6月27日(火)のマーケット
6月26日の米国株式市場でNYダウは6日続落。先週末の終値を挟んだ動きとなり、小幅安で取引を終えた。ファイザーは減量薬「ロティグリプロン」の初期開発を中止したことで売られた。糖尿病と肥満に対するもう1つの治験薬であるダヌグリプロンの臨床試験は継続する。豪華客船のカーニバルは第2四半期決算が物足りないという見方で売られた。一方、ウーバー・テクノロジーズとホームデポは買われた。NYダウは前日比12ドル(0.04%)安の33,714ドル。ナスダックは続落。朝方は反発した買い一巡後は売られ、終盤に下げ幅を広げた。テスラはゴールドマン・サックスが投資判断を「中立」に下げたことで安い。エヌビディアやメタ・プラットフォーム、アルファベットが下落した。クアルコムはエントリースマートフォン向けの最新チップセットを発表したことで反発した。NASDAQ総合指数は前日比156ポイント(1.16%)安の13,335。S&P500指数は前日比19ポイント(0.45%)安の4,328。
日経平均は4日続落。引き続き四半期末のリバランスが警戒されたが、3万2300円の水準では下値抵抗を見せた。アドバンテストは4日続落で、三菱商事と丸紅は3日続落となった。国税庁のタワマン節税防止で不動産株が安い。ファイザーの開発中止を受け、そーせいはストップ安。一方、1ドル=143円台の円安に伴い、ドル建て運賃収入の海運株は買われた。JSRは続伸。OLCやNTT、任天堂が上昇し、JALはジェフリーズによる新規「BUY」を好感。
スタンダード市場では、AI関連のPKSHAが3日続落。ヘリオステクノは信用取引規制で売られた。フルヤ金属とGMBの調整も続いた。東映アニメは反発し、大谷工業は3日続伸。グローバル社は業績上方修正で高い。三東工業は減配予想から増配予想に変更したため急騰した。
グロース市場では、弁護士ドットコムが6日続落、プログリットは5日続落、ABEJAは4日続落。マイクロ波化学は三井物産と低炭素リチウム鉱石製錬技術の共同開発契約で大幅高。Waqooは薬用炭酸ヘッドスパ育毛剤で5日続伸。直近新規公開株のARアドバンストが大幅高。
チャート上では、長い下ヒゲを伴う実体線の短い陰線。今年初の4日続落となったが、25日移動平均線(3万2273円)がサポートラインとなった。ここで踏み止まって5日移動平均線を回復できるかが、今後のポイントとなりそう。
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注目記事 Pick up
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【「JPXプライム150」って何だ!?】
日本証券新聞6月28日(水)紙面1面TOP記事掲載
トヨタ“落選”の真意、パフォーマンス、先物・ETFは…
話題の新指数、「JPXプライム150」が7月3日から算出・公表される。「価値創造が推定される我が国を代表する企業で構成される指数」をコンセプトに、エクイティ・スプレッド(ROE<自己資本比率>-株主資本コスト)とPBRの2軸で銘柄選定される同指数。5月の構成銘柄発表ではトヨタ自動車が選に漏れたことも波紋を呼んだが、この先、本格的に普及が進むのか。指数開発を手掛けたJPX総研インデックスビジネス部の向畑周平調査役(写真)に話を聞いた。
――開発の発端は。
「昨年4月の東証市場再編を機に分析を始めた。全銘柄を網羅した統計指標的な指数ではなく、投資対象として実際に活用できる指数を目指し、試行錯誤を続けてきた。昨今脚光を浴びる価値創造やPBRなどの要素を取り入れて、昨年後半ごろにコンセプトが固まった」
――構成銘柄数を150としたのはなぜか。
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今日の市況概況
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6月27日(火)☆[概況/大引け]
4日続落。そーせいはストップ安。タワマン節税防止で不動産株が安い。海運と空運は上昇
大引けの日経平均は160円安の3万2,538円、TOPIXは6ポイント安の2,253ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は702、下落銘柄数は1,049。出来高は12億2,720万株、売買代金は3兆4,387億円。
日経平均は4日続落。引き続き四半期末のリバランスによる売りが警戒されたが、3万2,300円の水準では下値抵抗を見せた。
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