7月27日(木)のマーケット
7月26日の米国株式市場でNYダウは13日続伸。FOMCでは市場予想通り0.25%の利上げを実施。パウエルFRB議長が会見で、「インフレはいくらか和らいだ」「会合ごとに決定を下す」と述べ、追加利上げを強く示唆しなかったため、金利が低下し、NYダウは一時195ドル高となった。だが、その後は利食い売りで小幅安となる場面もあった。ボーイングは4~6月期の決算がアナリスト予想を上回り、特にフリーキャッシュフローが想定外の増加となったことが好感された。737型機の生産ペースの引き上げも上昇に寄与した。鉄道貨物輸送のユニオン・パシフィックは第2四半期の収益が減少すると発表したが、CEOの退任も明らかにしたため株価は大幅高となった。NYダウは前日比82ドル(0.23%)高の35,520ドル。ナスダックは小幅反落。マイクロソフトはクラウドサービスの「アジュール」事業の売上高の伸び率が鈍化する見通しで売られた。半導体のテキサス・インスツルメンツは7~9月期の見通しが低調だったことで下落した。一方、グーグルの親会社アルファベットは4~6月期決算で売上高がアナリスト予想を上回ったことで買われた。NASDAQ総合指数は前日比17ポイント(0.12%)安の14,127。S&P500指数は前日比0.7ポイント(0.02%)安の4,566。
アドバンテストの減益決算で日経平均は安寄りしたが、その後持ち直した。米メタの第3四半期の増収率加速見通しで今晩の米国株高期待から後場は上げ幅拡大。ディスコはAI関連の拡大期待で買われ、カプコンは大幅増益で急騰。電力ガスが高い。日本ゼオンは通期業績予想の上方修正が好感された。シャープはホンハイ精密が改善計画要請で黒字回復への道筋期待。日産は中国の売上減で売られ、トプコンとサイバーエージェントは減益決算で大幅安。
スタンダード市場は足踏み。明治海運や沖縄セルラーが買われ、日本テレホンが大幅高。桜ゴムは株式分割を好感。一方、ジーデップは売られ、カンロは第2四半期が第1四半期比営業減益で下落した。トリニティ工業は第1四半期が黒字転換したが材料出尽くし感。
グロース市場は朝方の買いが続かず。弁護士ドットコムは第1四半期好決算で買われた。シーユーシーは第1四半期が4割営業減益だったが、悪材料出尽くし感から上昇。AeroEdgeが大幅高。サイバートラストは第1四半期の通期予想に対する進捗率が低く急落。
チャート上では、安寄り後に上値を伸ばし陽線。レジスタンスとなっていた25日移動平均線(3万2754円)を上抜き、パラボリックも7月6日以来の陽転となった。明日の日銀会合という大イベントを無難に通過して上値追いとなるか注目される。
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注目記事 Pick up
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【どう見る 36年ぶりNYダウ13連騰】
日本証券新聞7月28日(金)紙面1面TOP記事掲載
後半は日本株に記録ラッシュの予感も!?
焦点のイベント、米FOMC(連邦公開市場委員会)を無難に通過し、日経平均は3日ぶり急反発となったとはいえ、28日の日銀会合の行方も気に掛かる状況下、とにかく止まらない「ニューヨークダウ13連騰」(26日現在)が話題を集めている。何せ同指数の13連騰は1987年1月以来36年半ぶりのこと。さらに1日伸びて14連騰となれば、ダウが30銘柄で構成されるようになった1928年以降では記録していないとされ、とにかく歴史的な事態となっている。
これに対し過去の日経平均は、88年2月(ダウ13連騰の翌年)に13連騰、60年12月~翌年1月に14連騰、比較的最近の2017年10月には16連騰も達成している。
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今日の市況概況
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7月27日(木)☆[概況/大引け]
米メタの第3四半期見通しを受けて、後場は上げ幅拡大。カプコンや電力ガスが高い
大引けの日経平均は222円高の3万2,891円、TOPIXは12ポイント高の2,295ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,126、下落銘柄数は621。出来高は13億3,736万株、売買代金は3兆2,267億円。
アドバンテストの減益決算を受けて、日経平均は安寄りしたが、その後、持ち直した。
フェイスブックとインスタグラムを運営する米メタ・プラットフォームズの第3四半期の増収率予想が第2四半期と比べて加速する見通しのため、今晩の米国株高が期待され、後場の日経平均は上げ幅を拡大した。
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