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コラム2024年7月2日

【本日のマーケット】7月2日(火)

7月2(火)のマーケット                                                                   

7月1日の米国株式市場は反発。フランスの国民議会(下院)の第1回投票で、極右「国民連合」が33.2%の得票率で、左派連合の「新人民戦線」が28.15%、与党連合は21%となった。第1回投票で過半数を獲得する候補者がいなかった選挙区では、上位候補者らによる決選投票が7日に実施される。「極右阻止」に向け、中道与党と左派野党は7日の決選投票での候補一本化を急ぐと報じられたため、1日のフランスの株式市場を含め欧州株が上昇した。これを受けて、NYダウは序盤に319ドル高となったが、米国の6月のISM製造業景気指数が48.5と5月の48.7から低下し(市場予想は49.1)、50を3カ月連続で下回ったため、買い一巡後は80ドル安となった場面もあった。FRBによる年次のストレステスト(健全性審査)を通過したことを受けて、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスは増配を発表したため買われた。ボーイングはスピリット・エアロシステムズの買収で合意したことで上昇した。NYダウは前日比50ドル(0.13%)高の39,169ドル。ナスダックは最高値を更新。テスラやアップルが高い。NASDAQ総合指数は前日比146ポイント(0.83%)高の17,879。S&P500指数は前日比14ポイント(0.27%)高の5,475。

日経平均は3カ月ぶりに4万円を回復。トランプ優勢で米金利上昇、1ドル=161円台の円安となり日銀の追加利上げ観測も加わり、保険と銀行が高い。関税引き上げも警戒され、海運は駆け込み需要に期待。三菱重工は上昇トレンドが継続。メルカリが買われた。KADOKAWAはハッカー集団がさらに情報流出させたことで売られた。エヌビディアはフランスの独占禁止法規制当局から反競争行為の疑いで告発される見込みでレーザーテックが下落。

スタンダード市場では、海運株高の連想で名村造船とジャパンエンジンが反発した。KADOKAWAの教訓で、サイバーセキュリティー関連のアズジェントが人気。放電精密が続伸し、物価高を受けて、メルカリ同様にリユース関連のワットマンが高い。ザインエレクとGMOアドは反落した。

日経平均が好調で、グロース市場は物色対象から外れた。セルシードとELEMENTSは反落。サンバイオは3日続落。訪問看護のリカバリーは東大松尾研発のAIベンチャーと業務提携でストップ高。サイバーセキュリティー関連のセキュアヴェイルとFFRIは高い。

チャート上では、大陽線を引き4万円の大台を回復。急角度で上昇する5日移動平均線(3万9659円)から、上方乖離が大きくなり基調の強さをうかがわせる。ボリンジャーバンドのプラス3シグマ(4万311円)が目前に迫って来た。

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そろそろ関心!?「日経平均入れ替え」
 日本証券新聞7月3日(水)紙面1面TOP記事掲載

大注目はファーストリテの月末値

日経平均の銘柄入れ替えが一部で関心を集めつつある。昨秋の銘柄発表が9月4日で、今春は3月4日。となると、次の9月上旬はまだ2カ月先と少し早いが、大和証券は1日付で予想レポートを発行してきた。今月末に算出基準日を控え、「暫定予想」の扱いではあるが、注目してみたい。

ルール変更で現行の年2回入れ替えとなって以降、3回連続で(上限の)「3増/3減」が続いてきたが、大和証券は今回、「1増/1減」を予想している。なぜか。

日経平均入れ替えには絶対基準と相対基準がある。

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今日の市況概況
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7月2日(火)☆[概況/大引け]

4万円回復。トランプ優勢で中国株の売りと日本株の買いが増える可能性

大引けの日経平均は443円高の4万74円、TOPIXは32ポイント高の2,856ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は865、下落銘柄数は720。出来高は18億5,011万株、売買代金は4兆5,345億円。
日経平均は終値では3月29日以来の4万円回復となった。
米国連邦最高裁がトランプ前大統領の裁判で大統領の免責特権を一部認める判断を下したため、11月の大統領選挙より前に公判が開かれないことがほぼ確実となった。
先週の候補者討論会と合わせて、トランプ前大統領の優勢ムードが強まり、野村証券では「中国株の売りと日本株の買いが増える可能性がある」と予想。

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