9月20日(水)のマーケット
9月19日の米国株式市場は小反落。全米自動車労組によるストもインフレ懸念となり、原油高も警戒された。NYダウは中盤に312ドル安となったが、その後は下げ幅を縮めた。ディズニーはテーマパーク事業への設備投資を今後10年間に計約600億ドルと、ほぼ倍増させると発表したが、財務負担が警戒され株価は下落した。NYダウは前日比106ドル(0.31%)安の34,517ドル。ナスダックは前半に売られたが、後半は下げ幅を縮小した。アマゾンは年末商戦を控え、25万人を採用し、物流担当の平均時給を約20.50ドルに引き上げると明らかにしたが、人件費負担が気掛かり要因となった。NASDAQ総合指数は前日比32ポイント(0.23%)安の13,678。S&P500指数は前日比9ポイント(0.22%)安の4,443。
米FOMCの結果発表を控え続落となり、中国に対する不安も重しとなった。広範囲に下落し、トヨタや任天堂、ニデック、味の素が売られ、石油株と電力株も手じまい売りに押された。高配当利回りの海運やJT、東京海上は堅調を継続した。村田製作や太陽誘電など電子部品の一角が上昇した。特別配当を28年3月期まで続ける計画の丸三証券は2日連続ストップ高。ホットランドは業績上方修正で買われた。ペプチドリームはライセンス供与を好感。
スタンダード市場では、ホーブが5日続落。内海造船とジャパンエンジンも売られた。接骨院のアトラグループは訴訟終結を発表したが株価は下落した。石塚硝子が安い。GCジョイコは6日続伸。日本ビジネスシステムズは業績予想を下方修正したが、アク抜け感への期待で上昇した。
グロース市場では、カバーが続落となり、プロディライトとGENDAは反落。ポートは新株発行を発表し売られた。一方、ナノMRNAは創業者の片岡氏がノーベル賞の受賞候補でストップ高となった。タスキは業績上方修正で急騰し、グラッドキューブはAI開発などの事業譲受を好感。
チャート上では、陰線。5日移動平均線(3万3134円)を割り込んだが、終値では3万3000円台をキープ。今夜のFOMCを受けて、NY市場がどう動くか注目される。
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注目記事 Pick up
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【海外投資家訪日で日本株買い再燃へ】
日本証券新聞9月21日(木)紙面1面TOP記事掲載
来週から「ジャパンウィークス」も開催
外国人の動向が関心を集めている。最近では、日経平均が139.08円安した11日や、290.50円安した19日にいずれもTOPIXがプラスで引けるなど、TOPIXの強さが目を引くが、20日もトヨタ、ホンダ、日製鉄、コマツ、郵船が高値更新となるなど、止まらない大型バリュー株人気が原動力で、背景には外国人の継続買いが指摘されている。
最近の投資主体別需給を見る限りでは、外国人買いには一巡感も生じていた。8月第3週に8週ぶり売り越しに転じて以降の4週間で外国人の現物売買は売り越しが3回。特に、直近9月第1週(4~8日)の売越幅7,626億円は、3月第2週以来の大幅なものとなった。ただし、これらには要因がある。
まず、8月の外国人現物売買は2010年から昨年までの13年間で12回の売り越し、9月も昨年まで8年連続売り越しとなっているように、もともと外国人売りの膨らみやすい時期であること(一部特殊要因も含むが…)。そして、9月第1週については先物・オプションの“メジャーSQ(特別清算指数)”週であることが大きい。
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今日の市況概況
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9月19日(火)☆[概況/大引け]
一時大台割れ。FOMC前と中国不安が重し
大引けの日経平均は218円安の3万3,023円、TOPIXは24ポイント安の2,406ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は225、下落銘柄数は1,581。出来高は16億7,453万株、売買代金は4兆435億円。
日経平均は続落となり、一時3万3,000円の大台を割り込んだ。
米FOMCの結果発表を控え続落となり、中国に対する不安も重しとなった。
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