8月24日(木)のマーケット
8月23日の米国株式市場でNYダウは3日ぶりに反発。8月の総合購買担当者景気指数(PMI)が50.4と7月の52.0から低下し、市場予想の51.7も下回ったため、金利が低下しハイテク株が買われた。NY証券取引所ではスノーフレークやパランティアテクノロジーズ、ショッピファイなどが買われた。NYダウは前日比184ドル(0.54%)高の34,472ドル。ナスダックではエムビディアやAMD、アップルが上昇。取引終了後に発表されたエヌビディアの決算では、8~10月(第3四半期)の売上高見通しが約160億ドル(2兆3,200億円)で、アナリスト予想平均の125億ドルを上回ったため、時間外取引でも買われた。データセンター向けAIプロセッサーの需要急増が要因。NASDAQ総合指数は前日比215ポイント(1.59%)高の13,721。S&P500指数は前日比48ポイント(1.10%)高の4,436。
米エヌビディアの決算と売上見通しがアナリスト予想を上回り、四半期売上高を大きく上回る自社株買いも発表したため時間外取引で買われ、東証では半導体関連が物色された。前場はジャクソンホール会議を控え、日経平均の上げ幅は限定的だったが、金融引き締め長期化観測の後退期待を当て込み、後場は一段高。半導体関連に加え、ソフトバンクGやさくらインターネットが買われ、鹿島や大林組などの建設株も高い。ソシオネクストは格下げで下落。
スタンダード市場では、ジーデップが反発しストップ高。クボテックが大幅高となり、AI関連のPKSHAが買われた。サーバーに接続するストレージ製造のニューテックが物色された。半面、内海造船は大幅続落となり、ビューティ花壇が反落した。コメ兵は利食い売りに押された。
グロース市場では、スマサポはリクルートとの業務提携を発表し、急騰した。アディッシュは監視システムで連携を発表したことで値を飛ばした。INFORICHが反発した。GNIは利食い売り。保険金水増し請求報道のグッドスピードは大幅続落。jig.jpは株式売出で下落。
チャート上では、ギャップアップで寄付き陽線。75日移動平均線(3万2101円)を飛び越え、25日移動平均線(3万2335円)寸前まで上昇。8月15日から16日の急落時に空けた窓を埋めて、追撃態勢は整ってきた。
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【エヌビディア決算 予想を大幅に超過】
日本証券新聞8月25日(金)紙面1面TOP記事掲載
関連銘柄が急伸 ディスコは高値更新 ヘッドW、ジーデップはS高
8月第4週のビッグイベントとして注目を集めていたエヌビディア(NVDA)決算とジャクソンホール会合だが、一足先にエヌビディアが決算発表を終えた。
同社が23日の引け後に米国で発表した決算は第2四半期(5~7月)実績、第3四半期(8~10月)予想ともに、市場の事前予想を大幅に上回る内容で、AI関連市場の成長性の高さを裏付けるものとなった。同社株は時間外取引で8%の上昇となり、最高値を更新。
エヌビディアの第2四半期は売上高が前年同期比2倍の135億700万ドル(1兆9,600億円)、1株当たり利益が同5.3倍の2.70ドルだった。市場予想平均は、売上高が約112億ドル、1株利益は2.07ドルだった。データセンター事業の売上高が同2.4倍の103億2,000万ドル、ゲーム向け半導体も好調で5四半期ぶりにプラスに転じた。
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今日の市況概況
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8月24日(木)☆[概況/大引け]
ジャクソンホール会議前のポジション調整で後場は一段高
大引けの日経平均は276円高の3万2,287円、TOPIXは9ポイント高の2,286ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,154、下落銘柄数は610。出来高は11億1,050万株、売買代金は2兆9,084億円。
米エヌビディアの決算と売上見通しがアナリスト予想を上回り、四半期売上高を大きく上回る自社株買いも発表したため時間外取引で買われ、東証ではレーザーテックや東京エレクトロンなど半導体関連が物色された。
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