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コラム2024年6月6日

【本日のマーケット】6月6日(木)

6月6(木)のマーケット                                                                   

6月5日のNYダウは続伸、ナスダックは3日続伸。企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した5月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数は15万2千人増加で、市場予想の17万5千人を下回ったため、年内の利下げ期待が抱かれた。その後、発表された5月のISM非製造業景況指数が53.8と4月の49.4から上昇し、市場予想の50.8も上回ったため、利下げ開始が先延ばしになるという見方から、NYダウは一時162ドル安となった。しかし、金利上昇は一時的で再び低下に向かったため、株式に買いが入った。NY証券取引所ではゲームストップやサービスナウ、ヒューレット・パッカードが買われた。ディズニーとマクドナルドは下落。NYダウは前日比96ドル(0.25%)高の38,807ドル。ナスダックは3日続伸となり、最高値を更新。エヌビディアは時価総額が3兆ドル(約468兆円)を突破した。東証プライム市場の時価総額は957兆円なので、エヌビディア1銘柄で約半分を覆うことになる。AI半導体への期待でエヌビディア株は2023年に3倍余りに上昇。今年に入っては2倍超に伸びた。エヌビディアの他、AMDやクラウドストライクが高い。NASDAQ総合指数は前日比330ポイント(1.96%)高の17,187。S&P500指数は前日比62ポイント(1.18%)高の5,354。

日経平均は反発。米エヌビディアの時価総額が3兆ドルを突破したため、ディスコや東京エレク、アドバンテストなどの半導体関連が買われた。ただし、AI人気になる前から長期にわたり半導体相場を牽引してきたレーザーテックは8日続落。海運が買われ、積水ハウスは通期の業績・配当予想の増額を好感。やせ薬関連の大阪ソーダが高い。クレディセゾンはSMBC日興が投資評価を引き上げた。リクルートは続落となり、霞ヶ関キャピタルなど不動産関連が安い。

スタンダード市場では、住石HDが売られ、AbalanceとJETは3日続落。新東とリベルタが続落。タカトリが年初来安値。PKSHAと日本電子材料が反発。サツドラは業績上方修正で買われた。戸田工業はナトリウムイオン電池でレアメタルを使わない電極で動作に成功で高い。

グロース市場では、上場2日目のアストロスケールが大幅安。QPS研が続落。Kudanは4日続落。レジルとジェイックが反発。カラダノートは大和ハウスと住宅領域で提携を発表し、ストップ高。Welbyは「みなし健診」サービスに三菱電機健康保険組合が参画決定で急騰。

チャート上では上ヒゲを伴い、ほぼ安値引けに近い陰線。5日・25日移動平均線上に浮上したが、75日移動平均線(3万8997円)はクリアできず。ザラ場では上抜いた一目均衡表の雲の上限(3万8910円)も達成できず。3万9000円が重い壁となっている。

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まだまだ盛り上がる「九州」
 日本証券新聞6月7日(金木)紙面1面TOP記事掲載

半導体を巡る新ビジョン策定

九州・沖縄と山口の9県や九州経済連合などが4日に会議を開き、半導体産業振興に向けた全体構想「新生シリコンアイランド2040」を策定した。読売新聞オンラインによれば、工場だけでなく研究機関や新興企業も集積する「サイエンスパーク」を域内複数整備し、相互連携を図る。

半導体受託最大手のTSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出をきっかけに半導体関連企業の集積が進む九州。会議では九州の半導体産業の方向性や課題について意見が交わされ、製造や研究を行う拠点の整備、産学官連携による人材育成などで協力していくことがあらためて確認された。

また、併せて戦略会議は同日、次世代移動サービス「九州MaaS(マース)」を8月1日に開始すると発表した。専用アプリに目的地を入力すると、各交通機関を使った移動経路や時刻検索のほか、アプリ内での料金決済も可能に。国内最大規模の広域サービスとなる予定だ。

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今日の市況概況
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6月6日(木)☆[概況/大引け]

反発。半導体関連と海運が買われ、サービスと不動産が安い

大引けの日経平均は213円高の3万8,703円、TOPIXは9ポイント高の2,757ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は602、下落銘柄数は988。出来高は16億5,286万株、売買代金は4兆2,683億円。
日経平均は反発。
米エヌビディアの時価総額が3兆ドルを突破したため、ディスコ(6146)や東京エレク、アドバンテストなどの半導体関連が買われた。

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