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コラム2023年8月30日

【本日のマーケット】8月30日(水)

8月30(水)のマーケット                                                                   

8月29日の米国株式市場は3日続伸。7月の求人件数が882万7千人と、6月修正値の916万5千人から低下し、市場予想の946万5千人を大きく下回った。8月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は106.1と7月修正値の114.0から低下し、市場予想の116.0を下回った。これらを受けて、金利が低下し、株式は買われた。オラクルはUBSが投資判断を引き上げ、ベライゾンはシティが投資判断を引き上げた。NYダウは前日比292ドル(0.85%)高の34,852ドル。ナスダックではエヌビディアやテスラが高い。NASDAQ総合指数は前日比238ポイント(1.74%)高の13,943。S&P500指数は前日比64ポイント(1.45%)高の4,497。

米国の金利低下による株高を受けて、日経平均も前場は好調だったが、後場は騰勢が鈍化した。中国が不動産対策で住宅ローン金利を下げるという観測で銀行株が売られ、上海株と香港株が伸び悩んだことが影響。日本では住宅ローンの固定金利引き上げ予想で銀行株は高い。アップルが9月12日に新製品発表と伝わり、半導体関連が堅調。防衛関連と機械株も高い。一方、東電は反落。残暑が続いているため秋物が不振という見方からアパレルは安い。

スタンダード市場では、かんなん丸が3日連続ストップ高。大和重工がストップ高。ビジョナリーは決算発表を行い、上場廃止懸念がひとまず後退したという見方から買われた。一方、トリチウム関連の環境管理とゴーゴーカレーによる買い増しで注目された日本製麻は利食い売りに押された。

グロース市場では、創薬ベンチャーのGNIが上昇を継続し、Vチューバー関連のカバーは続伸。アジャイルメディアは子会社が新事業としてM&Aアドバイザリー事業を開始すると発表し大幅高。アミューズメント施設のGENDAは反落し、リファインバースは減益決算で売られた。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。25日移動平均線(3万2,262円)を上抜き、一目均衡表の雲の上限(3万2,563円)も目前に迫った。8月2日以来の「雲抜け」となるか、注目される。

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高値続出!高配当利回りに注目
日本証券新聞8月31日(木)紙面1面TOP記事掲載

不透明感、バリュー優位、PBR対策期待も

米国株高を受けて一時330.48円高まで買われた日経平均も引けは106.49円高。全般堅調ながらいまひとつ伸びを欠く30日の東京市場で注目を集めたのが配当高利回り銘柄群。プライム銘柄の年初来高値銘柄数が連日の200絡みとなるなかでもひと際目立つのが高利回り株だ。

4面に各種ランキングと並んで、高配当利回り100銘柄を掲載しているが(29日現在、100位は佐藤商事の4.47%)、例えば、ベストテンに入った浅沼組(1852)世紀東急工業(1898)タチエス(7239)三ツ星ベルト(5192)の4銘柄がそろって連日の高値更新となった(このほか、宮地エンジニアリングも29日に高値更新)。ちなみに、この4銘柄、三ツ星ベルトがニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド、チャートの世紀東急工業など他の3銘柄はストラテジックキャピタルといずれもアクティビストの介入を受けた経緯があるのが興味深い。水面下での対話→増配→利回り上昇→株高につながっており、タチエス以外は既にPBR1倍をクリアしている。

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今日の市況概況
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8月30日(水)☆[概況/大引け]

後場は騰勢鈍化。銀行と防衛関連は高い

大引けの日経平均は106円高の3万2,333円、TOPIXは9ポイント高の2,313ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,004、下落銘柄数は741。出来高は13億5,012万株、売買代金は3兆3,061億円。
米国で求人数の低下からインフレ圧力が後退するという見方で金利が低下したため、米国株は3日続伸となった。
日経平均も3日続伸となったが、後場は騰勢が鈍化した。

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