7月18日(火)のマーケット
7月17日の米国株式市場でNYダウは6日続伸。7月NY連銀製造業景気指数はプラス1.1と、6月のプラス6.6から低下したが、市場予想のマイナス3.5は上回った。内訳で仕入れ価格は6月の22.0→7月は16.7、販売価格は6月の9.0→7月は3.9と鈍化したため、インフレ圧力の後退が好感された。JPモルガンやウェルズ・ファーゴが買われた。ベライゾンはエドワードDジョーンズが投資判断を下げ、AT&Tはシティーグループによる投資判断引き下げで売られた。NYダウは前日比76ドル(0.22%)高の34,585ドル。ナスダックは反発。テスラやエヌビディア、AMDが買われ、リビアン・オートモーティンブは利益確保の売りに押された。NASDAQ総合指数は前日比131ポイント(0.93%)高の14,244。S&P500指数は前日比17ポイント(0.39%)高の4,522。
中国の4~6月期GDPと中国恒大集団の巨額赤字決算と債務超過発表による香港株安を受けて、日経平均は上げ幅縮小し、一時小幅安となった場面も。7月27~28日の日銀金融政策決定会合で政策修正観測から銀行株が買われた。中国の景気対策期待で自動車産業も高い。一方、楽天グループは戻り売りで売られた。東京ディズニーリゾートが猛暑によるパレードと一部のショーを中止したため、OLCが安い。ベイカレントはコンサル単価が想定以下で売られた。
スタンダード市場では、NEW ARTが期末配当予想を引き上げ大幅高。前沢工業は自社株買いの決定と配当予想を引き上げたことで急騰。カラオケの鉄人化計画は決算発表を控え、先回り買い。一方、ウッドフレンズは減益継続見通しで急落した。串カツ田中は通期予想を下方修正し大幅安。
グロース市場では、完全栄養食のベースフードは第1四半期が赤字決算だったが、広告費負担によるもので、順調に進行中と説明したためストップ高。FPパートナーは業績予想と配当予想を上方修正し一時ストップ高。ABEJAは続落となり、GRCSは業績下方修正でストップ安となった。
チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陽線。十字足に近い形状で、気迷い商状がうかがえる。5日移動平均線(3万2290円)がサポートとして機能しているが、25日移動平均線(3万2970円)を目指す態勢が整うか、目先の注目ポイントとなる。
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注目記事 Pick up
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【売れ筋は検査薬、インバウンド関連に口紅】
日本証券新聞7月19日(水)紙面1面TOP記事掲載
ニューノーマルの上半期 インテージ小売店データ
ニューノーマルが始まった今年前半、人気が伸びた商品は何か。インテージHD(4326・P)が小売店販売データをまとめたところ、医薬品の伸びが依然大きいものの、インバウンド関連やマスク制限の緩和で口紅などの化粧品が好調だったことが明らかになった。
データは今年1~5月、全国約6,000店舗で販売した日用消費財の中で、前年同期との伸びを比べたもの。トップの検査薬は、新型コロナ用の抗原検査キットが昨年後半から一気に売り上げを伸ばし、1月は前年同期比5倍も記録したことが大きい。その後は徐々に落ち着いてきているが、コロナが5類になっても感染は依然続いており、消費者の検査ニーズは根強い。ニプロ(8086・P)、デンカ(4061・P)、小林製薬(4967・P)などが関連銘柄として挙げられる。
6位の総合感冒薬は昨年後半から今年初めにかけて外国人の買い占めが話題となった。また、コロナ以外のインフルエンザや風邪なども増加しており、8位の鎮咳去痰剤、10位の口腔用薬はコロナが5類になって外出も増え、マスクが外れる中、同社では下半期も個人の対策用品として、これらの商品は伸びていくかもしれないと分析している。
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今日の市況概況
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7月18日(火)☆[概況/大引け]
後場に沈んだ後、大引けにかけて小じっかり。地銀も含めて銀行株が買われ、自動車部品が上昇
大引けの日経平均は102円高の3万2,493円、TOPIXは13ポイント高の2,252ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,300、下落銘柄数は479。出来高は12億430万株、売買代金は3兆1,122億円。
NYダウの6日続伸を受けて、日経平均は序盤に323円高となったが、香港株安の影響で、一時小幅安に沈んだ。
だが、大引けにかけては幾分、小じっかりとなった。
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