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コラム2023年11月22日

【本日のマーケット】11月22日(水)

11月22(水)のマーケット                                                                   

11月21日の米国株式市場は反落。マイクロソフトが反落した。オープンAIがCEOのアルトマン氏を解任し、マイクロソフトはアルトマン氏の起用を発表した。オープンAIの従業員がアルトマン氏の復帰要求を求め、受け入れられなければ大半の従業員はアルトマン氏らが手掛けるマイクロソフトの新子会社に参加することを選択するかもしれないと迫った。オープンAIの取締役会はアルトマン氏の復帰の可能性を協議しているが、ブルームバーグは「アルトマン氏の起用、マイクロソフトにとってバラ色は幻想」と報じた。マイクロソフトにとって、オープンAIのスタッフの受け皿となることは極めてコストが高く、マイクロソフトは依然としてオープンAIに130億ドル(1兆9200億円)余りの投資を確約しており、オープンAIを崩壊させることはマイクロソフトにとって得策ではないと指摘した。NYダウは前日比62ドル(0.18%)安の35,088ドル。ナスダックではアマゾンが売られた。創業者のジェフ・ベゾス氏が先週、約2億4000万ドル相当のアマゾン株を売却した後、21日にさらに保有株を売却する見込みと、CNBCが関係筋の話として報じた。一方、テスラは来年から電気自動車をインドに輸出し、2年以内に現地工場を建設する方向でインド政府との合意に近づいていると報じられ買われた。NASDAQ総合指数は前日比84ポイント(0.59%)安の14,199。S&P500指数は前日比9ポイント(0.20%)安の4,538。

米エヌビディアが時間外取引で下落したため、アドバンテストなどの半導体関連が反落し、日経平均は安寄りした。だが、中間配当を受け取った投資家が再投資するという見方から反発に転じた。新NISAへの期待もあり、川崎汽船やJT、日本製鉄、コマツといった高配当利回り株が買われた。低PBR銘柄の紙パルプや青山商事にも買いが入った。サイバーエージェントは子会社のモバイルゲームが材料視された。半面、エアトリは格下げで下落。

スタンダード市場では、半導体洗浄装置のジェイイーティが再び大幅高。半導体向けめっき薬品の上村工業は高値更新。7月に上場した後、調整していたテクニスコが買われた。31期ぶりに最高益を更新する見通しのヤマックスが再び物色された。スパンクリートは戻り売りに押された。

グロース市場では、ウェルスナビが8日ぶりに反落。バンク・オブ・イノベは年初来安値を更新した。unerryは立会外分売を発表し下落した。一方、ペルセウスは大幅高となり、DELTA-Pとサスメドは大幅反発。K-POP関連のBirdmanは2日連続ストップ高。

チャート上では、上ヒゲを伴う陽線。寄付きが安値となり、3日ぶりの反発。5日移動平均線(3万3,440円)を上抜けて、底堅さがうかがえる。

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注目のエヌビディア決算 4Q売上高は3倍に
日本証券新聞11月24日(金)紙面1面TOP記事掲載

高速メモリーでアドテスト、ディスコ、日マイクロなど

NVIDIA(週足)

当面のハイテク株相場の行方を占う指標として市場の注目を集めていた米国の大手半導体メーカー、エヌビディア(NVDA)の決算が21日の米国で発表された。

同社は生成AIのデータ処理を行うGPU(画像処理半導体)で、現在は8割の世界シェアを持つ。対話型のAIである大規模言語モデルを使ったChatGPT、新たな検索サービスなど様々な分野で普及が進んでいる。GPUの性能を最大限に引き出すための高速大容量のメモリーの需要拡大も見込まれ、これが新たな設備投資を牽引すると期待されている。ちなみに、2023年の世界の半導体設備投資は前工程分野で前年比10%強のマイナスとなる見通し。24年からは回復期に入り、25年には過去最高の水準に達すると予想されている。米国が中国向けの半導体輸出規制を強化するなど、不透明要因は残るが、AIが最先端の設備投資を牽引し、スマートフォンやパソコンの需要回復、官民のあらゆる分野で導入が拡大する見込みのDX(デジタルトランスフォーメーション)が半導体市況の回復を後押しするとの見通しは変わっていない。・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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11月22日(水)☆[概況/大引け]

中間配当再投資への期待で反発したが、米年末商戦への警戒で伸び悩んだ。気温低下でアパレルは高い

大引けの日経平均は97円高の3万3,451円、TOPIXは10ポイント高の2,378ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,077、下落銘柄数は524。出来高は11億9,744万株、売買代金は3兆579億円。
AI向け半導体で急成長している米国のエヌビディアは第3四半期の実績と第4四半期の見通しが共にアナリスト予想を大きく超過したが、前日に過去最高値を更新していたため、時間外取引では利益確定の売りに押された。
東証ではアドバンテストを始めとした半導体関連が反落し、日経平均も安寄りしたが、寄り付きを安値(171円安の3万3,182円)にすぐに反発に転じた。

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