11月7日（火）のマーケット                                                                   

11月6日の米国株式市場は利食い売りで中盤に小幅安となった場面もあったが、NYダウは6日続伸、ナスダックは7日続伸。NY証券取引所では製薬のイーライリリーと医療保険のヒューマナが買われ、投資会社のバークシャー・ハサウェイと石油会社のエクソン・モービルは売られた。NYダウは前日比34ドル(0.10％)高の34,095ドル。ナスダックでは、NYダウに採用されているアップルはフィリップ証券による投資判断引き上げやメリウス・リサーチによる目標株価引き上げが作用した。NASDAQ総合指数は前日比40ポイント(0.30％)高の13,518。S＆P500指数は前日比7ポイント(0.18％)高の4,365。

日経平均は5日ぶりに反落。米国金利上昇が影響し、中国の10月ドル建て輸出が予想以上の減少となったことで下げ幅を拡大。味の素は牽引役と期待されたヘルスケア部門が大幅減益となり大幅安。エーザイはアルツハイマー病治療薬「レケンビ」の米国売上高に失望。清水建設は大幅減益で売られた。レーザーテックは反発し、メイコーは通期予想を上方修正し急騰。あすか製薬とアイロムGは増配を発表し、カカクコムは自社株買いの発表を好感。

スタンダード市場では、パチスロの藤商事が決算横ばいで失望売り。マンション開発のサンウッドは京王が完全子会社化でTOBを発表。高田工業所は好決算でストップ高。阪神内燃機は業績予想と配当予想を増額し急反発だが、内海造船はストップ安で、ジャパンエンジンも大幅安。

グロース市場では、保育所のAIAIグループが業績上方修正で2日連続ストップ高。イルグルムは株主優待制度導入で急騰。アドバンスト・メディアは好決算で買われ、GMOメディアは業績・配当予想増額で大幅高。DELTA-Pと弁護土ドットコムは反落し、サンクゼールが安い。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。前日に雲抜けとなった一目均衡表の雲の下限を下抜けてしまった。前日までの急騰でボリンジャーバンドのプラス２シグマ（3万2651円）に達しており、チャート形状は「三空」となっていただけに利益確定の売りも意識された。

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【「PER」で見る日経平均推移】
日本証券新聞11月８日（水）紙面1面TOP記事掲載

足元で進む1株利益上昇に注目

日経平均(日足)

急反落となった7日の東京市場だが、日経平均は6日までの4連騰で計2,011.52円の棒上げとなっていただけに、足元の下げは定石通りとみたい。もちろん、6月以降の日経平均の足取りを振り返ると、1,500～2,000円幅の戻りを経て頭打ちとなり、再び下に向かうパターンが繰り返されてきた。果たして、「今回は違う」と言えるのか。ここでは日経平均PERに着目してみた。

ここ数カ月の日経平均はチャートのように方向感のない上下動をたどってきたが、それぞれの高値・安値で付けたPERを見ると、興味深い傾向が浮かび上がる。15倍台半ばに差し掛かるとピークアウトして、逆に15倍を大きく割り込むと目先底形成から反転高に向かうパターンだ。その点で言えば、今回は上げ幅こそ大きかったものの、PERは6日の戻り高値時点で15倍に達しておらず、なお上昇余力を感じさせるところだ。・・・続きは紙面・Digital版で！

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今日の市況概況
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11月７日（火☆[概況/大引け]

反落。味の素や清水建設が下落。株主還元発表のあすか製薬とアイロムG、カカクコムは高い

大引けの日経平均は436円安の3万2,271円、TOPIXは27ポイント安の2,332ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は380、下落銘柄数は1,242。出来高は15億9,280万株、売買代金は3兆9,299億円。
今週は米国で国債入札が続くため、金利が上昇し、日経平均は5日ぶりに反落した。
中国の10月のドル建て輸出が予想以上に悪化したため、中国景気の対する不安で下げ幅を拡大した。

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