12月12日（火）のマーケット                                                                   

12月11日の米国株式市場は3日続伸。NY証券取引所では医療保険会社のシグナ・グループは追加自社株買い計画を発表したことで大幅高となり、百貨店のメーシーズは投資会社が買収提案を行ったことで急騰した。ナイキはシティグループが投資判断を引き上げた。NYダウは前日比157ドル(0.43％)高の36,404ドル。ナスダックではエヌビディアは反落したが、AMDやマイクロン・テクノロジー、ラムリサーチ、アプライド・マテリアルズ(AMAT)など他の半導体関連は買われた。NY州は半導体企業とともに、NY州立大学の半導体研究施設に100億ドル(約1兆4,550億円)の投資を行うと報じられた。企業はIBM、マイクロン・テクノロジー、アプライド・マテリアルズ、東京エレクトロンで、次世代半導体の製造に取り掛かるという。NASDAQ総合指数は前日比28ポイント(0.20％)高の14,432。S＆P500指数は前日比18ポイント(0.39％)高の4,622。

米半導体株指数の上昇を受け、寄り付きに半導体関連が買われたため日経平均は取引開始早々に380円高となった。しかし、日銀が今月の決定会合でマイナス金利など撤廃を急がないと報じられたため銀行が売られたことが重しなり、上げ幅を縮小。岸田派でも収入過少記載と報じられため値を消した。ＳＣＲＥＥＮはＭＳＣＩ指数への採用期待。良品計画は11月度の中国売上増を好感。不動産株が上昇。半面、東電は反落し、学情は８～10月減益で下落。

スタンダード市場では、ＡＩメカテックが反落し、マミヤＯＰは第三者割当の新株予約権で大幅安。ギグワークスは今期の改善予想でストップ高。山岡家は業績上方修正でストップ高。麻生フオームは３日連続ストップ高。ＭＨグループは再生医療活用のヘアケア製品の監修でストップ高。

グロース市場では、ＧＡテクノは好決算だったが材料出尽くし感から下落した。ＡＩ活用のＤＸ化推進支援のＡＢＥＪＡは調整が継続。本日、新規上場のアウトルックコンサルはファンドの出口案件のため大幅安。ステラファーマはホウ素中性子捕捉療法用製剤の共同研究契約で上昇。

チャート上では、ギャップアップで高寄りしたが、上下に短いヒゲを伴う陰線。ギャップアップで3万3100円台で寄り付いたが、売り圧力が強く次第に上値を抑えられ本日の安値圏での大引けとなった。

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【上方修正期待の業種は　自動車、石油そして…】
日本証券新聞12月13日（水）紙面1面TOP記事掲載

第一生命経済研が予測

今後の上方修正期待の業種はどれだ――。内閣府と財務省は11日、法人企業景気予測調査(10～12月期)を発表。大企業の景況判断指数(BSI)はプラス4.8と3四半期連続のプラス。2024年1～3月期もプラス3.2と、日本経済は好調が持続しそう。第一生命経済研究所は同調査をもとに、来年1月下旬から発表される次の四半期決算で上方修正が期待される業種をピックアップした。円安、値上げの浸透がカギといえる。

今年度の全企業の業績見通しは2.5%増収、1.9%経常減益。同研究所の永濱利廣首席エコノミストの分析によると、9月発表の前回調査に比べて売上高は0.2ポイントマイナスとなったものの、経常利益は2ポイントの改善となっており、特に非製造業の経常利益は従来のマイナス1.4%が0.4%のプラスと黒字浮上している。

業種別で見ると、自動車と宿泊・飲食サービスでは2ケタの増収計画となっている。増収率が上方修正された業種は自動車、石油・石炭製品、宿泊・飲食サービスなどが挙げられる。

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今日の市況概況
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12月12日（火）☆[概況/大引け]

寄り付きは半導体株が買われたが、銀行株下落が重しとなり、岸田派でもパーティー収入過少記載で値を消した

大引けの日経平均は51円高の3万2,843円、TOPIXは5ポイント安の2,353ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は566、下落銘柄数は1,050。出来高は15億271万株、売買代金は3兆4,007億円。
米国半導体株指数の上昇を受け、寄り付きに半導体関連が買われたため日経平均は取引開始早々に380円高の3万3,172円となった。

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