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コラム2023年8月1日

【本日のマーケット】8月1日(火)

8月1(火)のマーケット                                                                   

7月31日の米国株式市場は続伸した。NYダウはもみ合いが続いたが、月末のポジション調整やリバランスなどの要因があったのか、取引終了間際に買われた。ビッグデータ分析のパランティアテクノロジーズは、AI関連として買われた。ディズニーは経済誌バロンズが取り上げたことで注目された。他方、ジョンソン&ジョンソンは、ベビーパウダーの健康被害を巡る訴訟関連の負債を本社から切り離すための申し立てを裁判所が再度退けたことで売られた。NYダウは前日比100ドル(0.28%)高の35,559ドル。ナスダックでは動画配信関連のロクが続伸なり、ネットフリックスも高いが、メタ・プラットフォームズは利食い売りで反落した。。NASDAQ総合指数は前日比29ポイント(0.21%)高の14,346。S&P500指数は前日比6ポイント(0.15%)高の4,588。

円安と米国株続伸を受けて、日経平均も続伸となった。加えて、トヨタの決算も好感された。ソシオネクストが大幅続伸となり、生成AI拡大で光通信関連レンズの需要が増加のエンプラスは2日連続ストップ高。村田製作は減益決算だったが、アナリスト予想を上回ったため買われた。電力ガス株が上昇し、海運株が反発した。半面、銀行株は売られ、キーエンスは続落となり、ファナックは3日続落。双日とベネフィットワンは大幅減益決算で売られた。

スタンダード市場では、GCジョイコが大幅続伸となり、ジーデップが反発。ヤマックスが大幅高となった。テセックも高い。ものづくり補助金申請支援のエフアンドエムは第1四半期が2ケタ増益だったが、いったん好材料出尽くしという見方から大幅安となった。ノバシステムが売られた。

グロース市場では、ラバブルマーケがアジアへの越境ECを支援するアジアンブリッジと資本業務提携でストップ高となった。弁護士ドットコムが好調を継続し、駐車場仲介のアズームは好決算で買われた。居酒屋向け食材卸のミクリードは大幅増益だったが材料出尽くし感から大幅安。

チャート上では、短い下ヒゲを伴う陽線。ほぼ高値引けで大引けを迎えており、買いの勢いを感じさせる。売買代金も4兆3076億円と活況を呈した。次は7月3日の直近高値3万3762円を捉えられるかがポイントとなる。

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日本市場の持続的な伸びを目指し施策実行
日本証券新聞8月2日(水)紙面1面TOP記事掲載

日本取引所グループ 山道裕己CEO

日本取引所グループ(JPX、8697・P)山道裕己CEO体制発足から4カ月。前職の野村証券時代には海外M&Aなどで手腕を発揮し、欧米への駐在は18年間に及ぶ。JPX傘下の東証のトップとして2022年4月の市場区分の見直しを主導し、今年3月末には「資本コストや株価を意識した経営の実現」をプライム・スタンダード企業に要請した。同氏にJPXグループとしての方向性、戦略などを聞いた。

――改めてになりますが抱負をお聞かせください。

「デジタル化やサステナビリティへの対応など、これまでの取引所の枠組みにとらわれない新しい分野にも、M&Aや出資などあらゆる手段を駆使して挑戦していく。今年1月でJPXグループ発足から丸10年。主体性を持ちながら周りの変化に対応し、次の10年を作っていく」

――CEO就任前、東証社長だった3月末、『資本コストや株価を意識した経営の実現』をプライム・スタンダード企業に要請しました。その前後に数多くの海外投資家が来日。彼らと意見交換されました。

「国内外投資家の日本市場を見る目は、“バフェット発言”もあり明らかに変化した。海外投資家からは『8年前に始動したコーポレートガバナンス改革の効果が出てきたが、まだまだ改革余地がある。改革を持続する意思があることが、現在の日本企業、日本市場に注目する理由の一つだ』との声があった」

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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8月1日(火)☆[概況/大引け]

トヨタの好決算が寄与。銀行株は下落

大引けの日経平均は304円高の3万3,476円、TOPIXは14ポイント高の2,337ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,064、下落銘柄数は710。出来高は16億7,854万株、売買代金は4兆3,076億円。
7月31日に日銀が臨時の国債買い入れオペ(公開市場操作)を実施し、急激な金利上昇を抑える姿勢を示したことから円が売られ、1ドル=142円台の円安となった。
日経平均は続伸となり、トヨタの決算も好感された。

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