陣が参加する買収)を発表し急騰した。enishは大幅安でテイツーとクシムも安い。
グロース市場ではインフォネットとビジョナルが反落し、MacbeePは3日続落。INTLOOPが大幅安。セルソースやサンバイオといったバイオ関連も安い。Vチューバー関連のカバーは急反発。M&A総研は3日続伸。直近IPO銘柄のABEJAはストップ高となった。
チャート上では、長い上ヒゲを伴う十字足に近い陰線。流石に上値追いには慎重になる場面。午後2時以降は利食い売り先行となったが、ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(3万3528円)のバンドウォークは継続。
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注目記事 Pick up
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【連続増配株、驚異のパフォーマンス】
日本証券新聞6月16日(金)紙面1面TOP記事掲載
日経、2指数を月末スタート 新NISAで個人投資家も注目
個人投資家の配当への関心が高い中、日本経済新聞社は14日、配当を毎年増やす銘柄で構成する「日経連続増配株指数」と長期間にわたり着実に配当を増やしている銘柄を選ぶ「日経累進高配当株指数」の算出、公表を30日に開始すると発表した。
来年の新しいNISA(少額投資非課税制度)制度での日本株投資では、配当金を狙う個人投資家が最も多い見込み(本紙5月31日付記事参照)。上場企業の利益は増加傾向のうえ、低PBR対策で株主還元強化の動きも出ており、今後も日本市場は増配基調が続きそう。
連続増配株指数は配当を連続で原則10年以上増やしている企業のうち、年数の上位から70銘柄を上限に採用する。連続増配できる企業の長期的に安定した収益基盤を反映するという。
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今日の市況概況
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6月15日(木)☆[概況/大引け]
小反落。証券株と海運株が買われたが、レーザーテックと楽天、医薬品株は安い
大引けの日経平均は16円安の3万3,485円、TOPIXは0.5ポイント安の2,293ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は761、下落銘柄数は1,006。出来高は15億6,906万株、売買代金は4兆3,825億円。
解散総選挙の観測を支えに日経平均は一時264円高となったが、終盤は前日の終値水準に押し戻され小反落となった。
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