7月13日(木)のマーケット
7月12日の米国株式市場は3日続伸。6月の消費者物価指数は前年同月比3.0%上昇し、5月の4.0%上昇から鈍化した。市場予想は3.1%上昇。米国の利上げ長期化観測が後退したため、金利低下とともにドル売りが進行し、一時1ドル=138.16円。カーバナやセールスフォース、ショッピファイなどが買われ、ディフェンシブ株のユナイテッドヘルスは売られた。NYダウは前日比86ドル(0.25%)高の34,347ドル。ナスダックでは、エヌビディアやメタプラットフォームズ、AMD、リビアン・オートモーティブが買われた。パロアルトネットワークスは反落。NASDAQ総合指数は前日比158ポイント(1.15%)高の13,918。S&P500指数は前日比32ポイント(0.74%)高の4,472。
米国で消費者物価が予想を下回り、利上げ長期化懸念が後退し、円相場は一時138.07円となった。だが、137円台への突入はなく、円高進行が一服したため、日経平均は反発に転じた。半導体関連が買われ、ソニーGはGS証券の格上げで高い。商社と医薬品も反発し、米国関連のリクルートも高い。サイゼリヤは大幅営業増益となったことで、三協立山は今期の業績予想が好感され急騰した。一方、保険と銀行は安く、トレファクは大幅安となった。
スタンダード市場では、CVSベイエリアが業績上方修正とアウトドアリゾート施設の開業計画を発表してストップ高となった。ゲーム関連のケイブは前期決算が黒字転換となりストップ高。出前館は3~5月期の赤字縮小で急反発した。ジーデップとアイビー化粧品は反落した。
グロース市場では、カバーとM&A総研が反発し、スマートドライブが大幅高。オークファンは上昇トレンドが続いた。一方、デジタリフトとグッピーズは大幅反落。中小企業向け営業支援のアイドマは第3四半期の受注件数が第2四半期に比べて減少したため、ストップ安となった。
チャート上では、短い上ヒゲと長めの下ヒゲを伴う陽線。一気に5日移動平均線(3万2229円)を回復するリバウンドを見せた。5日移動平均線上に位置するのは7月4日以来のこと。次は25日移動平均線(3万2963円)を捉えることが出来るか注目される。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【日米で話題「指数見直し」の動き】
日本証券新聞7月14日(金)紙面1面TOP記事掲載
NASDAQ100特別リバランスと日経平均新ルール
日米で“指数見直し”の動きが注目を集めている。米国においては、前週末に発表されたNASDAQ100の「スペシャルリバランス」。日本では日経平均算出ルール一部見直しと、9月定期見直しへの展望だ。
まずは米国。特定の銘柄の比重が高まり過ぎたことが背景となった。時価総額順でアップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、メタのGAFAM5銘柄にエヌビディアとテスラを加えた銘柄群(マグニフィセント・セブン=壮大な7銘柄と呼ばれる)のNASDAQ100に占める比重は55%に達していた。東京市場でも、かつて日経平均が「ユニクロ指数」などと揶揄(やゆ)され、昨秋からは指数構成ウエートのキャップ(上限)制も導入されたが、米国の偏り具合はその比ではない。14日に詳細が発表され、21日引けでの実施となるが、基本的には、100銘柄中の7銘柄から残り93銘柄への資金移動が想定される。NASDAQ100の連動資金は、NASDAQ上場のETF「インベスコQQQ」だけで2,001億ドル強(12日現在)と27兆円台になるだけに、短期的な需給波乱も懸念されるところ。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
7月13日(木)☆[概況/大引け]
円高進行一服で反発。半導体関連が買われ、商社と医薬品が反発。金融は安い
大引けの日経平均は475円高の3万2,419円、TOPIXは21ポイント高の2,242ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,089、下落銘柄数は668。出来高は11億9,918万株、売買代金は3兆2,828億円。
米国で消費者物価が予想を下回り、利上げ長期化懸念が後退したため、円相場は一時138.07円となった。
だが、137円台への突入はなく、円高進行が一服したため、日経平均は反発に転じた。
詳しくはコチラ