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コラム2023年9月11日

【本日のマーケット】9月11日(月)

9月11(月)のマーケット                                                                   

9月8日の米国株式市場はNYダウは小幅続伸。アップルは9月12日にiPhone15とApple Watchの新製品を発表すると見込みなので、押し目買いが入り小反発となった。イーライリーリーは第2四半期が好決算で買われた。糖尿病治療薬「マンジャロ」が大幅増収。肥満症治療薬としての使用の是非を巡る当局の判断が年内に下される模様だが、既に医師により適応外使用として肥満症の治療で処方されている。ボーイングは737型機のナローボディー(内部の通路が1つだけの機体。通路が2つあるのはワイドボディー)の納入が400~450機という目標の下限近くになると述べたため、売られた。NYダウは前日比75ドル(0.22%)高の34,576ドル。ナスダックは5日ぶりに反発したが終盤はもみ合いとなった。マイクロソフトは反発したが、テスラとエヌビディアは3日続落だった。NASDAQ総合指数は前日比12ポイント(0.09%)高の13,761。S&P500指数は前日比6ポイント(0.14%)高の4,457。

日銀総裁が持続的な物価上昇に確信が持てた段階になれば、マイナス金利解除を含め様々な選択肢があり、年末にも判断できる材料が出そろう可能性も示唆した。金利上昇を受け、銀行と保険は買われたが、不動産は売られ、オペレーティングリースのJIAは航空機や船舶の調達コストの増加が警戒され大幅安となった。グロース株も売られ、半導体関連やキーエンスが安い。ソフトバンクGは英アームが仮条件の上限引き上げ検討と報じられ上昇。

スタンダード市場では、ネポンやユークスが大幅安となり、コメ兵が売られた。出前館は安値更新。一方、時価総額が小さい銘柄に対する物色で新東とアルファは3日連続ストップ高となった。アパレルのクロスプラスは上期好決算で大幅高。AI関連のPKSHAが物色された。

グロース市場では、アミューズメント施設運営のGENDAが上期決算を発表し、利益確定の売りに押された。マイクロアドやテクノロジーズ、クリアルが大幅安。セルシードはローツェライフサイエンス社と協働を発表しストップ高。フューチャーリンクネットワークがストップ高。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。75日移動平均線(3万2486円)も割り込み、一目均衡表の雲の中に潜りこんでしまった。

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中野晴啓氏、なかのアセット設立 セゾン投信退任の事情、新ファンドへの思い…
日本証券新聞9月12日(火)紙面1面TOP記事掲載

「長期投資が日本を良い方向へ変える」

セゾン投信会長を6月に不本意な形で退任した中野晴啓氏が今月、なかのアセットマネジメントを念願の東京・兜町に設立した。積立王子の愛称で個人投資家向けセミナーを全国各地で開催し、生活者による長期投資の重要性を熱く語った中野氏のファンは多い。業界に衝撃を与えた退任騒動から、今後のビジョンについてまで話を聞いた。(全2回の前編)

――親会社であるクレディセゾンの林野宏会長から退任を迫られたそうだが。

中野氏 最初から(退任は)決まったことと言われ、株主権の行使でやむを得なかった。従前から事業理念のベクトルの違いが埋められないほどになっていた。セゾン投信創業期におけるサポートには心より感謝している。だが、金融業界でフィデューシャリーデューティーなどの意識改革が起きている中、それに対する理解が得られなかった。例えば、顧客本位の理念にのっとっている楽天証券と提携しようとしたが反対された。(楽天カードはライバルなので)カード会社の経営トップとしての不寛容だったと思う。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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9月11日(月)☆[概況/大引け]

日銀総裁がマイナス金利解除の選択肢と述べたため、不動産株が売られ、銀行株が上昇

大引けの日経平均は139円安の3万2,467円、TOPIXは1ポイント高の2,360ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は822、下落銘柄数は945。出来高は12億9,346万株、売買代金は3兆1,365億円。
植田日銀総裁が、賃金上昇を伴う持続的な物価上昇に確信が持てた段階になれば、マイナス金利解除を含め様々な選択肢があると述べたことが報じられた。
そして、年内にも判断できる材料が出揃う可能性があることも示唆したことが驚かれた。

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