8月31日（水）のマーケット 
8月30日の米国株式市場は4日続伸。ADPによる8月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数は17万7千人増加し、市場予想の19万5千人増を下回った。第2四半期の実質GDPの改定値は、年率換算で前期比2.1％増と、速報値の2.4％増から下方修正された。FRBによる追加利上げ観測が後退し、株式は買われた。ただ、利食い売りでNYダウは小幅安となる場面もあった。顧客管理ソフトのセールスフォースは第3四半期(8～10月)の売上高見通しがアナリスト予想を上回ったことで買われた。ナスダック上場でNYダウ採用のアップルは、9月12日に「iPhone15」と次世代スマートウオッチ「Apple Watch」を発表することで買われた。NYダウは前日比37ドル(0.11％)高の34,890ドル。NASDAQ総合指数は前日比75ポイント(0.54％)高の14,019。S＆P500指数は前日比17ポイント(0.38％)高の4,514。
月末のリバランスという見方で後場は上げ幅を拡大。トヨタは今年の世界生産を約1020万台の計画と報じられ買われた。三菱商事はＢｏｆＡ証券による投資判断引き上げを好感。ソシオネクストなどの半導体関連と電鉄株やオリエンタルランドといったインバウンド関連も物色。ダイコク電機がストップ高となり、牧野フライスは三菱ＵＦＪモルガンによる投資判断の引き上げで注目された。三菱製紙はボイラーの爆発事故で売られた。証券がさえない。
スタンダード市場では、かんなん丸が４日連続ストップ高。大和重工が連日の高騰。プラザＨＤは株主優待制度の拡充を発表しストップ高。セイファートは美容師向け求人情報サイトに新機能を発表し、ストップ高を演じた。マミヤＯＰは年初来高値。Ａｂａｌａｎｃｅは大幅安となった。
グロース市場では、ＧＮＩが反落し、ＧＥＮＤＡは続落。ＢｕｙＳｅｌｌが売られた。ＡＢＥＪＡはＰｗＣコンサルティングと協業しＤＸ推進支援事業を開始したため反発した。ＮＰＣは業績予想と配当予想を上方修正しストップ高。ＴｒｕｅＤａｔａは新規出店の売上予測でストップ高。
チャート上では、短い上ヒゲを伴う陽線。日足一目均衡表の雲（3万2,600円）の上に顔を出した。週足でも13週移動平均線（3万2,472円）を上抜いた。
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注目記事 Pick up
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【SBIと楽天証券、国内株手数料を無料化】
日本証券新聞9月1日（金）紙面1面TOP記事掲載
新NISAに向け顧客囲い込み 業界激震、再編の可能性も
SBI証券と楽天証券は8月31日、国内株式の売買手数料を無料化すると発表した。SBI証券は既に今上期中の無料化を発表していたが、楽天証券の追随はサプライズ。米国では売買手数料無料化が進んでおり、日本の証券業界にも激震が走った。
SBI証券は9月30日発注分から、オンラインの国内株式売買手数料を無料化にする。取引報告書などの各種交付書面を電子交付に設定することが条件。2019年に「ネオ証券化」構想を発表し、段階的に無料化を進めており、現在は1日100万円以下の取り引きや、25歳以下の顧客を無料にしていた。今回は対象を全員に拡大し、「ゼロ革命」と呼んでいる。
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今日の市況概況
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8月31日（木）☆[概況/大引け]
後場は一時3万2,700円に接近。コア銘柄が買われ、電鉄などインバウンド関連も高い
大引けの日経平均は285円高の3万2,619円、TOPIXは18ポイント高の2,332ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,244、下落銘柄数は514。出来高は16億6,428万株、売買代金は4兆2,191億円。
月末のリバランスの可能性が意識され、後場は上げ幅を拡大し、一時、3万2,700円に接近した。
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