10月25日(水)のマーケット
10月24日の米国株式市場でNYダウは5日ぶりに反発。通信のベライゾンの7~9月期決算がアナリスト予想を上回り、軍需産業のRTXも決算がアナリスト予想を上回ったことや自社株買いの発表で買われた。GEは7~9月期が黒字転換となり通期の業績予想を上方修正した。一方、ヘスの買収を発表したシェブロンは続落となり、ヘスも続落となった。10月11日にエクソンモービルが、パイオニア・ナチュラル・リソーシズを買収すると発表したことを受けて、業界再編期待からヘスに連想買いが入っていため、材料出尽くしとなった模様。NYダウは前日比204ドル(0.62%)高の33,141ドル。ナスダックは続伸。仮想通貨関連のコインベースとマラソン・デジタルが買われ、マイクロストラテジーはビットコインの含み益増加で大幅高となった。NASDAQ総合指数は前日比121ポイント(0.93%)高の13,139。S&P500指数は前日比30ポイント(0.73%)高の4,247。
日経平均は続伸。米国株高と中国の国債発行による財政政策や新規上場したKOKUSAI ELECTRICの大幅高も好感された。月末の日銀金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロールの再修正観測から銀行株が上昇。自動車や商社が高い。米RTXの決算説明会で、傘下のP&Wの航空機エンジンに新たな悪材料が出なかったため、IHIや三菱重工が買われた。ニデックは続落となり、オービックは上期2ケタ増益だったが織り込み済みで下落した。
スタンダード市場では、23日に業績予想と配当予想を上方修正した不動産関連のマリオンが2日連続ストップ高。半導体洗浄装置のJETは9月末の新規上場後の調整を経て足元は7日続伸。東映アニメは業績予想を上方修正し、減益幅が縮小したが、アナリスト予想に届かず売られた。
グロース市場では、アクアラインが資本業務提携を発表しストップ高。DELTA-Pが大幅に3日続伸。株価下落が続いたシャノンはリバウンド狙いの買いが入りストップ高となった。一方、Jフロンティアが下落。直近新規公開株のジャパンM&Aと売れるネット広告は安い。
チャート上では、長めの上ヒゲを伴う実体線の短い陰線。ギャップアップで寄付き、上値を試したが3万1500円で頭を抑えられた。下向きの5日移動平均線(3万1204円)上に浮上したが、売り圧力もある様子。
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注目記事 Pick up
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【IPO 5年ぶり超大型案件 KOKUSAI ELE 15%高】
日本証券新聞10月26日(木)紙面1面TOP記事掲載
年内は金利動向に左右、「勝負は来年」との見方
25日上場のKOKUSAI ELECTRIC(6525・P)は、公開価格を15%上回る2,116円で初値を付けた。その後はおおむね2,300円近辺で推移し、一時は2,436円と昨年11月の第三者割当価格(2,382円)を意識するような動き。
事前に海外需要の好調ぶり(海外販売分のブックビルディング倍率は10倍超で海外配分比率は当初の5割弱→6割超に。米運用大手のキャピタル・グループが約1,931万株、ラザードが約586万株の購入を約束)は伝えられていた。それでもIPO市場の地合い難から初値期待は低調だったが、24日の米国市場で長期金利上昇一服でハイテク株の買い戻しが顕在化した流れに乗り、下馬評を覆しての順調な船出となった。
時価総額は初値で4,875億円。2,300円どころでは5,300億円となり、2021年初めに米アプライドマテリアルが提示した買収価格の35億ドル(現在の為替レートで5,243億円)とほぼ重なる形に。初日の売買代金は765億円で首位のレーザーテック(6920・P、3,267億円)に水をあけられたものの、堂々の2位につけた。
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今日の市況概況
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10月25日(水)☆[概況/大引け]
終盤は戻り売りで上げ幅縮小。新規上場のコクサイエレクが急騰
大引けの日経平均は207円高の3万1,269円、TOPIXは13ポイント高の2,254ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は976、下落銘柄数は630。出来高は12億6,362万株、売買代金は3兆1,379億円。
日経平均は続伸となり、一時404円高(3万1,466円)となった。
前日の米国株高に加えて、中国が年内に国債を1兆元(約20兆円)を追加発行し、夏に発生した洪水の災害復旧復興支援に充てることが好感され、香港株が買われたことも寄与した。
加えて、本日、新規上場したKOKUSAI ELECTRICが急騰したことも好感された。
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