TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】6月25日(火)
コラム2024年6月25日

【本日のマーケット】6月25日(火)

6月25(火)のマーケット                                                                   

6月24日のNYダウは5日続伸。ナスダックは3日続落。ユナイテッドヘルスやエクソンモービルなどの出遅れ株に買いが入った。NYダウは前日比1260ドル(0.67%)高の39,411ドル。ナスダックではエヌビディアが3日続落となり、24日は6.6%安となった。3日間の下落率は12.8%。短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の字節跳動(バイトダンス)が、米半導体設計ブロードコムと人工知能(AI)向け半導体プロセッサーの開発に取り組んでいるとロイターが報じた。5ナノの特定用途向け集積回路(ASIC)を開発していて、ASICは米国の半導体技術の中国向け輸出規制に抵触しないという。バイトダンスは生成AI分野に力を入れていて、エヌビディア製半導体を多く有するほか、中国のファーウェイからも調達していた。なお、エヌビディアの下落を受け、ブロードコムやスーパー・マイクロ・コンピュータ、クアルコムやアームも安い。NASDAQ総合指数は前日比192ポイント(1.09%)安の17,496。S&P500指数は前日比16ポイント(0.31%)安の5,447。

日経平均は続伸。FRBが銀行資本規制強化案で大幅緩和を検討していると報じられたため、米国銀行株高に期待して、メガバンクが買われ、保険株と証券株も高い。円安でトヨタや日立が上昇し、IHIはシンガポールで小型SAF(持続可能な航空燃料)製造試験装置を設置し、年内に実証試験を始めることで買われた。米国でエヌビディアが3日続落となり、日本でも半導体関連が売られたが、アドバンテストは堅調だった。東邦HDは大幅高。

スタンダード市場では、名村造船が続伸となり、ミヨシ油脂は業績上方修正で大幅高となった。オーミケンシは高強度レーヨンに迫る強度と伸度を両立した低環境負荷カーボンナノチューブ複合セルロース繊維を共同開発しストップ高。伊勢化学とくろがね工作、PKSHAは反落した。

グロース市場では、サンバイオが2日連続ストップ高、AHCは6日連続ストップ高。ワンダープラネットは、「ポケットモンスター」シリーズを手掛けるゲームフリークと共同開発したモバイル向けゲーム「パンドランド」を発表しストップ高となった。学びエイドは反落。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陽線。ジリ高の展開となり、ほぼ高値圏での大引けとなった。一目均衡表の雲抜けも示現し、75日移動平均線(3万8916円)も上抜けた。3万9000円台の値固めに期待したいところ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

大手商社系銘柄に再編思惑再び
 日本証券新聞6月26日(水)紙面1面TOP記事掲載

第2、第3のティーガイアを探せ!

ティーガイア(3738・P)が連日のストップ高比例配分。2日間で45.8%高の棒上げで、4年4カ月ぶりの高値水準となった。24日引け後に荷物預かりサービスのecboとの資本業務提携発表などもあったが、これは付け足し。住友商事が保有する41.84%のティーガイア株について、米国投資ファンドのべイン・キャピタルと売却交渉に入ったとの21日の報道が引き続き好感されている。「ディールレポーター」なる海外メディアが伝えたもので、前週「マージャーマーケット」報道から18~21日に50.9%高を演じた藤田観光(9722・P)と同パターンだ。相次ぐスクープ報道の背景には、経営改革の一環として、水面下でこうした交渉が活発しつつあることがうかがわれる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

6月25日(火)☆[概況/大引け]

大引けにかけて更に一段高。銀行、保険、輸送用機器が高い

大引けの日経平均は368円高の3万9,173円、TOPIXは47ポイント高の2,787ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,411、下落銘柄数は205。出来高は15億4,831万株、売買代金は3兆9,594億円。
日経平均は続伸となり、大引けにかけてさらに一段高となった。
2023年3月のシリコンバレー銀行の破綻を受けて、FRBは銀行に対する資本規制強化を検討し、2023年7月の案では必要な資本が16%増える見込みだった。
だが、今回の修正案では資本の積み増しが5%程度で済むことが報じられたため、米国の銀行株高が期待され、日本でも三菱UFJ(8306)などメガバンクが買われた。
その他、1ドル=160円に接近した円安に伴い、輸入インフレの増大を防ぐために日銀は7月末の金融政策決定会合で追加利上げを講じる可能性があるという見方も銀行株高を支援した。

詳しくはコチラ

関連記事