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コラム2023年7月3日

【本日のマーケット】7月3日(月)

7月3(月)のマーケット                                                                   

6月30日の米国株式市場は上昇し、NYダウは続伸。5月の個人消費支出(PCE)価格指数が前年同月比3.8%上昇となり、4月改定値の4.3%から鈍化した。市場予想の3.8%上昇とは一致。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年同月比4.6%上昇と、前月の4.7%上昇からやや鈍化し、市場予想の4.7%上昇も下回った。インフレ率鈍化を受けて、FRBによる利上げ長期化観測がやや緩和した。クルーズ船のカーニバルはジェフリーズによる投資判断の引き上げで買われた。客室稼働率の上昇、チケット価格の上昇、燃料価格の下落、新造船による燃料効率の向上で利益率改善を予想している。一方、ナイキは第1四半期(6~8月)の売上高見通しがアナリスト予想を下回ったことで売られた。NYダウは前日比285ドル(0.84%)高の34,407ドル。ナスダックも上昇。ナスダック上場でNYダウにも採用されているアップルは、シティグループが投資判断を新規に「Buy」とした。高価格製品の売上比率上昇やインドでの市場シェア拡大に注目している。エヌビディアが反発。NASDAQ総合指数は前日比196ポイント(1.45%)高の13,787。S&P500指数は前日比53ポイント(1.23%)高の4,450。

日経平均はバブル崩壊後の高値を更新。東京エレクが生成AI関連は来期に収益貢献と述べたことで他の半導体関連も買われた。日銀短観で大企業・製造業の業況判断が1年9カ月ぶりに改善したことも好感された。ダイキン工業は米国のヒートポンプ空調特需に期待。機械や電機、化学に加えて、海運と商社も高い。ダイセキ環境は好決算で急騰した。一方、JSRはSMBC日興証券が格下げし小幅安。ファイズはスタンダード市場選択で下落した。

スタンダード市場では、直近新規公開株のジーデップが大幅高となった。名村造船やフェローテックが買われ、パワー半導体切断装置のタカトリは6日続伸。AI研究強化のプライムストラテジーは急騰した。クラウディアが反発。一方、ジェクシードと大谷工業は反落した。

グロース市場では、直近新規公開株のクオリプスがストップ高。マルチ決済端末のTMNはTBSの「がっちりマンデー」で紹介され大幅高となった。人工ダイヤの種のEDPも紹介され4日続伸。ソーシャルワイヤやビープラッツが高い。カバーやABEJA、WTOKYOは下落した。

チャート上では、寄付きがほぼ安値の陽線。ギャップアップでこの日の高値水準で引けており、買いの勢いを感じさせる。陰転していたパラボリックも陽転し、上値追いの展開となった。

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映画人気復活、記録更新も 上期興収100億円超の作品3本
日本証券新聞7月4日(火)紙面1面TOP記事掲載

宮崎アニメ10年ぶり新作も期待

コロナ禍で打撃を受けた映画人気が完全復活――。今年上期に興行収入100億円を超えた大ヒット映画は3本に上り、過去最多のペース。14日に宮崎駿監督の10年ぶりの新作アニメ映画「君たちはどう生きるか」が公開されるなど、今後も話題作がめじろ押し。6月に入り、大手シネコンが相次いで値上げしたが、足元の観客数は衰えていない。過去最高の年間興行収入だった2019年の2,611億円を上回ることが期待されている。

興行収入100億円を突破したのは東宝(9602・P)配給の「名探偵コナン 黒鉄の魚影」(4月公開)131億円、任天堂(7974・P)が出資した「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」(同)123億円、東映アニメ(4816・S)制作の「THE FIRST SLAM DUNK」(昨年12月公開)101億円。過去最多タイだった昨年の年間4本に早くも追いつきそう。

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今日の市況概況
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7月3日(月)☆[概況/大引け]

564円高。バブル崩壊後の高値を更新。東京エレクの見通しと日銀短観で大企業・製造業の業況判断が1年9カ月ぶりに改善。

大引けの日経平均は564円高の3万3,753円、TOPIXは32ポイント高の2,320ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,502、下落銘柄数は292。出来高は14億1,192万株、売買代金は3兆4,046億円。
日経平均はバブル崩壊後の終値での高値を更新した。
先週末の米国株高に加えて、東京エレクトロンが生成AI(人工知能)関連の需要は「2025年3月期前半にも業績貢献する」見通しと語ったことが報じられ、他の半導体関連も物色されたことや、日銀短観で大企業・製造業の業況判断が1年9カ月ぶりに改善したことも好感された。

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