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コラム2024年7月3日

【本日のマーケット】7月3日(水)

7月3(水)のマーケット                                                                   

7月2日の米国株式市場は続伸。フランスでは極右の国民連合や左派の新人民戦線が政権を主導した場合、財政赤字が膨張するという懸念から、フランスの株式市場は反落した。欧州株の反落を受けて、米国主要3指数も反落して始まったが、米国金利が低下したことが好感され、米国株には買いが入った。債券市場では4日の独立記念日を前に持ち高調整の買いが入り、金利は低下した模様。なお、バンク・オブ・アメリカはシーポートグローバル証券が投資判断を引き上げたことで買われた。NYダウは前日比162ドル(0.41%)高の39,331ドル。ナスダックではテスラが大幅高。4~6月(第2四半期)の納車は44万3,956台(前年同期比4.8%減少)だったが、1~3月期の38万6,810台からは増加し、アナリスト予想平均の43万9,302台も上回ったことで買いが入った。NASDAQ総合指数は前日比149ポイント(0.84%)高の18,028。S&P500指数は前日比33ポイント(0.62%)高の5,509。

日経平均は4日続伸。ナスダックの最高値更新を受けて半導体関連が買われた。新紙幣発行に伴いタンス預金のあぶり出しの期待も後押し。トランプ再選の場合、日本に防衛費増強を求めるという見方から三菱重工など防衛関連が上昇を継続。村田製作や太陽誘電などの電子部品はゴールドマン・サックスが目標株価を引き上げた。霞ヶ関キャピタルは好決算でストップ高。半面、保険株は反落。NTTデータはルーマニア子会社が不正クセス被害で下落。

スタンダード市場では、ザインエレクが大幅続伸。大黒屋HDは子会社の大黒屋が意欲的な中期経営計画を発表したことでにぎわった。サイバーセキュリティー関連のアズジェントが大幅続伸。放電精密は3~5月期が黒字転換したものの、市場の期待には届かなかったという見方で急落した。

グロース市場では、セルシードがストップ高。サンウェルズはプライム市場への昇格が発表されたことで買われた。弁護士ドットコムは東海東京インテリジェンス・ラボが新規に強気判断を発表した。直近新規公開株のPRISMバイオラボがストップ高。リグアとリカバリーは反落。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陽線。ギャップアップで4万円を上放れ、ボリンジャーバンドのプラス3シグマ(4万691円)にタッチ。本日まで4日続伸となり、1239円の上昇幅となったことで、目先一旦の調整も考えられるところ。

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円安の要因は強い米国経済
 日本証券新聞7月4日(木)紙面1面TOP記事掲載

当面はトレンド変わらず 三井住友DSアセット 吉川雅幸氏

1ドル=161円を超えても止まらない円安。政府、日銀の対応に期待する声も大きくなっているが、三井住友DSアセットマネジメントの吉川雅幸チーフマクロストラテジストは2日に開かれたメディア向け勉強会で、円安の要因は強い米国経済であり、歯止めをかける手段は「米国の雇用鈍化、景気減速と実質金利の低下が重要」と述べ、米国の景気が堅調な当面はドル高円安圧力が続くとの見通しを示した。ただし、足元の円安はやや投機的であり、「ここから一方的に円安が進むリスクは限定的」との見方を示した。

為替レートはここ4年ほど、日米実質長期金利差との強い相関関係が続いている。米国の利下げと日本の金利上昇によって円安が一服するとの見立てが強いが、米国の雇用と経済が想定以上に強く、利下げペースは想定よりも遅れている。吉川氏は「過去のモデルを使った予測をした人は外れてしまい頭を抱えている」という。

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今日の市況概況
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7月3日(水)☆[概況/大引け]

半導体関連と防衛関連、電子部品が高い

大引けの日経平均は506円高の4万580円、TOPIXは15ポイント高の2,872ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は981、下落銘柄数は616。出来高は16億9,035万株、売買代金は4兆3,443億円。
日経平均は4日続伸。前日のナスダックが最高値を更新したため、ディスコや東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連が買われたことが寄与した。

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