8月22日(火)のマーケット
8月21日の米国株式市場でNYダウは小反落。金利上昇を受け、NYダウは一時252ドル安となった後、エヌビディアの効果でハイテク株が買われたため、下げ幅を縮めた。終盤に小幅高となった場面もあったが、小幅安で取引を終えた。NYダウは前日比36ドル(0.11%)安の34,463ドル。ナスダックは5日ぶりに反発。ナスダックに上場しているエヌビディアは人工知能(AI)向け半導体の需要が旺盛という見方から、23日の決算発表を控えて、HSBCやBMOキャピタルやキーバンクキャピタルが目標株価を引き上げたことで買われた。半導体のブロードコムも高い。NASDAQ総合指数は前日比206ポイント(1.56%)高の13,497。S&P500指数は前日比30ポイント(0.69%)高の4,399。
米国でエヌビディアの目標株価の引き上げが相次ぎ、アドバンテストなど半導体関連が好影響を受けた。米長期金利上昇で銀行株も高い。トヨタや三菱重工、商社、楽天も上昇した。I-PEXは米系半導体メーカーが供給するAIサーバ向けDPU用コネクタでの採用を説明し急騰。ジェネリック医薬品の東和薬品とサワイグループはシティグループが「売り」→「買い」に格上げ。エーザイは米国に続き、日本でも承認されたが織り込み済みの反応。
スタンダード市場では、ジーデップがエヌビディア製グラフィックスカードの受注開始を発表しストップ高。フェローテックはマレーシアに半導体製造プロセス向け部材の新工場建設を検討することで上昇した。アトラグループがストップ高。Abalanceは2日連続ストップ安。
グロース市場では、アジャイルメディアがデジタル広告での詐欺・不正行為であるアドフラウドを検出する対策ツールの販売で連日のストップ高。GNIが続伸となり、メディアシークと和心が大幅高。一方、免疫生物研はストップ安となり、識学は利食い売りに押された。
チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陽線。5日移動平均線(3万1,653円)を回復し、3万2000円も目前となった。
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【東証、アクティブETF承認】
日本証券新聞8月23日(水)紙面1面TOP記事掲載
「PBR1倍割れ解消」など6本 新NISAで注目か
東証は21日、国内初のアクティブETF6本の上場を承認した。9月7日上場予定。シンプレクス・アセット・マネジメントの「PBR1倍割れ解消推進ETF」(2080)などユニークな商品が登場した。
従来のETFは日経平均、米S&P500などの指数に連動したインデックス型だが、アクティブETFは指数を上回るリターンを狙い、指数が存在しない投資テーマやグロース株への集中、株式と債券の組み合わせファンドなど幅広い商品開発も可能となる。欧米では急成長しており、野村アセットマネジメントによると、6月末時点で海外で2,075本、5,830億ドル(約85兆1,000円)のアクティブETFが上場している。東証は今年6月、「商品性」「透明性」「健全性」の3点を確保したアクティブETFを解禁。日本のETF市場活性化のためにも、登場が待たれていた。
申請したのはシンプレクス、野村アセットマネジメント、三菱UFJ国際投信の3社。このうち、「PBR1倍割れ解消ETF」はPBR1倍未満の銘柄の中から、利益水準、財務状況、流動性を勘案して銘柄を選定する。1倍割れの解消が大いに進んだ場合、PBRのさらなる上昇が見込める銘柄を選ぶ方針。東証や国のPBR1倍割れ対策により、足元の人気テーマになっており、話題を呼びそうだ。
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今日の市況概況
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8月22日(火)☆[概況/大引け]
続伸、半導体関連と銀行以外にもトヨタや重工、日立、物産といったコア銘柄が買われた
大引けの日経平均は291円高の3万1,856円、TOPIXは24ポイント高の2,265ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,329、下落銘柄数は444。出来高は10億8,507万株、売買代金は2兆7,279億円。
米国でエヌビディアは人工知能(AI)向け半導体の需要が旺盛という見方から、23日の決算発表前にHSBCなどが目標株価を引き上げたため買われた。
これを受けて、日本ではエヌビディア製の画像処理半導体(GPU)向けのテスターで恩恵を受けるアドバンテストが買われ、他の半導体関連も好影響を受けた。
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