8月29日(火)のマーケット
8月28日の米国株式市場は続伸。25日のFRB議長の講演で、追加利上げに対する警戒感が薄れたことに加えて、中国の資本市場活性化策を受けて、上海株が上昇したことも寄与した。ボストン・サイエンティフィックは心房細動患者を対象とした治療法の試験が主要な有効性と安全性の最終評価項目を達成したと発表したことで買われた。3Mは、耳栓に欠陥があったため騒音で聴力が失われたという退役軍人らとの数十万件の訴訟で、和解に近づいていると報じられ、上昇した。NYダウは前日比213ドル(0.62%)高の34,559ドル。ナスダックでエヌビディアは反発し、メタプラットフォームズが高い。NASDAQ総合指数は前日比114ポイント(0.84%)高の13,705。S&P500指数は前日比27ポイント(0.63%)高の4,433。
朝方の買い一巡後は伸び悩んだ。週末の米雇用統計発表前と日経平均の25日移動平均線に対する意識が影響。中国の原発による海洋放出はケタ違いに多いため、東電は買われた。エネルギー・防衛関連の三菱重工も高い。オリンパスは安値圏からの出直り。楽天はモバイル契約数が500万回線突破で、サカイ引越は株式売出中止を好感。外資マネーが日本の不動産を買い漁っているため不動産株が高い。一方、ルネサスやキーエンスが売られ、商社が安い。
スタンダード市場では、トリチウム監視関連の環境管理センターが3日連続ストップ高。ジーデップが大幅反発となり、太陽光発電関連のウエストHDが大幅高。日本製麻はゴーゴーカレーが一段と買い増し大幅反発。大和重工は利食い売りに押された。クラウディアとGMBが安い。
グロース市場では、ゲームセンターのGENDAが大幅続伸となり、アディッシュは総務省請負事業の調査研究を契約したことでストップ高となった。HOUSEIは米ウェブフローとパートナーシップ契約を結びストップ高。免疫生物研が売られ、AimingやBuySellが安い。
チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陰線。75日移動平均線(3万2,214円)をクリアしたが、25日移動平均線(3万2,276円)が上値抵抗線となった。商いも減少傾向で、次の材料待ちとなっている。
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注目記事 Pick up
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【日経平均、29年10万円!! マネックス広木氏、超強気予想】
日本証券新聞8月30日(水)紙面1面TOP記事掲載
企業成長、新NISAに投資家の世代交代
甲子園が終わり、秋らしさが増す。夏場は不調だった株式市場も秋口には復調。その後、長期にわたって上昇し、2029年には日経平均株価10万円へ――。マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは25日、メディアセッションで仰天予想を披露した。
もともと強気派で知られる広木氏だが、今年は正月に予想した通りの展開になっている。夏場の調整も想定通りだった。これは過去20年の日経平均の月別パフォーマンスで、8月はマイナス0.93%と夏に弱いという傾向が出ているためで、9月から年末にかけては上昇している。広木氏は秋の訪れは「相場の潮目が変わる材料」と見通している。
アノマリーだけではない。米国のインフレはピークアウトしており、8月に急上昇した米長期金利も一服感がある。また、アベノミクスが始まって以来、ボックス圏で調整した後、急上昇するというパターンが続いており、今回も期待できる。日経平均のチャートは「三尊天井」という目先ピークの形になっているが、広木氏は「TOPIXのチャートは6、7、8月と高値が切り上がっていて違う形になっている。またチャートは過去の話で、過去何度も三尊天井になったが、それを乗り越えての高値になっている」と気にする必要はないとした。
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今日の市況概況
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8月29日(火)☆[概況/大引け]
上げ幅縮小。電力と不動産が買われた。電機と商社は小幅安
大引けの日経平均は56円高の3万2,226円、TOPIXは3ポイント高の2,303ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,222、下落銘柄数は538。出来高は11億9,509万株、売買代金は2兆7,805億円。
朝方の買い一巡後は伸び悩み、小幅な上げにとどまった。
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