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コラム2023年10月23日

【本日のマーケット】10月23日(月)

10月23(月)のマーケット                                                                   

10月20日の米国株式市場でNYダウは3日続落。イスラエルとハマスの地上戦が近づいていると警戒された。オラクルはGPUの供給制約により、GPUクラスターの構築に時間が掛かるという見方から売られた。アメリカン・エキスプレスは第3四半期(7~9月)の1株利益がアナリスト予想を上回ったが、決済ネットワークでの支出額の伸びが予想を下回ったことで売られた。小規模事業者などがアメックスのカードでの支出を控えたことが要因。そして、アメリカン・エキスプレスでは、顧客が債務不履行に陥る可能性が高まったことを考慮し、貸倒引当金を前年同期比58%増の12億3,000万ドルに積み上げた。NYダウは前日比286ドル(0.86%)安の33,127ドル。ナスダックは4日続落。テスラが3日続落。太陽光発電のソーラーエッジ・テクノロジーズは、欧州の代理店からのキャンセルや納入先延ばしの影響で、第3四半期(7~9月期)の売上見通しがアナリスト予想を大きく下回ったため急落した。NASDAQ総合指数は前日比202ポイント(1.53%)安の12,983。S&P500指数は前日比53ポイント(1.26%)安の4,224。

シリアやイラクに駐留する米軍基地がロケット弾や無人機の攻撃を受けたため戦火拡大が警戒され、日経平均は3万1000円割れ。先週末のNY原油先物反落を受けて、石油株や商社株は安い。霞ヶ関キャピタルは利食い売りで大幅安。ディスコが反発し、第一三共とアステラス製薬が買われた。資生堂は6月高値から3分の1下落したためリバウンド狙いの買い。ジンズはみずほ証券による格上げが好感され、物語コーポは水戸証券が新規Aとして物色された。

スタンダード市場では、名村造船とAbalanceが売られ、ユークスが大幅安。イクヨが年初来安値を更新した。一方、スーパーセンターのPLANTは前期の決算が減益予想に対して増益となったためストップ高。ギグワークスは続伸となりストップ高。トレードワークスが反発した。

グロース市場では、Vチューバー関連のカバーが3日続落となり、スマレジは5日ぶりに反落。INFORICHが反落。monoAIは通期赤字予想に下方修正しストップ安。PR支援のEnjinが安値更新。GNIとDELTA―P、CANBAS、ペルセウスなどバイオ関連が上昇。

チャート上では、陰線となり調整継続。3万1000円割れとなり、10月4日安値(3万487円)も意識される水準となった。

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日本経済に吹く追い風と日銀金融政策
日本証券新聞10月24日(火)紙面1面TOP記事掲載

“実績25年の元日銀マン” ソニーフィナンシャルグループ 菅野雅明氏に聞く

日銀金融政策決定会合を来週30、31日に控え、休み中には長短金利操作(YCC=イールドカーブコントロール)の再修正論(金利上限引き上げなど)が急浮上。金融政策の行方などに市場の関心が高まっている。やはり、ここはこの人。調査統計局経済統計課長・同参事など日銀マンとして25年の実績を持ち、その後、JPモルガン証券などで民間エコノミストとしても来春で25年を迎える、ソニーフィナンシャルグループの菅野雅明シニアフェロー、チーフエコノミスト(写真)に、日本経済や株式、金融政策など幅広く話を聞いた。

――まず、日本を取り巻くグローバルな経済環境をどう見ているか。

「サービス業を中心とするコロナ禍後の経済回復は緩やかな減速過程にあるが、米国経済は意外に強く、失速には至らないとするソフトランディング説が勢いを増している。また、依然高インフレ下にあることが過去の減速局面との違いだ。通常、経済成長率などは(物価上昇率を考慮した)実質ベースで判断するが、『名目の世界』である企業収益に反応する株式への投資はインフレヘッジとして有効だろう。FRB(米連邦準備制度理事会)が来年中には徐々にブレーキを緩めるとみられることも追い風だ」

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今日の市況概況
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10月23日(月)☆[概況/大引け]

中東への警戒感と長期金利上昇で3万1,000円割れ

大引けの日経平均は259円安の3万999円、TOPIXは16ポイント安の2,238ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は265、下落銘柄数は1,358。出来高は11億6,406万株、売買代金は2兆8,792億円。
シリアやイラクに駐留する米軍基地がロケット弾や無人機の攻撃を受けたため戦火拡大が警戒されたことや、日本の長期金利上昇も重荷となり、日経平均は3万1,000円割れとなった。
ただし、先週末のNY原油先物反落を受けて、石油株や商社株は安い。

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