12月11日(月)のマーケット
12月8日の米国株式市場は続伸。11月の雇用統計で非農業部門の雇用者数は前月比19万9千人増と市場予想の18万人増を上回った。平均時給は前年同月比4.0%上昇と市場予想と一致。12月のミシガン大学消費者信頼感指数は69.4と市場予想の62.0を上回った。1年先のインフレ期待は11月の4.5%から3.1%に低下した。1年先のインフレ期待の月間での1.4%ポイント低下は過去22年間で最大となる。これらにより、景気悪化に対する不安を和らげ、インフレ継続懸念も緩和した。NYダウは前日比130ドル(0.36%)高の36,247ドル。NASDAQ総合指数は前日比63ポイント(0.45%)高の14,403。S&P500指数は前日比18ポイント(0.41%)高の4,604。
先週末の米国株高と円高一服を受け日経平均は反発。東電は原子力規制委員会が柏崎刈羽原発の現地調査を行ったため、運転禁止命令の解除期待から大幅高。調整していた大手商社株が切り返した。アウトソーシングはMBO(経営陣が参加する買収)が発表されストップ高。ネクソンは最新ゲームの通信速度が遅いとユーザーから苦情が寄せられていると報じられ、下落した。サイゼリヤは価格据え置きのためメニュー3割減で来店客数減のリスクを警戒。
スタンダード市場では、将棋AIのHEROZが将棋ブームで上期好決算となりストップ高となった。出前館が好調を継続。ホーブはいちごの新品種「せとペチカ」の品種登録を共同出願したことでストップ高となった。住石HDは反落し、ハイレックスやトビラシステムズが売られた。
グロース市場では、シンバイオ製薬が米国血液学会での発表を受けて大幅高となった。ジーネクストとFIXERが上昇。直近新規公開株のQPS研究所がストップ高。一方、ラクオリア創薬は赤字予想に下方修正しストップ安。ペルセウスは続落となり、ベイシスは3日続落。
チャート上では、上ヒゲを伴う陽線。ギャップアップで75日移動平均線を飛び越えたが、5日移動平均線(3万2835円)に上値を抑えられた。
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注目記事 Pick up
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【「円高・円安感応度」で銘柄選別】
日本証券新聞12月12日(火)紙面1面TOP記事掲載
一難去って迎える“日米欧・中銀ウィーク”
前週末の円高ショックも一巡。8日未明に1ドル=141円台まであったドル円が同145円台に戻したことが安心感を誘い、11日の日経平均は一時625.22円高と8日の550.45円安分を埋める場面もあった。
全面安から全面高に転じる一方、8日の業種別指数で数少ない上昇業種(上昇率1、2位)だった「空運」と「パルプ・紙」の円高メリットセクターは、11日の騰落率では下位2、3位となるなど、ちょうど前週末の裏返しのような相場展開となった。
また、大和証券が8日付レポートで、「企業業績見通しの前提は1ドル=145円だが、同135円でも来年度は4.8%の経常増益を予想」としたことも安心感を誘う格好となった。
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今日の市況概況
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12月11日(月)☆[概況/大引け]
反発。東電が急騰。アウトソーシングはMBOでストップ高。建設が上昇
大引けの日経平均は483円高の3万2,791円、TOPIXは34ポイント高の2,358ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,417、下落銘柄数は212。出来高は15億5,571万株、売買代金は3兆4,572億円。
先週末の米国株高と円高一服を受け日経平均は反発した。
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