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コラム2024年5月30日

【本日のマーケット】5月30日(木)

5月30(木)のマーケット                                                                   

5月29日の米国株式市場は下落。前日の2年債と5年債に続き、7年債の入札も低調だったため金利が上昇した。ユナイテッドヘルスはメディケイド償還率に関する懸念を示したことで売られた。一方、デルはAIインフラ製品への期待で6日続伸。カジュアル衣料のアバクロンビー&フィッチは通期の業績見通しを上方修正したことで買われた。NYダウは前日比411ドル(1.06%)安の38,441ドル。ナスダックは反落。エヌビディアは4日続伸となったが、AMDとスーパーマイクロコンピュータは売られた。NASDAQ総合指数は前日比99ポイント(0.58%)安の16,920。S&P500指数は前日比39ポイント(0.74%)安の5,266。

欧米の金利上昇と株安に加え、ヘッジファンドが5月に日本と台湾売り、中国売りだったと報じられたこともあり、リスク・オフ姿勢から日経平均は前場に一時939円安の3万7617円となった。金利上昇を受けて電力株が売られ、エヌビディア関連のアドバンテストも下落した。商社株も安い。後場は下げ幅を縮小。三菱重工やソニーG、任天堂が買われた。円安によるインバウンド効果と賃上げによる恩恵期待で百貨店やアパレル企業が物色された。

スタンダード市場では、Abalanceが一部メディアで売上高水増し疑惑を報じたため急落した。情報通信機器のサクサは今期減益予想で大幅安。一方、阿波製紙は中期経営計画が注目されストップ高となった。ヨネックスはいちよし経済研が新規「A」と発表した。アルファがストップ高。

グロース市場では、すららネットとAHC、トリプルアイズが反落し、ファーストアカウンティングが安値。ホットリンクは子会社がAIスタートアップ企業と戦略的パートナーシップで一時ストップ高。海帆は資金貸付の返済完了と事業目的に医療機関へのコンサル業務を追加で買われた。

チャート上では、長い下ヒゲを伴う実体線の短い陰線。大きくギャップダウンとなり、25日移動平均線(3万8448円)を下放れた。終値では3万8000円台を維持したが、パラボリックも4月26日以来の陰転となり、地合いの悪化がうかがえる。

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一時939円安「10度目の3日続落」
 日本証券新聞5月31日(金)紙面1面TOP記事掲載

長期金利ショックを先物が増幅!?

日経平均は4月17日以来、今年に入って7度目の3日続落。前場中939.87円安と4月23日以来の安値水準に売られる場面があった。

「米国株安」に関しては、ニューヨークダウが5月2日以来の安値となる一方で、NASDAQは28日最高値から0.58%安しただけ(米国でも長期金利上昇が話題だが、金利高に弱いはずのグロース株が優勢)。早朝の日経平均先物も320円安にとどまっていた。むしろ、足元でさらに上昇加速する長期金利が不透明感を誘った格好だ。新発10年物国債利回りは、28日の1.035%から29日1.075%、そして30日には早くも2011年7月以来13年ぶりの1.1%を付けてきた。少し前をたどれば、4月11日に0.8%乗せ、26日に0.9%乗せ、そして5月24日の1%乗せから拍車が掛かってきた。

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今日の市況概況
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5月30日(木)☆[概況/大引け]

502円安。欧米の金利上昇・株安でリスクオフから前場は一時939円

大引けの日経平均は502円安の3万8,054円、TOPIXは15ポイント安の2,726ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は983、下落銘柄数は616。出来高は17億870万株、売買代金は4兆3,985億円。
欧米の金利上昇と株安に加え、ヘッジファンドが5月に日本と台湾売り、中国売りだったと報じられたこともあり、リスクオフ姿勢から日経平均は前場に一時939円安の3万7617円となった。

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