TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】7月12日(水)
コラム2023年7月12日

【本日のマーケット】7月12日(水)

7月12(水)のマーケット                                                                   

7月11日の米国株式市場は続伸。セールスフォースは製品値上げの発表で買われ、JPモルガン・チェースはジェフリーズによる投資判断引き上げが好感された。NYダウは前日比317ドル(0.93%)高の34,261ドル。ナスダックでは、ゲームソフトのアクティビジョン・ブリザードは、マイクロソフトからの買収計画について、連邦取引委員会(FTC)が差し止めを求めていたが、連邦地裁が棄却したため、買収実現期待で大幅高となった。電気自動車のリビアン・オートモーティブは10日ぶりに反落した。NASDAQ総合指数は前日比75ポイント(0.55%)高の13,760。S&P500指数は前日比29ポイント(0.67%)高の4,439。

1ドル=139円台半ばの円高を受けて、日経平均は一時411円安の3万1791円と急落。7月末の日銀決定会合と本日の米国消費者物価が円高要因。半導体関連と三菱商事などの商社株や医薬品株が安い。ハニーズは今期減益予想で下落した。一方、PayPayの上場先を米国で検討と報じられ、ソフトバンクGは上昇。日銀のイールドカーブ・コントロールの修正思惑でメガバンクは高い。ローソンは好決算でストップ高。ニトリは円高メリットで買われた。

スタンダード市場では、エコーTDやPKSHAは反落し、コメ兵は続落。タカトリは3日続落となった。サイトリ細胞研は特許取得で朝方は高騰したが、戻り売りに押された。ジーデップは反発し、エリッツは2日連続ストップ高。ERIは決算が好感されストップ高。アイビー化粧品が急騰した。

グロース市場では、カバーとQDレーザ、ラバブルマーケが大幅反落となり、カルナバイオは大幅続落。デジタルマーケティングのWACULとITインフラのボードルアは好決算でストップ高となり、シリコンスタジオも決算を好感。デジタル広告のデジタリフトは上方修正でストップ高。

チャート上では、短い上ヒゲと長めの下ヒゲを伴う陰線。陰線が5日連続で示現しており、調整局面が顕著となっている。今夜の米CPIの発表を通過して、5日移動平均線(3万2299円)までのリバウンドを見せることが出来るか、注目されるところ。下方向に振れた場合は、一目均衡表の雲の上限(3万1175円)が意識される。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

前倒しで来る!?“銀行株の季節”
日本証券新聞7月13日(木)紙面1面TOP記事掲載

7月日銀会合 YCC廃止「可能性50%」の声

全般軟調展開のなか、朝方から堅調をキープしたセクターの一角が銀行株。メガバンク3社は前週の高値形成から1週間の微調整を経て見直し機運が生じつつあるようだ。三菱UFJFG(8306・P)は4日高値1,115円から11日安値1,048円まで6.0%安を経て、12日には押し幅の半値戻し(1,082円)に到達している。ちなみに、三菱UFJFGは2006年4月最高値から11年11月安値までの押し幅半値戻し(権利落ち換算ベースで1,134円)にも再び接近中だ。

銀行株については、大和証券の木野内栄治常務理事が「目先的にも長期的にも注目」とした話を5日付本紙で紹介したが、ここにきて注目の輪が広がっているようだ。11日付で「銀行セクターへの強気の投資スタンスを再確認する」としたのが野村証券。倒産件数が歴史的低水準で推移し、コロナ対応の“ゼロゼロ融資”返済本格化も「銀行の与信費用に大きな影響を与えていない」ほか、欧米商業用不動産市場の波乱が懸念されるなか、「不動産向けの不良債権比率も極めて落ち着いて推移している」ことが背景だ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

7月12日(水)☆[概況/大引け]

1ドル=139円台半ばの円高を受け下落。半導体関連と商社、医薬品が売られ、ソフトバンクGとメガバンク、小売は買われた

大引けの日経平均は259円安の3万1,943円、TOPIXは14ポイント安の2,221ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は464、下落銘柄数は1,313。出来高は13億2,486万株、売買代金は3兆3,989億円。
1ドル=139円台半ばの円高を受けて、日経平均は一時411円の3万1,791円となった。
7月27日~28日の日銀金融政策決定会合で、長短金利操作(=イールドカーブ・コントロール)微調整への思惑が再燃し、巻き戻し的な円高と株安が進行している。
加えて、本日の米国で発表される6月の消費者物価の上昇圧力が鈍化していると、FRBによる引き締め圧力も後退するという見方も円高に拍車を掛けた。

詳しくはコチラ

関連記事