7月5日(水)のマーケット
7月4日の米国株式市場は独立記念日の祝日で休場。
日経平均は小幅続落。ファーストリテは6月既存店売上高が7カ月ぶりに前年割れとなり下落。FOOD&LIFEはスシローの既存店売上高がコロナ前の2019年との比較で6月が5月に比べて若干悪化したため回復が鈍いと受け止められた。精密と電鉄が安い。一方、最近は相場下落時に上昇することが多い海運大手は4日続伸。第一三共が反発し、スズキはシティグループによる目標株価引き上げが好感された。SBIは台湾企業と日本で半導体工場設立を合意。
スタンダード市場では ヘリオステクノが5日ぶりに反落し、ニチリョクは6日ぶりに反落した。タカトリは続落。直近新規公開株のジーデップとエリッツも反落した。大谷工業は大幅安。八千代工業はTOB価格にサヤ寄せした。テラプローブは6日続伸。多摩川HDはもちあい放れで急騰。
グロース市場では、海帆が太陽光発電量と売電価格集計システムを共同開発したと発表したが、利食い売りに押された。TMNは5日ぶりに反落。Waqooとスパイダープラスも反落した。霞ヶ関キャピタルは業績予想を上方修正し急騰した。免疫生物研とGRCSがストップ高となった。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。サポートとなっていた5日移動平均線(3万3387円)を割り込んだが、3万3000円の大台割れは回避した。
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注目記事 Pick up
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【預金から投資への動き着実に】
日本証券新聞7月6日(木)紙面1面TOP記事掲載
家計は9年ぶりの資金不足、預貯金流出
日本銀行がこのほど発表した3月末の個人金融資産残高は2,043兆円(前年比1.1%増)と過去最高。一方、1~3月の家計部門は2.3兆円の資金不足(支出が収入を上回る)で、消費増税前の駆け込み需要が出た2014年以来の珍事になった。賃金が伸び悩む中、インフレによる物価高騰やコロナ禍の反動消費で預貯金を取り崩しているとみられる。投資をしているかどうかで、家計に差が出る実情が浮き彫りとなった。
個人金融資産の内訳を見ると、現預金54%、株式11%、投資信託4%と、圧倒的に現預金が多い。ただし、1~3月に限ると円安株高の影響で、国内株式がプラス12兆円、投資信託プラス3兆円と資産残高を押し上げ、純流入も株式0.6兆円、投資信託0.5兆円となっている。一方、普通預金などの流動性預金は1.7兆円、定期性預金は5兆円の純流出となっている。
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今日の市況概況
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7月5日(水)☆[概況/大引け]
ゼロゼロ融資返済による倒産急増が警戒されたが、平均賃上げ3.58%で下げ幅縮小
大引けの日経平均は83円安の3万3,338円、TOPIXは0.3ポイント安の2,306ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は632、下落銘柄数は1.126。出来高は13億9,100億円、売買代金は3兆3,634億円。
日経平均は小幅続落。
新型コロナの影響を受けた中小企業の資金繰りを支援するために政府が設けた、実質無利子で無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が今月から本格化しており、資金繰りに苦しむ企業が増え、倒産件数が急増する恐れがあると警戒されている。
日経平均は朝方3万3,000円に接近したが、大台を割り込まなかったことで下げ幅を縮めた。
連合が発表した春闘の最終集計で、平均賃上げ率は3.58%となったことが下支え要因となった様子。
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