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コラム2023年10月24日

【本日のマーケット】10月24日(火)

10月24(火)のマーケット                                                                   

10月23日の米国株式市場でNYダウは4日続落。バイデン政権がイスラエルに対して地上侵攻を延期するよう求めていると報じられたため、NYダウは小幅高となった場面もあったが、終盤に再び下落した。延期要請の理由が人質交渉の時間を稼ぎ、より多くの人道支援を届けるためなので、最終的には地上侵攻を認めるのではないかと警戒された。ただ、米国金利が低下したため、ハイテク株には買戻しが入り、ナスダックは小反発となった。NY証券取引所ではシェブロンはヘスを530億ドル(約8兆円)で買収するため、財務負担が警戒され売られた。バンク・オブ・アメリカが下落し、オラクルは反発。NYダウは前日比190ドル(0.58%)安の32,936ドル。ナスダックは5日ぶりに小反発。エヌビディアとメタ・プラットフォームズが買われたが、インテルは安い。NASDAQ総合指数は前日比342ポイント(0.27%)高の13,018。S&P500指数は前日比7ポイント(0.17%)安の4,217。

ニデックの急落とイスラエルが特殊部隊「ニリ」を新設したことが警戒され日経平均は前場に一時447円安。だが、騰落レシオが明日で底入れという予想や時間外取引のNYダウ先物と「国家隊」による買い支えで上海株が小幅高となったことを受けて、日経平均も切り返した。ソシオネクストやHOYAが買われ、介護報酬改定期待でアンビスが上昇。海運はモルガン・スタンレーが「降船のタイミングが近づく」と解説し下落。寿スピリッツが安い。

スタンダード市場では、PLANTがPBR1倍を目指して、今期は総還元性向の目標を100%と発表した効果で2日連続ストップ高。マリオンは業績上方修正でストップ高。クオンタムSはエヌビディア製GPU搭載サーバーを販売すると発表したことで買われた。大和自動車交通は反落。

グロース市場では、DELTA-Pは2日連続ストップ高。アドベンチャーは東海東京調査センターが新規に強気判断を発表し注目された。半面、11月6日の薬事・食品衛生審議会で慢性期外傷性脳損傷プログラムが議題に上がらないため、サンバイオは一時ストップ安。

チャート上では、長い下ヒゲを伴う実体線の短い陰線。かろうじて、10月4日安値(3万487円)を割ることなく切り返しを見せたが、日中値幅が658円とボラティリティの高い相場が継続。

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決算シーズンは「自社株買いの季節」
日本証券新聞10月25日(水)紙面1面TOP記事掲載

東製鉄、PLANTに続くのは…

決算発表シーズンは「自社株買いの季節」でもある。始まったばかりの3月期決算企業第2四半期(4~9月期)決算発表だが、前週末20日には東京製鉄(5423・P)が発行済み株式の1.02%を上限とする自社株買いを新たな株主還元方針や増配とともに発表。全面安地合いに押された23日にも一時2.3%高となる場面があり、24日は急反発だ。

また23日には、PLANT(7646・S)が立会中、9月期本決算と同時に発行済み株式の9.70%を上限とする自社株買い(および「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について」など)を発表。それまでの横ばい推移から急転。23、24日に連続ストップ高となった。

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今日の市況概況
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10月24日(火)☆[概況/大引け]

前日比プラスに浮上したが上値追いにはならず

大引けの日経平均は62円高の3万1,062円、TOPIXは1ポイント高の2,240ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,092、下落銘柄数は508。出来高は14億8,470万株、売買代金は3兆7,241億円。
イスラエルがハマス幹部や戦闘員を捕らえて殺害するための特殊部隊「ニリ」を新設したことや、ニデックの急落が投資家心理を冷やし、日経平均は前場に一時447円安の3万551円まで売られたが、後場は切り返し、2時過ぎには前日比プラス圏に浮上した。
東証プライムの騰落レシオ(25日平均)が明日には底となるという予想や、時間外取引でNYダウ先物が小幅高となったことや、中国で「国家隊」と呼ばれる政府系資金が再び買い支えに動き出し、上海株が5日ぶりに反発したことも支援材料となった。
だが、引き続きイスラエル情勢が警戒されているため上値追いにはならなかった。

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