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コラム2024年1月25日

【本日のマーケット】1月25日(木)

1月25(木)のマーケット                                                                   

1月24日の米国株式市場でNYダウは続落、ナスダックは5日続伸。1月の米総合購買担当者景気指数(PMI)は52.3と12月の50.9から上昇し、市場予想の51.1を上回った。産出価格指数は51.7と12月の54.8から低下し、値上げ圧力の後退が示唆された。NYダウは一時158ドル高となったが、5年債入札が不調で金利が上昇したため、終盤下落した。デュポンは1~3月期の売上見通しがアナリスト予想を下回ったため急落した。NYダウは前日比99ドル(0.26%)安の37,806ドル。ナスダックではオランダの半導体製造装置メーカーのASMLが10~12月の受注予約が91億9,000万ユーロ(約1兆4,800億円)と、前四半期の26億ユーロから3.5倍になったため買われた。アナリスト予想平均は36億ユーロだった。ASMLが買われ、AMDやエヌビディアも高い。NASDAQ総合指数は前日比55ポイント(0.36%)高の15,481。S&P500指数は前日比3ポイント(0.08%)高の4,868。

前日活躍した銀行株が一服し、トランプ再選リスクが警戒され韓国のKOSDAQが下落したことも足を引っ張り、日経平均は前場一時313円安。しかし、買い意欲は強く持ち直した。ASMLの受注増加でレーザーテックやTOWA、KOKUSAIなどの半導体関連が高い。海運大手は野村証券が目標株価を引き上げた。広済堂は火葬場に注目したSBI証券が新規に「買い」と発表したことで注目された。テスラの営業減益でパナソニックは下落。

スタンダード市場では、塩水港精糖が業績予想の上方修正と長期保有株主優待制度の新設が好感されストップ高。ジェイ・イー・ティと桜ゴムは大幅続伸。東洋合成は野村証券が感光性材料は半導体材料の中でも中期的に高い成長が見込めると解説した。一方、Abalanceは3日続落。

グロース市場では、ゲームセンター運営のGENDAがカラオケ運営会社の子会社化による相乗効果への期待で岩井コスモ証券が目標株価を引き上げたことで値を飛ばした。インフォネットはAIライティングサービスで急伸。モンスターラボやJTOWER、セキュアヴェイルが売られた。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う実体線の短い陽線。一時3万6000円を下抜けたが、下値では買い物が入りプラス圏に浮上した。大引けではわずかながら5日移動平均線(3万6298円)を割り込んだ。

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SPEメーカーの決算発表スタート ディスコ、ASML
日本証券新聞1月26日(金)紙面1面TOP記事掲載

AIによる成長牽引を確認

半導体製造装置(SPE)メーカーの決算発表がスタートした。24日には半導体切断装置のディスコ(6146・P)が2024年3月期第3四半期(23年4~12月、3Q)決算と通期予想を発表したほか、海外では露光装置の大手ASMLHD(ASML)が第4四半期(23年10~12月、4Q)の業績と、24年12月期の見通しを発表。ディスコは半導体製造の後工程、ASMLは前工程と対応するSPEに違いはあるものの、足元の好調、先行きの良好な見通しはともにAIが牽引していることが確認された。1月最終週から各社の発表が本格化(表参照)するが、AI関連分野の伸びが追い風になる企業を中心にマークしたい。

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今日の市況概況
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1月25日(木)☆[概況/大引け]

トランプ再選リスクでKOSDAQが下落し、日経平均も一時313円安。日本株への買い意欲は強く、持ち直した。半導体関連と海運が高い

大引けの日経平均は9円高の3万6,236円、TOPIXは2ポイント高の2,531ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,236、下落銘柄数は387。出来高は14億2,510万株、売買代金は4兆2,144億円。
前日活躍した銀行株が一服し、トランプ再選リスクが警戒され韓国のKOSDAQが下落したことも足を引っ張り、前場の日経平均は一時313円安の3万5,912円となった。
トランプ前大統領が返り咲くと、全ての輸入品の関税を一括して10ポイント以上引き上げることを公言しているので、日本や韓国、台湾、欧州の同盟国も対象となる。
加えて、トランプ前大統領はEV(電気自動車)推進策の撤回や、クリーンエネルギー産業の育成のために補助金を支給している「インフレ抑制法(IRA)」も廃棄すると表明しているため、米国内に大規模な投資を行った韓国の半導体とバッテリー企業は大きな打撃を受けると警戒された。

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