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コラム2023年11月16日

【本日のマーケット】11月16日(木)

11月16(木)のマーケット                                                                   

11月15日の米国株式市場でNYダウは4日続伸。10月の卸売物価指数は前年同月比1.3%上昇した。伸び率は9月の2.2%上昇から縮小し、予想の1.9%上昇も下回った。10月の小売売上高は前月比0.1%減だったが、市場予想(0.3%減)ほどは落ち込まなかった。10年債利回りは前日の急低下の反動もあり上昇したため、NYダウは堅調ながらも上値は重い状態だった。ディスカウントストアのターゲットは8~10月期決算がアナリスト予想を上回ったため急伸した。ディズニーはアクティビスト(物言う株主)の米バリューアクト・キャピタルが保有し、取締役会との対話を開始したと報じられたことで上昇した。NYダウは前日比163ドル(0.47%)高の34,991ドル。ナスダックは序盤は続伸したがその後はもみ合い。エヌビディアが11日ぶりに反落。テスラは4日続伸。NASDAQ総合指数は前日比9ポイント(0.07%)高の14,103。S&P500指数は前日比7ポイント(0.16%)高の4,502。

米中首脳会談後の会見でバイデン大統領が習主席を「独裁者」の定義から変えなかったため、融和期待が後退し上海株が反落。日経平均は一時285円安となったが後半は下げ幅縮小。米エヌビディアが11日ぶりに反落したためアドバンテストも反落したが、岸田首相が米国半導体業界に対して投資勧誘したため、レーザーテックは買われた。リクルートはバリューアクト・キャピタルから1800万株超取得したことが発表され大幅高。ツルハは反落。

スタンダード市場では住石HDが売られ、ハーモニックは利食い売りで反落し、ワークマンも反落した。日本テレホンは業績下方修正の影響が続きストップ安。一方、Abalanceは大幅続伸となり、半導体洗浄装置のジェイ・イー・ティは大幅高が継続。INESTは業務提携を好感。

グロース市場では、DELTA-Pが反落しストップ安。サンウェルズやうるるが反落した。ワクーは今期大幅減益予想でストップ安。ペルセウスは12月の米国血液学会で中間報告を行うことや、卵巣がん向けの抗体医薬を来期に導出すると発表しストップ高。GNIは大幅続伸。

チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い十字足の形状。高値と安値を共に切り上げており、昨日の急騰後の調整としては底堅く推移した。

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“オマハの賢人”バフェット氏は何を買う!?
日本証券新聞11月17日(金)紙面1面TOP記事掲載

早ければ週明け20日の判明も

16日の日経平均は後場下げ渋って95.29円安。前日の823.77円高に対し11.5%押しにとどまる。好地合いを反映したものだが、ここから恒例の年末高に向かえるかは海外勢の動向にかかってくる。16日寄り前発表の財務省統計で、前週の外国人は3,884億円の買い越しとなった。米バリューアクトによるリクルートHD1,800万株取得も判明した(関連記事)。そして今、注目されているのが、あの著名投資家だ。

ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイの円建て債発行条件は17日に決まる。過去の大手商社株の例からは、既に起債前に日本株を買い付けている可能性が指摘されている。そうだとすると、それらはいつ明らかになるのか…。

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今日の市況概況
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11月16日(木)☆[概況/大引け]

米大統領の「独裁者」発言で台無しになるとの不安から一時285円安となったが後半は下げ幅縮小

大引けの日経平均は95円安の3万3,424円、TOPIXは4ポイント安の2,368ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は411、下落銘柄数は1,210。出来高は14億5,188万株、売買代金は3兆7,183億円。
米中首脳会談後にバイデン大統領は単独で記者会見を行い、「習国家主席を独裁者と呼んだ今年6月のコメントについて今も引き続きそう考えるか」と質問された時に、「我々と全く異なる政府の形態に基づく共産主義国家を統治する人物という意味で、彼は独裁者だ」と答えた。
会談で緊張緩和を演出したのに、台無しになると警戒され、上海株が反落し、日経平均は一時285円安となったが、円安に伴いバーゲンハンティング状態となっている日本株には海外からの資金流入が続くという期待から後半は下げ幅を縮小した。

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