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コラム2024年6月27日

【本日のマーケット】6月27日(木)

6月27(木)のマーケット                                                                   

6月26日のNYダウは小反発もみ合い。ナスダックは続伸。FRBが利下げを慎重に判断するという見方で、NYダウは序盤に203ドル安となったが、ハイテク株が買われたことが下支えとなり、小反発に戻った。ただ、27日の大統領選挙候補者テレビ討論会と28日の5月個人消費支出(PCE)デフレーターの発表を控え、NYダウは小動きだった。米長期金利上昇に伴いドルが買われ、円相場は1ドル=160円81銭となった。アップルはローゼンブラットが投資判断を引き上げたことで買われ、アマゾンはAI需要でクラウド事業が伸びているため、アップル、マイクロソフト、エヌディビア、グーグル親会社のアルフェベットに次ぐ5番目の時価総額2兆ドル企業となった。家電メーカーのワールプールは、ドイツのエンジニアリング会社ロバート・ボッシュが買収を検討していると報じられ急騰した。NYダウは前日比15ドル(0.04%)高の39,127ドル。NASDAQ総合指数は前日比87ポイント(0.49%)高の17,805。S&P500指数は前日比8ポイント(0.16%)高の5,477。

1ドル=160円台後半の円安となったため、外貨ベースで運用パフォーマンスを見ている海外投資家の心理が悪化するという見方から日経平均は反落した。米マイクロンの利益見通しが物足りず時間外で下落したため、半導体関連が下落。第一三共は抗がん剤が米国で承認されず売られた。JTは配当落ち分以上の下げとなった。日立は1株→5株に株式分割を実施したため買いやすくなったことで物色された。カーリットは東海東京が新規に強気判断で急騰した。

スタンダード市場では、Abalanceは子会社がナスダック上場企業と合併することになりストップ高。GMOアドは親会社のGMOからインターネットインフラ事業を承継することでストップ高。ザインエレクは4日続伸。エスラインと日本電子材料は反落し、デュアルタップが大幅安。

グロース指数は6日続伸。サンバイオは4日連続ストップ高。リンカーズはビジネスマッチングシステムが日本郵便で採用されストップ高。アイズはかっこと業務提携を発表しストップ高。AHCは反落しストップ安。トラストHDは株主優待の権利落ちで急落した。

チャート上では、寄付き後が高値となる陰線。下ヒゲ部分は5日移動平均線(3万9116円)の手前で下げ止まった。昨日の上昇時に空けた窓を埋めた格好となった。

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下期、やや波乱のスタート 日経平均は一時470円安
 日本証券新聞6月28日(金)紙面1面TOP記事掲載

円は37年ぶりの安値水準

27日から実質7月相場入りとなり、2024年の下期相場がスタートした。外国為替市場で円安ドル高が一段と進み、26日のニューヨーク市場では1ドル=160円80~90銭台と1986年12月以来、37年ぶりの円安・ドル高水準となったことなどが警戒され、日経平均株価は一時前日比473.56円安の3万9,193.51円まで下落する場面があった。米国時間には神田真人財務官から「深刻な懸念を有している」、27日の東京時間では鈴木俊一財務相から「(為替は)安定的に推移することが望ましく、急激で一方的な動きは望ましくない」との円安を牽制する発言があったものの、大きな効果はなく、160円台半ばで推移した。27日の米国ではバイデン大統領とトランプ前大統領のテレビ討論、28日に5月の個人消費支出(PCE)発表を控えており、これも手控えムードを助長した。

この日は長期金利の上昇を受け、メガバンクや保険など金融セクターが堅調となったものの、自動車など円安が追い風となる輸出関連はまちまちの展開。日米の金融政策の方向性がある程度見えてこないと、主力株は手がけづらい状況が続きそうだ。

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今日の市況概況
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6月27日(木)☆[概況/大引け]

円安で海外投資家のセンチメント悪化を警戒。米マイクロンの時間外取引下落も響いた

大引けの日経平均は325円安の3万9,341円、TOPIXは9ポイント安の2,793ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は903、下落銘柄数は683。出来高は16億2,759万株、売買代金は3兆9,859億円。
FRBが利下げを急がないという見方からドル買い・円売りが広がり、1ドル=160円台後半となった。
外貨ベースで運用パフォーマンスを考える海外投資家にとって、円安基調の継続が、投資家心理を悪化させている可能性が高い。
加えて、円安による輸入物価の上昇は日本の家計の消費意欲を抑制させていることも警戒され、日経平均は反落した。

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